【ショートショートSF】「シャンシャン時間の書」早川怜
宇宙の彼方に、一つの星がありました。その星は、私たちの知るどの星よりも古く、どの文明よりも進んでいました。そこでは、時間と空間が人々の意志によって曲げられ、科学と魔法が融合していました。この星の名は「シャンシャン」といい、宇宙の図書館として知られていました。
シャンシャンには、あらゆる宇宙の知識が保管されており、その中でも最も価値があるのは「時間の書」と呼ばれる古文書でした。この書は、宇宙の始まりから終わりまでの歴史を記録しており、読む者に未来を予見する力を与えると言われて