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宇多田ヒカル ライブツアー2024埼玉 レポート後編


宇多田ヒカルさんのライブの二部パートのレポートとなります。

今回もセットリストは掲載していますが、ライブ中の画像は載せていません。





ここからは活動休止から復帰された後の曲のみで構成されていました。

16. BADモード
17. あなた
18. 花束を君に


衣装はカラフルな芸術性のある形のドレスへ着替えての登場です。


前回のライブツアー「Laughter in the Dark Tour」では、前半が黒一色の喪服を連想するようなワンピースで、
後半になると、黒い部分が一部剥がれて白い部分が見えてきたようなデザイン性のあるドレスを着用していました。

僕としては、活動休止中にお母様を亡くしたことで、喪に服していることを表現しているのだと解釈しました。

そして、今回の衣装ですが、白一色のジャケットスタイルから始まり、後半は非常にカラフルなデザインとなったことで、

もしかしたら、やっと宇多田さんのなかで、喪が開けたというか、どこか心に整理がついたのかもしれない、と想像して安心したような気持ちになりました。

「普段からメイクしない君が薄化粧をした朝」

この歌詞から始まる、花束を君に、はおそらくお母様の藤圭子さんに宛てた歌詞だと思います。

一部パートのLettersが生前の母に送った歌だとすると、この花束を君に、は故人となった母に送っていると思うと、自然と黙祷を捧げながら聴き入ってしまいました。

もちろん、宇多田さん自身もインタビューで「歌詞はあくまで歌詞で、日記みたいなものではない、誰のこと歌った歌なのか聞かれると困ってしまう」と話していたので、勝手な解釈だけで決めつけてはいけないと思いますが、ファンとしては胸にくるものがありますね。


復帰後の宇多田さんの歌い方がとても好きで、母親になったことが影響しているのか、より優しく、より大らかな強さを感じさせる歌い方になったと思います。


歌詞もより具体的な表現が増えたと思います。BADモードでも「ネトフリ」や「ウーバーイーツ」など生活が垣間見えるような固有名詞が出てきて、すぐ側に宇多田さんが居てくれるような気がするので、その後に綴られる「君のこと絶対守りたい」という言葉に、とても励まされます。

19. 何色でもない花
20. One Last Kiss
22. 君に夢中



One Last Kissは、テレビに出演された際に、制作途中で共同音楽プロデューサーのA.G.Cookさんが、プログラムにベースを入れ忘れていたエピソードを紹介していました。

この事を聞いていたからか、ライブではベース音がかなり主張されていたような気がしました笑
大音量も然り、重低音がもの凄い迫力を感じるかっこいいアレンジになっていて、個人的にもう一度ライブの場で聴きたいのは間違いなくOne Last Kissですね。


本編ラストの曲は、君に夢中、です。
この曲で締めるのは正直意外でしたが、コチラもバンドアレンジがすごく、より重厚感が増していて、本編ラストの曲としてハマるようになっていました。
曲に入る前のMCでも「みんなからもらったもの全部返せるように心をこめて歌います!」と言っていたので、ひょっとするとファンに向けての曲なのかもしれません。


ここで一度ライブは終幕しますが、本当にMCの随所からも宇多田さんの優しさ、相手を気に掛ける気配りが感じられました。

終盤のMCで「(ライブ開始から)あっという間だったけど、結構歌った、あ、結構演奏したでしょ??」と、「歌った」を「演奏した」に言い直した場面があって、
ライブは一人では出来ないものなので、バンドメンバーやスタッフのことも気に掛けて言い直したんでしょうね。本当にお優しい。


22. Electricity
23. Automatic



アンコールはElectricityからスタートでした。


今回のベストアルバムを象徴するような曲ですが、制作途中に共同音楽プロデューサーのFloating Pointsのサムさんと、曲のコードを決める段階で色々押し引きがあったとラジオで語られていました。

ディミニッシュコード。。
確かにこのコードを使うことで宇宙観を感じられる曲になっているのかも、と素人の僕でも思ったり。やはり、宇多田さんは職人ですね。
僕たちファンは発表された曲を当たり前のように聴いてて、当然と言えば当然のことなのですが。凄く大変な作業だと思います。プロ同士の仕事には時にはぶつかり合いがあったり、紆余曲折があって、丹精込めて一曲一曲が出来上がっているんだな、と改めて感じました。


これも以前ラジオに出演された際にですが、「以前の曲の歌詞など今直したいかと聞かれると、そうは思わない、その時出るべくして出てきたものだから」とお話されていて、お仕事に対してすごくかっこいい姿勢だなと思いました。
何かを創ったりアイデアを出したりするのは、後から振り返るとキリがないところはありますが、それもその時の自分の精一杯だったんだと受容すると、自然と後悔なんかも受け止められる気がしますね。なんて、ちょっと深読みしてしまいました。


アンコール最後はファンとみんなでAutomaticを歌って終了です。
デビューシングルの曲で始まり、同じデビューシングルの曲で終わるなんて、本当粋なアニバーサリーライブでしたね。


黄色のソファの登場。。。笑えましたw



「振り返ってみたら色んなことがあったけど、その全部が今の自分に繋げてきてくれた、ここまで自分を運んできてくれたんだと、そう思ったら、これからの25年先でもまたそう思えると良いなと思うよ」とMCで25周年を語られていました。


本当にこのライブに行けて、宇多田さんのファンでよかった、と思いました☺️


これからも応援していきます!


以上ライブレポートでした!!ここまで読んで頂いた方、ありがとうございました!



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