騙されないためには、まず疑いを持つこと。利用されないためには、距離を置くか、しっぺ返し戦略が有効。

発達障害者の中でよく聞くのが、言葉の裏を読めなかったり、話を鵜呑みして騙されたり、舐められて、利用されるケースです。

今回の結論は、良い話には疑いを持つ。
利用されないためには、距離を置くか、しっぺ返し戦略。

人から聞いたエピソードだと、詐欺で高い物を買わされた。投資など儲け話に乗って損した。宗教の勧誘にあったケースを聞きます。

騙されるケースに関しては、基本的に美味い話は自分のところに来ないと思い、疑うことが重要です。

例えば投資で、「年30%の利益が出る商品があるので買わないか?」という話を聞きました。

投資の神様と言われるウォーレン・バフェットですら平均してせいぜい年20%利益です。
一般だと狙えるのは年3〜5%が普通で。どんなに良くてもせいぜい10%未満。それ以上の儲け話は詐欺だと思った方がいいです。
裏付けがあるなら別ですが、そんな美味い話があるなら、自分でやるはずです。他人に話すなんてことは普通しません。

また投資にまつわる話で数ヶ月で2倍になる銘柄を当てられるなんて人がネットでもいましたが、PBR、PERなどで絞って、数打てば1つくらいはタイミング良く倍になるケースはあります。
それは実力というより運に近いです。リスクをコントロール出来ない時点で、博打(ギャンブル)です。投資ではありません

宗教の勧誘に関して、うちはすごい。お経を唱えるだけで叶う的な話をされたことがあります。
閑古鳥のレストランがお経を唱え続けたら大繁盛した事例を書かれた教団の新聞を見せられました。
そのレストランの場所と連絡先を聞いても、加入を勧める方は、確認されておらず新聞を鵜呑みにされてました。さらに先輩に言われて、毎年、数100万をその教団に寄付しているそうです。
宗教を否定する訳では無いので、寄付も含めて、そこに意味や価値を感じるなら良いと思います。

投資にしても宗教にしても、勧誘に関しては、まず疑うことです。
因果関係が正しいか。話の内容に論理破綻がないか確認してください。
詐欺や嘘は、どこかに食い違いがあります。
相手が勧めるメリットが何かを掴めれば、騙されるケースは減ります。

納得して入会なり金をかけるのは良いですが、他人に言われたからという生き方は後々に後悔する人生になるのではないかと思います。

次に個人的な事例だと、職場で利用されたケースです。
同僚から「他にも仕事があって対応しきれないから、手伝ってほしい」と言われて、手伝ったのですが、実際は、陰でサボっていて、仕事を押し付けられていました。
逆に助けを求めると「忙しい」と言って助けてもらえませんでした。

助けを要求してくる人が、他人を利用してくるテイカー気質な人かどうかを見極めてください。
詳しくは、書籍「GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代」

利用しようとしたり、奪おうとする人(テイカー)に、近づかないことが一番です。

ただ仕事が絡むと付き合わざるを得ないこともあります。
新入社員で何も分からないタイミングは、教えてもらうなど相手に負担を与えるので、進んで利用され仕事に関することを教えてもらうという対価を得ます。教えてもらうなどのメリットがない人には、しっぺ返し戦略が有効です。

テイカー気質の人かを判断するのに初めの1回は手伝う(ギブ)のも良いでしょう。
しかし、相手からギブ(得られること)がないと、それ以降はギブしない。ことが肝心です。
周りを巻き込んでまで利用してくるなら、相手の悪い点を記録して上司を巻き込んでやり返す。

反抗もせず、2度3度やすやすと助けていると、当然の顔をして押し付けてきます。
そういう人から返ってくることがあるとすれば、彼らにメリットがある場合のみです。教えることでより彼らの仕事が楽になる(押し付けられる)場合など。

しっぺ返し戦略はゲーム理論などで有効性が高いことが実証されています。
ある意味、最強の戦略とも言えるかもしれませんが、使い方によっては職場の関係を悪化させます。
それを覚悟で使うことです。
それが嫌なら、引き受けるにしても手続きを面倒にする(依頼書なりマニュアルを用意してもらうなど)など、面倒な人と認定するように仕向けるか、その職場から1日でも早く離れる(異動か転職)を考えましょう。

参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?