バイデン翁の発言メモ
どうもバイデン翁はいろんなところでやらかしているようではあるが、あろうことかロシアと並列で日本をディスってきた。日本政府も外交ルートで「残念」と申し入れたようだが(どういうワードをつかって表現しているのか不明だが)ホワイトハウスはバイデン発言には否がないとのスタンスの様子。日本も米国も、もう耄碌しているのはみんなわかっているので、あらためて取り繕うこともない、そんなところだろうか。問題発言は以下のようだ。
確かに移民受け入れというのは少ないのだろう。2020年の統計では、米国の5063万人にくらべて、中国の104万人、日本の277万人、ロシアの1163万人、インドの488万人(いずれもhttps://www.globalnote.jp/post-3818.html参照)が少ないというのはその通りなのだが、それは各国の事情と移民政策が異なるからであって、外国人嫌いというのは甚だ飛躍がある。それに中国やインドなど人口問題を抱えている国がそもそも移民に厳しいのは仕方ない面もあろうし島国で国土が狭く言語体系が全然違う日本が移民受け入れが少ないのも、ある意味妥当な感じもする。ちなみに人口比率からの移民受け入れという点では、米国だって世界ランク68位であり、カナダ、ドイツ、オーストリア、ベルギー等の後塵を拝しているし、103位のロシア、164位の日本、219位のインドに、そんなに上から目線で言える感じでもないのだろう。むしろ移民についてはヨーロッパがしばしばというか日常的に問題になるくらいの移民受け入れをしているので、そちらから言われたらまあ仕方ないのかもしれないが、土地も富も持ち合わせている米国は、ヨーロッパ先進国からすればまだまだ努力不足、ということなのだろう。(まあでもヨーロッパも褒められたものではなく、植民地支配による搾取の上に築かれた富の蓄積であることを踏まえれば、罪滅ぼしとしてもまだ足りないかもしれないが)
そんなところで、「xenophoic=外国人嫌い」という言葉をつかってしまったし、中国、ロシアと同列に並べて論じたところが、バイデン翁の耄碌と言われる所以だろう。残念。怒る気にもなれないくらいの脱力感だ。
ちなみに"xenohobia"は辞書によれば
とのこと。使われ方にもよるとおもうが、意味的にはdislikeもあり、fearもあるので、日本人の外国人恐怖症というか外国語会話苦手症などもこの単語の範疇だと思えば、ものすごく外してしまったわけでもないだろう。実際には日本は外国人観光客には相当に優しくて親切だという話になっているので、dislikeというのは過去の遺物であるとはおもうが。
となるとやはり文脈としてロシアとかと一緒に並べるなよ!という日本政府の抗議なのだとおもう。どんな形で「残念」と言ったのかは不明だが、深刻さによって日本政府外務省は8段階のネガティブ発言(米国は5段階)を用意しているらしいので、この中に入っていない、もう少し緩めの警告申し入れ、ということだと思われる。耄碌しているので仕方がないという情状酌量だろう。
失言なら事欠かないトランプが大統領選有利で、バイデン翁はこういう失言が取り立たされてしまうこと自体、哀れではある。が、日本政府としては円安介入と同様に毅然とした態度を取ってもらいたいものだ。
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