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モノのカタチ、ココロのカタチ(その1)
人という非力な動力で駆動する自転車において、フレーム構造の正解というのは限られており、現状で金属で自転車のフレームを作り「正解」を追い求めた場合、ヘッドチューブ、ダウンチューブ、トップチューブ、BB、シートチューブ、チェーンステーx2、シートステーx2、合計9本からなるトラディショナルな構造体から抜け出すのはほぼ不可能です。
こう書くと身も蓋もないですね…うむむ。
この手の話をするたびに、自分は学生時代にバイトで看板屋さんにお世話になっていた時、MANITOのフルサス(シートステーがまんまサスペンションになってたダイヤモンド型のアレです)に乗ってた社長が、トラックを運転しながら突然
「自転車の形ってさーいくら考えてもダイヤモンド型から抜けられないんだよなー」
と言ってたのを思い出します。
あの当時は「そんなもんかなあ」と思ってトラックの助手席で聞いてたのですが、思えばあれは深い話だった様に思います。
それから思い出しては新しい構造を目指してスケッチを繰り返し続けますがその形を超えることはなく、20年ちょっと経ち、少し賢くなった自分は一本目の自作自転車はその原理に従って作った為、自分みたいな不器用が作ったフレームでもそこそこ走ったのでした。
では、なぜ正解を知りながら二本目ではわざわざ乗り味も判らず、造るのも大変な異類異形のカタチを追い求めたのか?
なんででしょうね?
次はこの不思議の話をすると思います。