信号機写真_国会前_

【信号無視話法?】蓮舫議員vs桜田五輪相 2018年11月5日 参議院 予算委員会

平成25年度立候補ファイルでは8299億円とされていた大会経費が2兆8100億円を超えようとしている東京五輪・パラリンピック。

蓮舫議員の当日説明資料蓮舫議員公式サイトより引用)


2018年11月5日に開かれた参議院 予算委員会で立憲民主党・蓮舫議員桜田義孝五輪相オリパラ予算について質問したところ、答弁には言い間違いや認識不足が多く、大きな波紋を呼んだ。

本記事では、その答弁を信号機で直感的に視覚化していく。具体的には、信号機のように3色(青はOK、黄は注意、赤はダメ)で視覚化する。

✳︎質疑映像と分析結果はYoutube動画「赤黄青で国会ウォッチ」で公開

全体まとめ

上記グラフは、桜田五輪相の答弁を分析した結果である。
赤信号が89%を占める異常事態だ。
なぜこんな事態になったのか、質問と答弁の詳細を紹介したい。

国の関連予算の対象範囲

国の関連予算の対象範囲についての質問だが、質問と答弁が全く噛み合っていない。

蓮舫議員の質問:国立競技場とパラリンピック以外を関連に入れなかった理由
↓すり替え
桜田五輪相の答弁:関連予算の定義や支出見込み

国の関連予算の金額

先ほどの質疑が噛み合わないので、まずは8011億円の中で国の関連予算はいくらだと認識しているのか確認した蓮舫議員。
この問いの正しい答えは1725億円である。翌日の蓮舫議員の下記ツイートの通り、桜井五輪相の指示で出された「会計検査院の指摘を踏まえた調査結果について」と題された文書にハッキリと記載されている。

しかし、この問いに対して桜井五輪相は「1500億円」と答え、自身が指示したはずの調査結果を理解していないことが露呈する。
✳︎この答弁の際、冒頭に「1500円」と言い間違えた映像がテレビで多く流されたが、この言い間違いは問題の本質ではない

その後、この誤りについて追及されるも、またも質問と答弁が全く噛み合っていない。

蓮舫議員の質問:誤って答弁した1500億円の意味
↓すり替え
桜田五輪相の答弁:1725億円の算出方法

他の関連事業

話が噛み合わないので諦めたのか蓮舫議員は次の質問に移る。
しかし、この2つの質問も話が噛み合わない。

蓮舫議員の質問:他の関連事業の有無
↓すり替え
桜田五輪相の答弁:関連が低い事業の定義

蓮舫議員の質問:選手を指導する事業が関連予算外の理由
↓すり替え
桜田五輪相の答弁:選手を指導する事業の金額と集計年度

さすがに蓮舫議員も我慢しかねたのか

蓮舫議員:
いや、答えていない。全然答えてないです。

と抗議を示し、この後で速記が約40秒も止まる事態となる。

まとめ

桜田五輪相の赤信号だらけで論点すり替えを多用する答弁が、信号無視話法やご飯論法に該当するのかは筆者も判断しかねている。
質問内容を理解できないことに加えて、自分が何を言っているのかすら理解できていないようにも見受けられる。
いずれにせよ大臣としての答弁能力には大きな疑問符が付くことは間違いない。

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参考情報

首相官邸HP「会計検査院報告の指摘を踏まえた調査結果について」
(最終アクセス:2018/11/10 23:00)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/pdf/h301030_report.pdf

蓮舫議員HP「11月5日 質問で使用する配付資料とフリップ」
(最終アクセス:2018/11/10 23:20)
https://renho.jp/wp-content/uploads/2018/11/04d31e2aef94e9fbcbf91b1c2bacd961-1.pdf

会計検査院法第30条の3の規定に基づく報告書
「東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取組 状況等に関する会計検査の結果について」
(最終アクセス:2018/11/10 15:10)
http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/30/pdf/301004_zenbun_02.pdf

更新履歴

2018/11/11 0:06
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