自分の特性を知ることで、勉強の効率が爆上りする
今日は認知処理特性についてです。
そもそも認知とは?
コミュニケーション・学習における3つの特性について
五感を中心とした感覚から入ってきた情報の処理(理解・表現など)に対して、人それぞれ得意とする傾向が異なります
理解の傾向に関しては、VAKモデルがよく使われます。
V(Visual:視覚)が得意
A(Auditory:聴覚)が得意
K(Kinestic:触覚・身体感覚)が得意
発達障害の方だと自分が何に過敏に反応するかで得意とする性質が容易にわかると思います。
私の場合、触覚が過敏です。一般の人より痛みなどを大きく感じるので、友人からは「大袈裟にするな」と言われたものです。
また読んでも聞いても理解が難しいことが体を動かして(PC操作など)みると、一度で理解できることが多々ありました。
認知処理特性について
認知処理特性とは、情報を処理する際の傾向です。
その傾向は、大きく2つのタイプがあると言われています。
⒈ 継次処理タイプ:情報を順序立てて理解することが得意なタイプ
⒉ 同時処理タイプ:全体の概要を把握してから個別の詳細を理解するタイプ
⒈ 継次処理タイプについての事例
道案内で言えば、「真っ直ぐ10mいって、初めの角を右に曲がって・・・」と順番に説明されると理解しやすいタイプ。
会話で言えば、順を追って説明されると理解するタイプ。また日本語の会話にありがちな順を追った説明で結論が後に来るような話し方の方が理解しやすい。
⒉ 同時処理タイプについての事例
道案内で言えば、現在地と目的地までの全体をはじめに説明された上で、行き先を順番に説明されると理解しやすいタイプ。中には図や絵で説明するとすぐ理解が早いのもこのタイプです。
会話で言えば、初めに目的と結論から説明されるとをいって欲しいタイプ。英語など海外の会話にありがちな目的・結論が先に来てから、後に詳細な説明がくる話し方の方が理解しやすい。
自分に合った学習法について
VAKモデルと認知処理特性を組み合わせると学習効率が上がります。
自分に合った学習の参考例(ヒント)として、以下に示します。
実際にやってみて自分に合う学習法を模索してくださいね。
V(Visual:視覚)X 継次処理タイプ
・図やイラストなど視覚的なものが多い参考書で、説明が細かく書かれているものを選ぶ。
・読書の場合、目次は大見出しだけでなく、小見出しまでしっかり読む
・動画(YouTubeやセミナー)を活用
・時系列や流れで絵や図にして、関連を整理する。
ピラミッドストラクチャー、マインドマップの活用
V(Visual:視覚) X 同時処理タイプ
・図やイラストなど視覚的なものが多い参考書で、結論やまとめが多く書かれているものを選ぶ。
・読書の場合、目次では大見出しのみ。前書きと後書きがあれば、そこにも目を通しておく。
・動画(YouTubeやセミナー)を活用
・絵や図で全体像を整理する。
ピラミッドストラクチャー、マインドマップの活用
A(Auditory:聴覚) X 継次処理タイプ
・説明が細かく書かれているものを選ぶ。全体像は絵や図でも説明は比較的に文字が多い方が良いと思います。
・読書の場合、オーディオブックを活用する。または音読する(周囲に人がいると恥ずかしさもあると思うので一人の空間で)その際、目次は大見出しだけでなく、小見出しまでしっかり読む。
・動画(YouTubeや音声セミナー)を活用
・時系列や流れで自分に説明する。録音・録画し、何度も見返す。
A(Auditory:聴覚) X 同時処理タイプ
・結論やまとめが多く書かれているものを選ぶ。比較的に文字が多い方が良いと思います。
・読書の場合、オーディオブックを活用する。各章のはじめにと終わりを聞く。または音読する(周囲に人がいると恥ずかしさもあると思うので一人の空間で)
・動画(YouTubeや音声セミナー)を活用
・一言で言うと何のかを自分に説明する。録音・録画し、何度も見返す。
K(Kinestic:触覚・身体感覚) X 継次処理タイプ
・視覚・聴覚の理解の方とは違い、やってみて理解する。問題を多く解いてみる。
解説が順をおって細かく説明されているものを選ぶ。
・動画(YouTubeや音声セミナー)を活用。試聴したらすぐやってみる。
説明を聞きながら(所々では、動画を止めたりしながら)、同時に流れをざっとでも書き出す。
K(Kinestic:触覚・身体感覚) X 同時処理タイプ
・視覚・聴覚の理解の方とは違い、やってみて理解する。問題を多く解いてみる。
解説が図やイラストによる説明の多いものを選ぶ。
・動画(YouTubeや音声セミナー)を活用。試聴したらすぐやってみる。
説明を聞きながら(所々では、動画を止めたりしながら)、同時につまり何なのか?という質問を投げながら、結論を書き出す。
最後に
1番の強みをベースにして、2番目、3番目に強い特徴もケースに応じて使い分けることが最も効率が良いです。
視覚・聴覚・触覚、自分が最も強いタイプにこだわる必要はありません。
例えば、視覚や触覚が一番強い方。移動中などは耳が空いています。音声学習を取り入れることでやらないよりは効率が上がります。
聴覚や触覚が一番強い人。短期間で多くの情報量を取り入れたり、一覧検索は目で見た方が早いです。書籍なら図解シリーズや漫画でわかるなど視覚優位に向けた書籍が増えている傾向なので、活用すると学習効率は上がります。
視覚や聴覚が一番強い人。「わかる」と「できる」の間には大きな差があります。解き方を理解しても実際に解けるかどうかはやってみるしかありません。
できるかどうかのチェックとしても、実践は必要になってきます。
挙げた学習法をヒントに、自分に合った方法を改善して作っていくことで、さらなる学習の速度向上が期待できます。
今回の話が、学習向上のヒントになれば幸いです。