【昭和のヒット玩具】変身サイボーグ1号
1972年 昭和のヒット玩具 変身サイボーグ1号
タカラ(現・タカラトミー)が1972年に発売した男児向けの12インチサイズの着せ替え人形・アクションフィギュア。それまで販売されていたニューGIジョーシリーズの素体を透明化し、内部にメカを内蔵した、鮮烈とも言える全く新しいフィギュアである。変身セット等の衣装は単品販売された。素体&スーツ同梱だったため高価で、子供たちが各ヒーローをコンプリートするにはかなり困難だった。(年代流行より)
ラインナップは
サイボーグ1号、少年サイボーグ、サイボーグジャガー
そして、敵悪役にはキングワルダー1世がいた。
こちらについては膨大な設定と、商品アイテム数につき、正確さを期すためにウィキペディアから引用した。
変身サイボーグ1号
片貝健一の生まれ変わった姿。単体での発売と、武器セットの一部を両腕に付属させた物と{ニュー正義の味方}として変身セットを最初から着せた物の発売があった。変身セット等の衣装は単品販売され、購入後のプレイバリューも高い。
最初期型:メカ頭部、体内メカが成型色のグレー(腹部:黒)、メッキ塗装タイプの金(腹部:銀)、銀(腹部:金)が存在。目や足の大きさが後の製品と異なる(俗称:デカ目、デカ足)、ジョイント部分は薄いグレー。腰ゴムのフック下部金具は英語のCの字、上部の胴体に繋ぐ部分は平仮名の逆しの字となっている。メカ頭部ネジ穴のないものも存在し、アウターヘッド後頭部に大きな切れ目がある。また肩甲骨にあたるネジ穴塞ぎが完全に接着されているものが多い(特に限定品等)。
初期型:メカ頭部、体内メカが成型色のグレー(腹部:黒)、メッキ塗装タイプの金(腹部:銀)、銀(腹部:金)が存在。最初期との違いは目の大きさ(中後期と同じ)、腰ゴムフック下部金具は平仮名のしの字(上部胴体を繋ぐ部分に変更なし)肩甲骨にあたるネジ穴塞ぎは完全に接着されていない。
中期型:メカ頭部、体内メカがメッキ塗装タイプの金(腹部:銀)と銀(腹部の金)の2種類のみが存在。最初期や初期との違いは各所に見られ、腰ゴムフック上部胴体を繋ぐものは英語のT字型に変更。ジョイント部分は濃いグレー、アウターヘッド後頭部の切れ目が小さくなり、脛パーツ上部の膝部分が形状的に小さくなる。
後期型:メカ頭部、体内メカがメッキ塗装タイプの金(腹部:銀)と銀(腹部の金が銅色に変更)の2種類が存在。最初期、初期、中期との違いは各所に見られ、ジョイント部分に穴が空き、肩幅の減少、アウターヘッド後頭部の切れ目が完全になくなり、肩甲骨にあたるネジ穴塞ぎの形状が丸形に変更、脛パーツ上部膝部分の形状的が更に小さくなり、腿の内側と股間部分に丸いマークがある。また体内メカは新エンジンになっており、細部の造形が足されている(他に右胸メーター部分が斜めのタイプも存在)
後期型2:メッキ塗装の青(腹部:銀)が存在。此方は後期型とも異なる部分があり、体内メカは旧エンジン造形。各所(腕、胸、腹、背中、股間、腿)にある丸いマークが一切ない。因みに最初期、初期、中期には腕、胸、背中のみにある。クリアパーツが最初期、初期、中期、後期より更に透明。
変身セット
全45種。ニューG.I.ジョー時代のものは含めない。
通常版(スタンダード版)の本体はナイロン製だがDX版は布地を使用している。ウルトラマンタロウでは合皮を使用している。
マジンガーZやマッハバロンなど一部のロボット物はソフトビニールで形成されていた。
第1期(1972年7月)
第2期(1972年8月から11月)
第3期(1972年12月から1973年)
超人セット(タカラオリジナル変身セット)
バードマン
ビートルマン
フィッシュマン
NEW超人セット(タカラオリジナル変身セット)
アポロイドZ
シャインX
ロックバロンS
変身サイボーグ1号 サイボーグセット
サイボーグセットという商品名で、複数の武器がブリスターパッケージに入った全5種[4]存在。ソフビ成型のはめ込み式武器であり、チェーンソーやドリル、レーザーガンなど多数存在している。
武器セット1〜5
基地
アタッシュケース型の秘密基地兼収納ボックスとして発売。
ステーションCX-1 単三電池で光る回転(手動)型のライト
枠部分にサイボーグライダー用武器セットを取り付ける事ができる。
指令マシン
小型の携帯レコードプレーヤーで、ミニレコードを再生可能。ミニレコードは別売りもあり、いくつかのセットが販売されている。
ただし、設定が路線変更前のものであるため、女性サイボーグ等も登場する指令レコードなどがある。
サイボーグライダー
サイボーグという設定を最大限に活かし、変身サイボーグ1号の手足を換装しバイクに変形させるという商品。 1974年に発売。サイボーグ素体が1000円〜1200円なのに対し、フルセットが5500円という高額商品であった。
オートバイセット:オートバイへの変身セット。人形は別売。(定価2400円)
オートバイ変身セット(未発売):上記オートバイをサイドカー付・たんけん車・ミニバイクへ変身させるパーツセット。発売予定とされてパンフレットなどに長い間記載されていたが、サイドカーセットなどが単品発売されると消えた。
サイドカーセット:サイドカー部分のみ。
たんけん車セット:少年サイボーグ用の単体3輪ビークル。サイボーグ素体を用いない。
ミニバイクセット:単体のビークル。少年サイボーグが乗る2輪バイク。
フルセット:上記各セットの後に発売された。素体とオートバイパーツとサイドカー等のパーツセット。組み立て方により、オートバイ・サイドカー付・たんけん車・ミニバイクに変身できる。
武器セット:オートバイなどに取り付ける専用武器。クリア成型でミサイル発射などの可動ギミック付き。付属のアタッチメントを使えば、サイボーグ1号の腕に付けることもできる。
少年サイボーグ
健一の弟、健吾がサイボーグ化された姿。商品としては、変身サイボーグ1号より一回り小さく、サイボーグライダーに搭乗可能など小サイズを活かした商品。ダウンサイジングの結果、正義の味方スーツを着用できず、衣装はオリジナルのものが展開され、手足のコネクタも小型化されたために専用の武器セットが販売され、正義の味方への変身よりもサイボーグとしての変身が主眼に置かれた。1973年(昭和48年)5月発売。バリエーションは内部メカが銀・金・青みがかった銀の3種。
少年サイボーグの変身セット
小型化されたスーツにソフビ造型のマスク・プロテクター・ブーツなどのセット。オリジナル商品であり、変身サイボーグ1号と互換性は無い。
プラズマA(エース)
スカイライダーX(エックス)
サイクロイドZ(ゼット)
スペーシーX1
スペーシーX2
スペーシーX3
少年サイボーグの武器セット
少年サイボーグ専用。変身サイボーグ1号の武器がソフビ成型なのに対し、これはメッキが施されたプラ成型パーツで、精密さで勝り可動部分が多いが、メッキの耐久性は低かった。
ジェットブーツ
メガトンボール
ウルトラカッター
シーホープV
サイボーグジャガー
健吾が可愛がっていた豹の子ジャガーがサイボーグ化された姿[4]。内部メカは金・銀・青みがかった銀の3種類が存在し、1974年3月に発売。玩具は後にテレビアニメ『鎧伝サムライトルーパー』の白炎王(びゃくえんおう)に金型流用された。
サイボーグジャガーの変身セット
ソフビ造型で、ジャガーに着せるとさまざまな動物に変身できる着ぐるみパーツ。
ヒョウ
トラ
黒ヒョウ
シェパード
雌ライオン
雄ライオン
雪ヒョウ
サイボーグジャガーのサイボーグセット
ジャガーの手足、顔、尾に取り付けるソフビ成型の武器セット。
サイボーグセット1〜4
ミラクルカッター
モビルアイザー
プラズマイザー
ブレーンパワーB
サイボーグジャガーの超獣セット
ソフビ成型の着せ替えパーツ。カットが大きく、サイボーグメカ部分が露出するのが特徴。
ドーベルマンJ(ジャック)
ドラゴンK(キング)
コンドルV(バイオレンス)
サイボーグジャガーの武器セット
追加の武器セット全2種。
ホーベアビーマ
ターボドリライザー
キングワルダー1世
敵役として登場した宇宙よりの侵略者。パンチパーマのような髪型でつりあがった目と牙を出した透明な頭部の中にはグロテスクなインナーヘッドがある。体内パーツも内臓を模すなど悪役らしいデザインだった。カラーは初期に青(頭部&内臓の主カラー銀orアウターヘッドのみ無色クリア※プロトタイプは初期紫と同じorアウターヘッドはボディと同色)、紫(頭部&内臓の主カラー金orアウターヘッドはボディと同色またはやや色味の薄いものもある)、黄(頭部&内臓の主カラーオレンジorアウターヘッドはボディと同色※プロトタイプは緑と同じ)があったが、緑(頭部&内臓の主カラーメタルブルーorアウターヘッドはボディと同色またはやや色味の薄いものもある)が発売されると青が販売終了となる。初期から後期にまで発売された紫、黄、緑には薄い色や濃い色の違いも存在。またインナーヘッド(頭部)、内臓の塗り分けにも沢山の種類があり、例えば紫のインナーヘッド(頭部)&内臓だけでも金、メッキオレンジ、黄色(肌色?)等が存在。塗り方の違いでも、筆塗りやスプレー式等があり、インナーヘッド頭頂部にスプレー塗りがあるものやないもの、目にあたる部分に斑点のあるものやないものも存在。変身サイボーグ1号と同じく初期、中期、後期で足のサイズ、アウターヘッド後頭部の切れ目、ジョイント部分の違い、肩幅、脛上部膝部分の形状などが異なっている。
ドクロキング
サタンキング
植物怪人
キングワルダー用サイボーグセット
ソフビ造型だが生物兵器的なアレンジがされており、設定もバラエティ豊富であった。武器が5つ入ったブリスターパッケージで全4種。
放射能銃 人間をドロドロに溶解したり、怪獣に変えたりする。
ギロチンカッター 鉄板でも切り裂く。
脱水銃 生物の水分を一瞬で消し去る。
火炎銃 4つの口から炎を噴き出して焼き殺す。
笑い銃 毒ガスで笑い死にさせる。
分解銃 なんでもバラバラにしてしまう。
鉄の爪 つかまると絶対動けない。
化石銃 生物を化石にしてしまう。
音叉銃 超音波で動物を自由に操る。
クレージーガン 相手を狂わせる。
記憶喪失銃 記憶を全部消してしまう。
毒ガス銃 各種の毒ガスを発射する。
麻酔銃 ゾウでも一瞬で眠らせる。
殺人ドリル どんな固い物でもコナゴナにする。
ピラニア銃 相手を骨にする。
蒸発銃 3万度の高熱を発射し一瞬で蒸発させる。
アメーバー銃 生物を自由に操れる。
死神銃 怪光線で死神にうなされて狂い死ぬ。
吸血銃 相手の血を吸い、吸血鬼にする。
催眠銃 4つの目でにらんで催眠術をかけて、相手を思いどおりに操る。
上記が大体の変身サイボーグの概要です。
ハッキリ言って、わたしは全て集めました。
さすがに変身セットのコンプリートはままならなかったのですが、
個体では揃いました。
成人してからもコレクター欲は相変わらずで、高値で取引したのを記憶しています。
また、小学生のころ、タカラが変身サイボーグの電話を受け付けており、全国の子供たちは電話をかけまくり、サイボーグの活躍を聞いていました。
このようなサービスは既にGIジョーの頃からありました。
変身サイボーグはエポック・メイキングな玩具で、そのSF性と、漫画や特撮のキャラに着せ替えで遊べるといった画期的存在。
当時の子供たちはこぞって夢中になったものです。
やがて、第二次特撮ブームが終了すると、タカラ制作部門と開発チームはあらたなる小児向け玩具をーの開発に乗りだします。
それが、変身サイボーグをより、小型化して、乗り物や秘密基地に重点を置いた、ミクロマンの登場です。
正確に言えば、このミクロマンの前にはアンドロイドAというシリーズが存在していたのですが、予想に反してヒットしませんでした。
1970代はとにもかくにも、子供たちに夢を与える玩具の一大ムーブメントがありました。
現在の少子化時代がうそのように街には子供たちが溢れかえり、誰かのうちに集まっては、おもちゃで遊ぶという文化があり、それが子供たちの社交の場でもあったのです。
平成年間には、数々の復刻版や新作も発売され、往年のファンを大いに喜ばせました。
夢を育んでくれたタカラの社員さんたちに今一度、感謝の気持ちを伝えたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。これからもお役立ち記事を発信しますので、スキやフォローなど応援よろしくお願いします😉
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