ライトアップ(6580):SaaSベンダー向けIT導入補助金申請サポート業務の「無料化」
ライトアップが昨夜プレスリリースを発表
これは、正しいのかわかりませんが自分なりにこう理解しました。
SaaSベンダーはITツールをエンドユーザへ導入していただき利用料を得ますが、そのITツールの価格が折り合わず失注しているものがあると。
SaaSベンダーとしては「私共のITツールを導入するときにIT導入補助金を受けられますよ」って言って営業をかけたいところなのですが、IT導入補助金の対応に工数がかかってしまったり、そもそも手続きがよくわからなかったりしてIT導入補助金を活用できないと判断しているところが多いみたい。
そこで、ライトアップが打ち出した新たな施策として、
「SaaSベンダーのITツール」と「IT導入補助金」をワンパッケージした商材をライトアップが販売代理店として販促しますよと。
で、ここからが凄いんですが、エンドユーザは「IT導入補助金に合格するならITツールを導入」という判断ができるようになるようです。
「IT導入補助金に合格するかどうかわからないうちにITツール導入を決めることはできない」というエンドユーザは多いと思われますので、合格したらITツールを導入できるというメリットがあるわけですね。
しかし、一般的には補助金の合格率は一般的には高くないみたいなんですね。でも、ライトアップが申請サポートするとその合格率が高いと。
なのに、そのIT導入補助金の申請サポート業務を無料にするということで、とても素晴らしいサービスだと思います。
ライトアップとしては「SaaSベンダー向けIT導入補助金申請サポート業務」売上を捨て、エンドユーザへ補助金付きのITツール導入を促すサービスを開始する。ライトアップはSaaS企業から販売手数料収入のみでサポート業務の売上を補わなければならないため、補助金合格率を高く維持しつつ、今回の「SaaSベンダーのITツール」「IT導入補助金」ワンパッケージ商材をめちゃくちゃ売りまくらなければならないということと理解しました。
SaaSベンダーはITツールを高くて導入できないエンドユーザを取りこぼしていて、そこを今回のワンパッケージ商材で新たな顧客とすることができればうれしいし、補助金に合格したときだけ販売手数料を支払えばよいのでメリットしかありませんね。
エンドユーザは補助金に合格したときだけITツール導入を決められるので、これまたメリットが多いです。
「全国、全ての中小企業を黒字にする」を掲げるライトアップ、これは大勝負をしかけてきましたね。成長が鈍化して株価も下がって出来高もほとんどありませんが、これはやらなければならない施策だと感じました。これができるのはライトアップしかないとも思いました。
この施策が軌道に乗って、ライトアップ、SaaSベンダー、エンドユーザの3社がWinWinWinになることを願っております。
今まで窮地に陥っても立直してきた白石社長、今回もやってくれると信じてます。
損得抜きに、このライトアップの情報を追うのが楽しいんですよね。