わたしと小鳥とすずと

「わたしと小鳥とすずと」

小学校1年生の息子が、図書の時間に借りてきた。

図書の時間はいつも通級だったけど、
時間割が変わったらしく
嬉しそうに「これかりたー♪」と真っ先に見せてくれた。

本のタイトルも金子みすずさんも
もちろん知っていたし、

「みんなちがって、みんないい」

は、私のビジョンでもあるから、
とても大切に思っている。

それなのに、ちゃんと本としてこの詩を読んだことがなかった。

おそらく息子は、
このとてもかわいらしい表紙に惹かれて借りてきたのだろうが、

私が喜んでいるのを見て、

「いいの借りてきたでしょ〜」

と、とても誇らしげ。

息子と歩きながら、最初の詩を声に出して読んでみた。

なんだかもっと読みたい。

もっともっと読みたい。
もっと大きな声で。

さすがに学校の中だったので、
やめておいたけど、、
少し読んだだけで、心が開かれていく感じがした。

夜、子どもたちが寝たあとに
改めて読んでみた。

なんだか涙がじわっと出てくる。

軽やかな言葉の奥に
なんとも言えないさみしさというか、悲しさが
どの詩からも滲んできて
それが自分の深いところと反応して
胸の辺りから涙が込み上げてきた。

金子みすずさん、若くして亡くなったそう。
こんな詩が書ける彼女はどんな人だったんだろう。

こんなに繊細な感性で生きていたら、
苦しくはなかったのかな。
会ってみたかったなぁ。

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