Chelsea 【24/25第2節 ウルブスVSチェルシー】
【1、ざっくりとした結果、感想】
ウルブス2-6チェルシー
この試合は前半と後半で別のゲームだったといっていい。前半は明らかにウルブスペースの試合ではあったし、1発を2点入れたから同点といった内容であるくらいに守備が苦しかった。
中盤特にカイセドのロストが多く、ギュストのポジションを攻撃時あげる影響でカウンターの怖さは凄かった。
が、後半になるとチームが変わったように45分間試合を支配した。
明らかに良くなかったムドリクを下げたのも多少は影響したかもしれないが、ここまで変わるのはびっくりした。
明らかに変わったのはカイセドの距離。
前半では距離が近すぎてパスのトラップがずれたりなどでのロストがあったが明らかにその距離が変わってロストも減り守備が安定した。
ハーフタイムでマレスカの手腕によって変わったのだとしたらこれは期待できるし、楽しみだろう。
攻撃陣では
パルマ― 3アシスト 1ゴール
マデュエケ 3ゴール
ジャクソン 1ゴール 1アシスト
ネト 1アシスト
フェリックス 1ゴール
と攻撃陣が大暴れ、主力級に数字が残ったのは本当に大きい
90分における支配率は60%とマレスカのサッカーを体現としたようなボールを自ら保持したサッカーをできた。
大差での快勝とは結果的にはなったがゴール期待値では1.68とウルブスの1.96を下回るという結果になった。
相手陣地にしっかりと押し込めていたからこその記録ではあるがその分ラインが高くなり特に前半はカウンターをしっかりと食らう場面が多く、そこは今後の課題ではあるが、それ以外は素晴らしい対応をしていたといえる。
さらにプレースタイルが違うとはいえ昨シーズンの最上位チームたちと比べても中盤の支配率は負けてなく、開幕節はラヴィア完璧のエンツォ不調、2戦目はエンツォ完璧のカイセド不調、ラヴィア不在という全員が完ぺきではない中でもここまでのパフォーマンスは素晴らしいだろう。
【2、プラスの意味で気になった選手】
1,マデュエケ
流石にこの試合のMOMはマデュエケだろう。
パス成功率は80%と安定したうえで攻撃においては素晴らしかった。
トータルのシュートは6本で3点と効率もよし。
シュートも決めるだけというシュートではなくしかも2点は右足という点でも価値が高い。
左利きではあるが2点右で決めたのも含めて右足でクロスを上げる場面もあるなど仲を切ればいいという選手じゃなくなったのもかなり大きい。
ニューカッスルがアルミロンを放出した場合に獲得本格化という話は常に出てはいたがこの試合で数字を残したことで残留がほぼ確定。
結果で居場所をつかんだのは本当に素晴らしい。
試合前にSNSで裏垢ミスをしたもののブーイング程度で済み、ハットトリックで黙らせてしまってそれ以上の問題にならないところ流石イギリスといったところではある。
2,パルマ―
今年もなんだかんだパルマ―がチームの中心であることに変わりないことを証明したといっていいだろう。
この試合では天才的な1ゴールだけでなく2回のビックチャンスクリエイト、3アシスト、4回のチャンスクリエイト、5本のシュートとすべてが最多。
間違いなくチームの攻撃の中心だっただろう。マデュエケへのアシストは全て優しい仕掛けてどうぞというパスで素晴らしかった。
後半のフェリックスのゴールの前にネトへの素晴らしいい展開もあり、新加入のネト、フェリックス、エンクンクなどとともに創造性のある攻撃をこれからも展開してくれそうで本当に楽しみ。
また守備でもボールリカバリー数がククレジャと並んでチーム最多と攻守においてチームの中心であることは間違いなく今年もタイトルに向けて順調なスタートだ。
3,エンツォ・フェルナンデス
この試合のエンツォは素晴らしかったといえるだろう。開幕節明らかに8番のポジションでのじゃない感が出ていてよくなかったエンツォだったがこの試合でのエンツォは攻守に貢献があった。アタッキングサードへのパスは18本中14本成功、ファイナルサードへのパスは6回成功とどちらもチーム最多。
さらにはタックル成功数でもチーム最多と素晴らしい活躍だった。これからも適応していってくれたらさらに楽しみだろう。
また2試合連続でキャプテンマークをまいたのは素晴らしかった。来たばっかりのころは英語能力的に審判と唯一抗議できるゲームキャプテンはまだなどといわれていたがしっかりとこなしていてジェームズがいないときはこれからも見ることはできそうだ。
3,ペドロ・ネト
後半頭からの出場だったが文句のつけどころのない活躍だった。
アシストの場面でも凄きだしも早く落ち着いてクロスまでつなげたところも素晴らしかった。
さらにはパスが21本中20本成功という安定感も素晴らしかった。
更には45分間で5人の相手と対決するという1対1型の強さもしっかり証明した。
先発ではないためまだマレスカが納得するレベルの状態ではないのかもしれないがこれ以上あがるのであればそれは楽しみである。
4,コルウィル
この試合の前半では守備の安定感のなさが故に手放しで称賛ということは難しいかもしれないが、それでもこの試合のコルウィルは素晴らしかった。
数字だけでもパス成功数率92%(69/75)、ロングボール成功率75%(6/8)はどちらも両チームトップというマレスカのサッカーにおける完璧なセンターバックといえるような数字だっただろう。
さらには27分のシーンでは完全に崩されマイナスのクーニャにフリーで打たれたシーンでも体を投げて守るなど守備でも良い動きはあり。個人としては本当に素晴らしい試合だった。
あとはチームとしての守備をどれだけ上にあげられるか。
現状の守備のままではまだタイトル争いとかは言えないレベルだ。
5,レナト・ヴェイガ
この試合サポーターを驚かせた選手の一人だろう。
たった8分間の出場ながらもパス成功率15/15、ボール奪取1/1、ロングパス成功1/1とすべて100%
更には中盤でのターンで二人をはがすなど数字以外のインパクトも十分。
今季ククレジャのサブ一番手ではあるがそのマルチ性を生かしていたるところで活躍してくれそうだ。
6,7フェリックス、エンクンク
途中交代の攻撃陣二人。
フェリックスに関してはゴールを記録したがエンクンクも素晴らしかった。
フェリックスは22分で1ゴールだけでなくタックルも1/1で成功。地上のデュエルでも2/2と結果を残した。
またエンクンクは8分間の出場もタックル、地上デュエル、パスは全て成功率100%。そのパスはチャンスになるなどゴールなどの数字はなかったが素晴らしかった。
選手の状態の問題で二人とも途中出場ではあったがこの二人が途中から使えるのはあまりにも贅沢だろう。昨シーズンの後半の攻撃の選択肢ベンチにほぼないですと比べたら本当にワクワクするタレントだ。
【3、マイナスの意味で気になった選手】
1、ムドリク
明らかに一人だけ良くなかった。他の攻撃陣がいいだけに余計に目立っていた。明らかに焦りも見え、ナッツだった。
エンクンクやフェリックスをベンチに置いとくわけにもいかないため外すならムドリクになるだろう。更にサンチョの獲得が近いことになるとさらに出場機会が減る可能性も高い。
となると、そろそろ数字としての結果が欲しい。
ただ焦りすぎてこの試合のような状態になると厳しいため、ホントに難しい状況だ。