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【女性の高学歴化・上方婚化】高卒同類婚が壊滅的に減少・・高卒男性の結婚機会の減少


筆者の知人男性たちで不惑を過ぎて、50代、60代になっても未婚独身男性は至る所にいます。そして、彼らの共通点は非大卒で、かつ低収入男性という部分が一致しているのです。努力をしてマッチングアプリや結婚相談所で高いお金を払っても、全く相手にされなかったという悲報をよく耳にしています。大卒で独身男性はほぼ周囲にはいないだけに、この格差を踏まえると、より深刻な問題であると考えられます。

今回は、 コラムニストで独身研究家の荒川和久氏の記事を参考に、その内容をまとめ、問題点を整理していきます。下記リンク先の内容も是非、ご覧ください。


これで見ると、学歴同類婚とはいえ、高卒同士の同類婚は大きく8割以上も減少しているのに対し、大卒同士(大学院卒含む)の同類婚は6倍に増え、学歴別では唯一増えている組み合わせとなりました。かつて一番多かった高卒同士の同類婚が壊滅的に減少している点が深刻です。

これは、女性の大学進学率の増加とも関係するものですが、とはいえ、妻が夫の学歴より上の形態はそれほど増えていません。これは大卒以上の妻は少なくとも大卒以上の夫を選ぶようになってきていることを示唆します。

荒川和久氏の記事より抜粋

日本における高卒男性の結婚機会の減少

日本社会において、結婚は個人の幸福だけでなく、社会的な安定や人口維持にも重要な役割を果たしています。しかし、近年、特定の社会経済的グループにおける結婚の機会が減少しているという問題が指摘されています。独身研究家である荒川和久氏の記事によると、高卒男性が直面している結婚の機会の減少は、特に深刻な状況であると報告されています。

荒川氏の分析によれば、高卒同士の結婚、いわゆる「高卒同類婚」が大幅に減少していることが明らかになっています。これは、女性の大学進学率の増加と関連しており、高学歴化が進む中で、高卒男性と大卒女性との間に生じる学歴のギャップが、結婚市場における高卒男性の選択肢を狭めていると考えられます。

この現象は、単に個人の選択の問題ではなく、教育システム、雇用市場、そして社会的価値観の変化が複合的に作用している結果と言えるでしょう。例えば、女性の社会進出が進む中で、高学歴のパートナーを求める傾向が強まっていることや、職場や地域コミュニティにおける出会いの場が減少していることなどが、高卒男性の結婚機会を減少させる要因として挙げられます。

さらに、結婚における年齢や学歴の同類婚が増えているという見方もありますが、実際には結婚の絶対数自体が減少しているため、同類婚数そのものは増えていないというデータもあります。これは、結婚における伝統的な「夫年上婚」の減少が主な原因であり、社会的な結婚の支援システムの変化が影響していると考えられます。

このような状況は、高卒男性にとってのみならず、日本社会全体にとっても重要な課題です。結婚機会の減少は、少子化の進行や家族構造の変化にも影響を及ぼし、将来的には労働力不足や社会保障制度への負担増大など、さまざまな社会問題を引き起こす可能性があります。

この問題に対処するためには、教育機会の平等化、職場における多様性の促進、そして社会的な出会いの場の創出など、包括的なアプローチが必要です。また、学歴や年齢だけでなく、個人の価値や相性を重視する文化の醸成も、結婚機会の拡大に寄与するでしょう。

荒川和久氏の研究は、日本における結婚の現状とその背景を理解する上で貴重な洞察を提供しています。社会が変化する中で、結婚という伝統的な制度がどのように進化し、個人の幸福と社会の持続可能性をどのように支えていくか、引き続き議論と研究が求められています。

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