負け犬
「誰がそんな事言ってんだ!」
そうタンカきった途端、
10人以上出てこられたら
それはそれで困る。
ハウンドドッグ
ドッグ
ドック
ドックオブザベイ聞きながら
コロッケ買っての
帰り道でした。
スラックスの膝っ小僧を汚さないためにも
「またよろしくお願いします」と
頭を下げるしかないんだ。
夕暮れの潮風、いや、潮風の夕暮れ
どちらでもよい事ばかりに迷う、
いや、迷ったふりして時間をやり過ごす
この俺の人生。
自然と涙がにじんでくるが、
今日のところは帰るしかない。
そこ行く盲目の老女には
初恋女教師の面影もあり、
コロッケ差し上げようかを迷っている。