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人生の異種格闘技戦 強みを磨いてつくる〜東洋経済オンラインさんで『日曜日の初耳学』特集〜

ジャスト日本です。

皆さんにお知らせがあります。


この度、東洋経済オンラインさんで毎週日曜日22時から毎日放送制作・TBS系で放送されている『日曜日の初耳学』特集記事を担当させていただくことになり、総合演出の田中良憲(毎日放送)さんに取材させていただきました。


2015年からスタートした『日曜日の初耳学』はいま知っておくべき話題のトレンドを物知りな林先生とやさしく掘り下げ、日曜の夜をちょっとだけ元気にするバラエティ番組です。


今回も東洋経済オンラインのパッション溢れる編集者・吉川明日香さんとのプロレス好きコンビで『日曜日の初耳学』特集記事に挑みました。


このnoteでは今回の取材と記事について雑感になりますが、綴らせていただきます。編集後記ならぬ、執筆後記です。


東洋経済オンラインさんは、東洋経済が運営する日本最大級のビジネスニュースサイトです。月間ページビューが約2億PV。ビジネス、経済情報、マーケット情報、就職情報など、独自に取材した経済関連ニュースを中心とした情報配信プラットフォームを展開しています。



吉川さんにいくつかの企画を提案して、その中から「どれも面白そうなんですけど、特にこれが面白そうですね!」と採用されたのが『日曜日の初耳学』でした。

なぜ『日曜日の初耳学』だったのか?

それは一本の動画がきっかけでした。

『日曜日の初耳学』公式YouTubeで人気コーナー「インタビュアー林修」の神回・USJをV字回復させた「現代最強マーケター」森岡毅さんのインタビュー動画が公開されたのですが、とにかく最高に面白かったのです。

とにかく心底、食らいました。

そこで『日曜日の初耳学』人気コーナー「インタビュアー林修」はどのようにして誕生したのかを筆頭に深掘りするために、以前、『全力!脱力タイムズ』でお世話になり、『初耳学』の構成も担当している放送作家の寺田智和さんに繋いでいただき、総合演出・田中良憲さんとコンタクトを取ることに成功し、今回のインタビューが実現しました。

この「インタビュアー林修」を見て痛感するのは3つあります。

1.インタビュアーの林修先生の「これでもか!」と敢行する予習力と「相手の話を引き出す」聴取力の凄まじさ。

2.他のトーク番組には出演しないゲストのキャスティング

3.総合演出の田中良憲さんを始めたとした番組制作チームのきめ細かい編集力。


こちらの3つを中心に今回の田中さんのインタビューでは深掘りさせていただきました。


自信作となっておりますので是非ご覧ください!

2020年に初の単行本『インディペンデント・ブルース』を上梓してから、ライターとして成長するために、プロレス考察家として、人生の異種格闘技戦に挑むと宣言し、プロレスだけではなく、ネット媒体で様々なジャンルの記事に携わっています。


田中さんにインタビューさせていただき改めて感じたのは、私が番組の面白さに気がついた「現代最強マーケター」森岡毅さんの回での魂の言葉でした。

普通、人間って弱点を直そうとするんですけど、ナスビはナスビにしかならんのですよ。逆に「ナスビであること」「丸みがあること」「紫色が黒光っていること」を誇りに思うようにしてあげないといけないんです。ナスビは立派なナスビにするしかない。僕は国語を頑張っても得意にならなかった。林先生みたいに数学得意なのに国語の先生になっているスーパーマンもいるんですよ。僕はそこにのたうち回った人生なんです。数学しか自信が持てる所がなかった。
弱みを掘るのは動かない定数にチャレンジしている行為に他ならないんです。むしろ自分が褒められたことを思い出すと必ず強みから結果が出るはずなんです。会社はその人の成果にお金を払っている。成果はその人の強みから出ているので、会社はその人の強みにお金を払っているのであって、弱みを鍛えても給料は増えないんです。だから強みを徹底的に磨くんです。やってやって、磨いて磨いて磨きまくって…。まずは自分の中の強みを見て「こういうことが好き」「こういうことが得意」ということを見定めることから全てが始まると僕は思っています。

【大好評につき再配信!】この人の話を聞け!最強の戦略家!森岡毅/『日曜日の初耳』公式YouTube https://youtu.be/VdvgbdaYNVM?si=tmuTuriCFSHkvoxF

森岡さんの信念が詰まった「強みは磨いてつくる」という言葉。その真髄に今回のインタビューで触れることができました。

総合演出の田中さんは職人気質の「テレビ屋」。その編集は手製のセーターを丁寧に編み込むようなきめ細かいのです。しかし、田中さんは多くは語りたがりませんでした。本当は凄く手間暇がかかる映像制作をされているにも関わらず、「それが僕の仕事ですから」「僕のことよりも林先生の凄さを伝わればありがたいです」というスタンスは崩してなかった印象を受けました。

そんな田中さんに見かねて間に入ったのが番組にも関わっている放送作家・寺田智和さんでした。

「田中良憲は本当に努力家ですよ。彼がやっている編集手法はめちゃくちゃ難易度が高いですから。林先生も凄いんですけど、本人は言いたがらないけど、彼もすごく予習をして挑んでいます。こんなに下調べするのかと驚きますよ。他の番組では聞けない情報を何とか引き出そうとしたり、他にもコメントをもらえる芸能人はいないのかとか貪欲に探していったりとか。事前の努力を彼はずっとやり続けていているんです」

多くを語りたがらない田中さんを絶賛する寺田さん。私はこのシーンを見て感動したんです。寺田さんから絶賛された田中さんが「そうですか。ありがとうございます」と照れていたのも印象的で。このシーンを見ただけでインタビューした甲斐がありました。いいものを見させていただきました。

田中さんのきめ細かい編集力、寺田さんのバランスが取れた構成作家としてのスキルは森岡さんの言葉を借りるなら「自分の強みを徹底的に磨いた」からこそ身について代物だと思います。だから森岡さんの魂の言葉により説得力が増すのです。本当に素晴らしいインタビューでした、ありがとうございました!!

そして、東洋経済オンラインの吉川さん。私にとってはタッグパートナーですよね。田舎の野良犬ライターであり、まだその成果は出せていない私に色々なチャレンジの機会を与えてくださっているので、本当に感謝しかありません。実は吉川さんも東洋経済に入社後、紙媒体の記者として活動している際に大きな壁にぶち当たっているのです。

私は20代から紙媒体の記者を10年やっていました。社内の記者や、社外で素晴らしい書き手の方たちと出会って背中を見て、自分も同じように人の記憶に残る記事、世の中を動かすような記事を書きたいと思っていました。雪印乳業の食中毒問題や狂牛病、ゼネコンの破綻など、そのときどきの社会問題について必死に取材をして書きました。
でも、本当に突き詰める人は、もっと真実にたどりつくまでに血を吐くような思いで取材し、記事を書いている。私も記事を通して伝えたいことがあると思って、記者になり、ひととおりはできるようになったけれど、ほんとうに優れた一流の書き手の人たちに比べれば、私は人に圧倒的な感動を呼び起こすほどの強い何か、衝動のようなものを、自分の中に持っていないことに気づいたんです。(中略)私は、そこそこのものを読みたいのではなく、信じられない絶景のようなものを見たいのであって、それは自分には作り出せない。
私の天職は書き手ではないかもしれない、と認識した決定的な瞬間でした。好きなことや得意なことでないと、頑張るにも限界があります。向いてないところをひたすら掘っても、誰だってそこから良さは1滴も出ない気がします。

「できること」だけに目を向けたら、全員「できる人」。東洋経済オンライン/吉川明日香編集長【編集者の時代 第5回】|CORECOLOR

この吉川さんのインタビューを読んだ時に森岡さんの言葉が過ったんですよ。そして、吉川さんもまた東洋経済内での自分の強みを見つけていくのです。

私がWebの編集者になった2012年は、ちょうど東洋経済オンラインの全面リニューアルの時期でした。月間30本以上、自分の責任で記事を編集して出さなければいけなかったのですが、それがとても楽しかったのです。育休をとる前に紙媒体で書いていたときは、自分の記事への手応えは、曖昧なものでした。業界の方や取材先から「良かったよ」「話題になっているよ」と声をかけられることはあっても、読者の方の感想をダイレクトに受け取ることは稀でした。でも、Webになると、どんな内容の記事にアクセス数が多いのか、コメントが多いのか、どんな反響があるのか、読者の反応が丸わかりです。
編集者になって、私は毎日違うことをやりたいと思うタイプだと認識しました。同じ活字に関わる仕事ですが、移り気な自分にWebはとてもフィットしていると感じます。

「できること」だけに目を向けたら、全員「できる人」。東洋経済オンライン/吉川明日香編集長【編集者の時代 第5回】|CORECOLOR


やっぱり「弱みは磨いても強みにはならない」んですよ。吉川さんも試行錯誤しながら見つけた自身の強みを磨く道を選んでいる。改めてリスペクトしますよ。

田中さん、寺田さん、吉川さんは自身の強みを磨きに磨いて業界における「立派なナスビ」になられています。では私の強みはなんだろうと。プロレスという一番の得意分野があって、プロレス考察家を名乗って電子書籍や単行本を出したり、多くのイベントに登壇しました。

今は「人生の異種格闘技戦」と題して、プロレス以外のさまざまなジャンルの記事にトライしていますが、記事において取り上げるテーマをとことん深堀りしていき、そこに元々培ったプロレスイズムをスパイスとして加えるのが私の強みではないのかなと自負しています。その強みを信じて活動していきたいなと今回のインタビューで感じました。あとこれからも「テレビ屋」さんのお仕事をインタビューという形でお伝えできれば…。


なぜ「インタビュアー林修」は"神回"を生めるのか 『日曜日の初耳学』総合演出・田中良憲氏インタビュー | テレビ | 東洋経済オンライン


『日曜日の初耳学』の皆様、総合演出の田中良憲さん、放送作家の寺田智和さん、東洋経済オンラインの吉川明日香さん、本当にありがとうございました!!








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