【連載小説】薔薇の流儀「雨の午後はヤバイぜ」Rainy Afternoons Are Bad.
高松ショウは、幼なじみで仕事上は彼の先輩にあたる、赤坂みやびと一緒にディズニーランドに来ていた。
二人は長年の友情を深めるため、楽しくおしゃべりをしながら歩いている。
土曜日の午後のディズニーランドは、家族で楽しむには最適な場所の一つだ。入場ゲートに着くと、多くの人々が待機していた。
子供たちは、キャラクターとの写真を撮ったり、お土産屋さんのグッズを見たりして過ごし、大人たちは、エキサイティングなアトラクションに興奮し、飲食物を楽しんだり、周りの花や建物を眺めたりして過ごしている。
午後になると、キャラクターショーが行われ、歌やダンスに合わせ、多くの人がリズムに合わせて踊っていた。この場所は、ファミリー層だけでなく、若いカップルや友達同士のグループにも人気があり、充実した時間を過ごすことができる。
それぞれが楽しめるアトラクションやイベントが豊富に揃っており、混雑している土曜日であっても、家族や友人たちと共に過ごす場として最適だ。ディズニーランドは、常に誰かが待ち望んでいる「夢の世界」であり、土曜日の午後もまた、その魅力的な雰囲気を堪能できるスポットの一つとも言えよう。
「みやび、すごい久しぶりだけど、ここのアトラクションのどれに乗ろうかな？」
ショウが聞いた。
「私はスプラッシュマウンテンに行きたい！」
と赤坂みやびが即答した。
「じゃあ、それにしよう。」
とショウが答えると、二人はスプラッシュマウンテンの列に並んだ。
列を待っている間、二人は昔話や最近のトピックスについておしゃべりして過ごした。
「ショウちゃん、最近何か面白そうなことってない？」
と赤坂みやびが尋ねた。
「うーん、何か……あっ！最近ね、ハフポストで面白い記事見つけたんだよね。『AI監視カメラ』っていう記事。その中で、日本ではすでに警察がAI監視カメラを採用してるって書いてあったんだよね。もしかして君も知ってる？」
赤坂みやびは少し考えた後に、驚いたような表情を浮かべた。
「私は知らなかった。でも、すごく興味深い話ね。でもAIがカメラに導入されていると聞くと、ちょっと怖い気がしてくるわ……おそらくダークセブンもわたしたちの行動をカメラで見ているかも知れないわ」
二人の会話はおだやかでありながらエキサイティングであった。幼なじみ同士だからこそ、素直に自分の意見を言い合える。
高松ショウも赤坂みやびも相手を理解しようとする姿勢が伝わってきて、誰しもが二人のコンビの良さには、共感してしまうことだろう。
そして、列が進み、二人はスプラッシュマウンテンに乗った。この日の夕方まで、彼女たちは楽しく過ごした。
今日は土曜日の非番。
ショウは久しぶりのデートをして過ごした。彼はみやびと会話を弾ませながら、様々なアトラクションで遊ぶ。小学校でクラスメイトになった二人。みやびのポニーテールを見るのも久しぶりだ。
ショウとみやびはディズニーランドで一日を過ごし、ジェットコースターに乗ったり、キャラクターと写真を撮ったりして楽しんでいた。午後になり、二人は隣に座ってお茶を飲み始めた。
ショウは少し緊張していたが、みやびは穏やかに話しかけてきた。
「ショウちゃん、楽しい時間を過ごせてる？」とみやびが尋ねる。
うん、本当に楽しいよ。特に、ジェットコースターは最高だった！」とショウが答えた。
「そうだね、私もすごく楽しめたわ」とみやびが微笑む。
しばらくの沈黙が続いたが、二人はお互いを見つめて、次の言葉を交わした。
「みやび、本当にごめんね。最近なかなか時間が取れなくって、いろいろなことで気を悪くさせたこと、反省してるよ」とショウが言う。
「そうは言うけど、それを今言われても、もうなんの意味もないわ。でも今日は楽しい一日になってよかったわ」とみやびが言い、ショウもうなずいた。
ショウはここ最近のできごとを忘れてみやびとのデートを楽しむことができた。
「そうだ。今度、オレたち一緒に旅行に行かない？」
そんな話も飛び出すくらい、会話も弾み、ダークセブンとの闘いという任務から解放されていた。
時刻が15時を回ったころ、ディズニーランドでは雨が降り始め、人々は雨宿りの場所を探し始めた。ショウとみやびは待っている間に雨宿りしている。
ショウはみやびに話しかける。
「夕立だと思うけど、雨だと、アトラクションに乗れなくて退屈だよね。」
「そうね。でも、この雨が止むと、ディズニーランドがとても美しくなるのよ。夕方になって、夜景が美しく輝くと思うの」
ショウは、みやびの話に興味を持っているようだ。
「それはすごくロマンチックだな。君に出会って、本当に良かったよ。」
みやびは、この言葉に苦笑いする。
「ショウちゃんて、私に甘いよね。フフッ。でも、本当にロマンチックなことをするのは、その態度で証明することだよ。私たちのディズニーランドデートを思い切って楽しもう！」
ショウは、みやびの言葉に励まされ、この雨の中でのディズニーランドデートを楽しむために、思い切って行動を起こすことを決めた。
二人は、夜間まで楽しんで、この雨が降る前には到底味わえなかった、ディズニーランドならではの魅力を堪能しようとした。
しかし、みやびの心の中には、どこか不安な気持ちが残っていた。雨の音が強くなるたびに、彼女の胸の奥で何かがざわめく。ダークセブンの影が頭をよぎり、彼らの動向が気になって仕方がない。
その時、突如としてダークセブンの一味が現れ、みやびに一枚の紙を手渡した。そこには「西で待つ」とだけ書かれていた。みやびは本能的に危機を悟り、特装機関ユニバースに報告。出動の準備をして神戸へと向かうことを決意した。
「ショウちゃん、何かが起こる気がするの。私たち、気をつけないといけないわ。」
みやびはそう言いながら、ショウの手を強く握りしめた。彼女の目には、決意と不安が入り混じった表情が浮かんでいた。
雨が降り続けるディズニーランドの中で、二人は新たな危機に立ち向かう覚悟を決めた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？