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『雪』

雪を見たのは久しぶりで、積もりはしなかったが風とともに窓に突き刺さっていた。

子どもの頃、良く雪が降った。

積もった雪で雪だるまを作ったし、友達と校庭で雪合戦もしたなと思い出した。

雪は音を立てずに降り、やがて積もるので、知らぬ間にずんずんと積もることがある。

スキー場で、一夜にして1メートル以上積もったこともあって、その時の新雪に感激した。

ふわっふわっな雪に手や足を刺してみると、すぽっと入る。

友人がふざけてダイブすると、えっどこいったの?と一瞬見失うが、這いつくばって雪の中から出てきても、犬が水を振り払うように身体を揺らしたら、一瞬で雪が舞って服は元のままだった。

豪雪で困っている人もいれば、雪が積もって喜ぶ人もいる。

その時の環境や年齢によって、人は同じものを見聞きしても、捉え方がまるで違う。

だから、人って興味深い。

雪かきでも雪合戦でも、楽しそうにする人を見ると、こちらも楽しくなる。

身体がぎっくり腰で多少不自由でも、楽しそうに振る舞っておけば、それだけでもはやく治りそうに、ちょっぴり思う。


読んでいただいてありがとうございす。

今日は座って書けました。


この記事はInstagramエッセイに書いたものを加筆修正して掲載しました。


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