初恋の話
自分の過去を振り返ると失敗ばかりの人生に思える。
しかし、それが糧となり今がある。
それだけは間違いない。
僕の人生の大部分は恋愛で出来ている。
振り返れば苦い思い出ばかりだけど、その思い出の一つ一つは僕を成長させたと思う。
おそらく、僕は比較的恋愛経験の多い人間だろう。
そんな僕の最初の恋愛について書こうと思う。
僕の初恋は小学5年生の時だった。
たまたま同じクラスにいた控えめな性格で笑顔が素敵な女の子。
名前はすみれちゃん。
どちらかというと地味な印象だったが、クラスの中心となるグループの一人だった。
クラスの中心人物と仲が良くルックスも素敵だったからかもしれない。
恋愛をまだ知らない僕は何も出来ずにただ眺めていたことをよく覚えている。
彼女の笑顔をただ遠くから眺めていることが僕の幸せだった。
好きという気持ちよりもファンみたいな感じだったと思う。
中学に上がると偶然にもまた同じクラスになることが出来た。
僕は相変わらずただその子を眺めているだけで満足していた。
しかし、僕の隣に座っている少しお節介な女の子の洋子ちゃんはそんな僕の姿を見てだらしないと思うのだった。
ある日、洋子ちゃんは「そんなに好きなら告ればいいのに。」と言ってすみれちゃんのところに僕を連れて行った。
「今度、遊びに行かない?こいつがすみれちゃんのこと好きらしいで。」
その時、僕は思わず逃げてしまったがその話は僕がいないところで進んでいた。
一か月後、洋子ちゃんとすみれちゃんと僕とクラス一番のイケメンである蓮君の4人に遊ぶことになった。
当時ケータイすら持っていない田舎の中学生の遊びといえば、カラオケやゲーセンでプリクラを撮るくらいだった。今もそんなに変わっちゃいないか笑
4人とはいえ、そこにはずっと遠くから見ていたすみれちゃんがいる。
僕はそれだけで楽しかった。
2人で撮ったプリクラは緊張してたじたじになっていた。
気づけばその日は終わっていて、その後は何もなく終わってしまった。
あの時、少しの勇気で何か行動を起こしていたら何か変わっていたのかな。
10年以上も前の話だけどときどきそのころを思い出す。
これが僕の最初の恋愛だった。
それから、僕には恋愛という概念が出来る。
そして、周りを見ると自分が以外にもモテるのかもしれないことに気が付いたのもその時だった。
それからたくさんの恋愛経験をすることになるのだが、今回はここまでにしておく。
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