身延線を乗り通す旅【FREE】

 夏休み企画の第二弾ということで、今回は身延線を乗り通す旅をご紹介します。身延線は駅数が多いので、時間がかかりますが、飯田線ほど過酷ではありませんので初心者向けです。
 回り方としては、甲府から入る北回りと、富士から入る南回りがありますが、どちらから入っても変わりはありません。個人的には富士川に沿って下る北回りをお勧めします。
 新宿を8時23分発の特快高尾行きで出発します。高尾で甲府行きに乗り換えます。この時間ですと余裕をもって座れるかと思います。(ロングだったら残念ですが)甲府での乗り換えを考えて、後よりの車両に乗車しましょう。
 高尾を出発して、坂を登り、トンネルをいくつも抜けながら山の中へ入っていきます。大月では14分の停車時間があります。外の空気を吸うのもよいでしょう。大月を出てしばらくすると、長い笹子トンネルを抜けて甲府盆地に入ります。左手に絶景を見ながら、盆地の底へ流れるように入っていきます。甲府には10時55分に到着します。4分の待ち合わせで、身延線に乗り換えます。
 甲府を出発すると、甲府市の中心地を避けるように迂回しながら南下していきます。盆地を抜けるころには、いくつもの川が1本にまとまって富士川になって流れていきます。雨の翌日だと激流を見るかもしれません。3時間ほどで富士に到着します。ここでお断りですが、身延線は富士山の近くを走っていますが、近すぎてその雄姿を拝むことができません。富士宮~富士まで来るとようやく見ることができます。
 今回のパターンでは、乗り継ぎがよすぎて、途中駅での休憩が見込めません。出発前に食料を調達しておくことをお勧めします。富士からの乗り継ぎもよく、そのまま東海道を上ってくると、新宿には17時前に到着します。
 富士山の周りを巡るということで、御殿場線経由のパターンも紹介します。柚木駅で1本あとの列車に乗り換えています。高架の上から富士山を拝めるかもしれません。柚木駅から東に200mほど行ったところに、すき家がありますので、食事等に待ち時間を使ってください。なお、北回りで乗り通してくると、沼津,三島に着くころには、ホームの蕎麦屋が営業を終了していますので、お目当ての方は、南回りで訪問してください。
 御殿場で小休止の後、スムーズに乗り継いで、新宿には18時31分に到着します。

身延線上り

南回りのパターンですが、東海道を真っ直ぐ進む場合は、東京駅9時20分発の熱海行きでスタートします。熱海には11時06分に着いて、すぐの列車には乗り換えず、1本後の11時37分発に乗り換えます。待ち時間を利用して、熱海で買い出しをする時間をとっています。
 御殿場線を回る場合は、新宿駅8時19分発で国府津に向かいます。国府津からは御殿場線に入り、御殿場で乗り継いで沼津には11時30分に到着します。このまま富士まで行ってもよいですが、沼津で買い出しをして、11時57分発に乗り継ぐのもありです。
 富士からは12時22分発で甲府へ向けて上っていきます。3時間ほどで乗り通すことができます。

身延線下り

 東京から身延線を目指す場合は、一筆書きの乗車券を買うしかありませんが、18シーズンだと格安で乗れますので、是非ともチャレンジしてほしいです。

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