どうせなら、フルカスタムしてやろう。
TWは自宅から数百メートル離れたセカンドガレージ(農機具小屋)の中で、約17年間ものあいだトラクターとコンバインの間に挟まれ、鎮座している。
ちなみに、今回乗ろうとしているのは自分にとって2台目のTWである。
1台目(前回の記事で掲載した写真の車両)は、ショップでフルカスタム(いわゆるスカチューン・トラッカー仕様)済のものを購入し、とても気に入っていたのだが、1年ちょっとで盗難の被害に遭い、泣く泣くローンを組んで再購入したのが、現在の車両である。
2台目となると、さすがに当時大学生の自分にとって資金的に厳しく、カスタム箇所は、マフラー(スパトラ)とライト・メーター周り、タンク塗装だけで、あとは純正のままの状態となっている。
風雨にさらされていないので、案外、痛みが少ないのではないかと期待していたが、鉄の塊であるバイクにとって、17年という年月はあまりにも長すぎたようだった。。。
メーターでは4502km走行したことになっていた。そのうち地元にUターンしてから乗った距離は100kmにも満たないだろう。
キャブレターはガソリンが染み出し、茶色く変色していた。透明ホースはプラスチックのように硬化し、触ったらポキッと折れてしまった。
フロントタイヤはパンクしてペチャンコ。修理するにもタイヤレバー等の工具が無いので、迷うところ。
ホイール&スイングアームは全体的に赤さびが。
折角のスパトラも白さびだらけ。
エンジンは塗装が剥げ、ホコリまみれ。
エアクリーナーボックス内のバッテリーケースの中には小動物のフンが多数。。。
明らかに、フルレストアが必要な状況である。
いや、どうせならフルカスタムしてやろう。
幸い我が家には、ディスクグラインダー、電気ドリル、100V溶接機などの機材があるので、ネットオークションによる中古部品や、中華製のパーツを使い、DIYで作業すれば、かなり費用も抑えられるだろう。
まずは、最終的にどんな形を目指すか決めることから始めてみよう。