ロジカルな世界で人情噺を描く
それこそ、『QED iff」』28巻を読んで燈馬と可奈の物語が進行する形になりそうってことで一度手放した初期作をもう一度1〜6巻まで手に入れました。
「六部の宝」で、可奈にある人が示唆してたりしますし、ロジカルですが、物語の奥行きで人情噺になり自分が若い時に読んだ印象とか感じ方が違います。
「褪せた星図」のある親子の哀しいすれ違い、「光の残像」の終盤の物悲しさ「ワタシノキオク」の兄と妹の感情と見え方のすれ違い。
とにかく殺人だけがミステリではないということを示しながら、ロジカルながらその先に人間を描いてる。
もっと話題になってほしいシリーズです。