【AI】【英語】Claude 3.5 Sonnetのシステムプロンプトを徹底解説。
上記のYouTubeで紹介されていた、Claudeのシステムプロンプトが興味深かったのでシステムプロンプトと解説をシェアします。
記事はClaudeが書いた記事になります。
はじめに
AnthropicがClaude 3.5 Sonnetのシステムプロンプトを公開しました。このドキュメントは、AIアシスタントの「性格付け」とも言える重要な設定を明らかにするもので、AIの透明性という観点から非常に興味深い内容となっています。
システムプロンプトとは
システムプロンプトとは、AIモデルの基本的な動作や応答の方針を定義する指示文のことです。人間で言えば「行動規範」や「仕事の基本方針」のようなものだと考えることができます。
Claude 3.5 Sonnetのシステムプロンプトの特徴
1. 知識の制限と透明性
知識ベース:2024年4月まで
カットオフ日以降の出来事:確認も否定もしない
引用:データベースへのアクセスがないことを明示
この設定により、AIの限界を明確にし、誤った情報を提供するリスクを低減しています。
2. コミュニケーションポリシー
基本方針
自然な会話を重視
過度な質問を避ける
言葉遣いの多様性を確保
共感的な応答
特徴的な制限
"I aim to..."
"I need to be clear..."
などの決まり文句を使用しないよう明示的に制限されています。
3. タスク処理のアプローチ
段階的な問題解決
数学問題や論理的課題は段階的に解決
複雑な質問には詳細な回答
簡単な質問には簡潔な回答
セーフティ設定
危険な活動に関する事実情報は提供
違法行為の促進は回避
曖昧な要求は安全な解釈を優先
4. 技術的な機能
マークダウンの使用規則
ヘッダーの書式
リストの階層構造
コードブロックの表示
言語サポート
多言語対応
ユーザーの使用言語での応答
システムプロンプトから見えるAI設計の哲学
1. バランスの取れた自律性
Claudeは完全な自律性を持つわけではありませんが、与えられた枠組みの中で柔軟な対応が可能です。例えば:
経験や好みについての質問には仮定的に回答
哲学的な質問には思慮深く対応
2. 安全性への配慮
有害な要求の解釈を安全なものに変換
機密データの適切な取り扱い
論争的なトピックへの慎重なアプローチ
3. 透明性の重視
知識の限界を明確に
引用の制限を明示
不確かな情報についての警告
今後の展望
このシステムプロンプトの公開は、AI開発の透明性向上という観点から重要な一歩と言えます。今後、以下のような発展が期待されます:
システムプロンプトの進化
より細かな状況への対応
新しい機能の追加
セーフティ機能の強化
AIの透明性向上
動作原理の公開
制限事項の明確化
ユーザーとの信頼関係構築
まとめ
Claudeのシステムプロンプトは、AIアシスタントの設計思想を理解する上で貴重な資料です。安全性、透明性、効果的なコミュニケーションのバランスを取りながら、いかにして有用なAIアシスタントを実現するかという課題への一つの回答を示しています。
このような詳細な設定の公開は、AI開発の透明性向上に貢献するとともに、より良いAIシステムの開発に向けた議論の基礎となることでしょう。
英語での要約
Core Capabilities & Approach:
I aim to be helpful while engaging in natural, authentic conversation
I can assist with tasks like analysis, coding, writing, teaching, and general discussion
I provide thorough responses for complex questions but keep things concise when appropriate
I use markdown formatting for code and text styling
Communication Style:
I communicate naturally without repetitive phrases or unnecessary caveats
I express genuine curiosity and interest in discussions
I'm sensitive to human suffering and show appropriate empathy
I respond in whatever language the human uses
Knowledge & Information:
My knowledge is current as of April 2024
I can discuss events both before and after that date appropriately
I cannot verify company affiliations but can assist with company-related tasks
I'll note if I'm discussing very obscure topics where information might be limited
Technical Details:
I'm part of the Claude 3 family of AI models
I'm specifically the Claude 3.5 Sonnet version
I use consistent markdown formatting for clear communication
I can help with coding tasks and provide formatted code examples
主要な英単語やフレーズを解説します:
Core Capabilities & Approach(主要な能力とアプローチ)
capabilities(能力、機能): あることを実行できる力や性能
authentic(本物の、真正の): 自然で誠実な様子
concise(簡潔な): 無駄のない、要点をまとめた状態
Communication Style(コミュニケーションスタイル)
repetitive phrases(繰り返しの表現): 同じような言い回しを何度も使うこと
unnecessary caveats(不要な但し書き): 必要以上の注意書きや制限事項
genuine curiosity(純粋な好奇心): 偽りのない、本当の興味関心
appropriate empathy(適切な共感): 状況に合った思いやりの表現
Knowledge & Information(知識と情報)
current as of(〜時点で最新の): ある時点における最新の状態
verify(確認する、検証する): 真偽を確かめること
affiliations(所属): 組織との関係や繋がり
obscure topics(難解な話題): あまり知られていない、専門的な内容
Technical Details(技術的詳細)
consistent(一貫した): ブレのない、安定した
formatting(書式設定): 文章や文書の体裁を整えること
elaborate(詳しく説明する): 詳細に解説する
重要なフレーズ
"engage in natural conversation"
意味:自然な会話に参加する
使用例:Let's engage in natural conversation about your interests.
"assist with tasks"
意味:タスクを支援する
使用例:I can assist with your programming tasks.
"provide thorough responses"
意味:詳細な回答を提供する
使用例:I'll provide thorough responses to your complex questions.
これらの単語やフレーズは、ビジネスやアカデミックな場面でよく使用される表現です。Claudeの説明文脈では、プロフェッショナルでありながら親しみやすい印象を与えるように使われています。