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「00PS」の制作後記

momo★yamaです。
今回は「偽名BMS作家異世界転生バトル!」で出展した作品、00PSの後記及び解説をしていきます。
解説のためにnote立てました。note初体験ですが頑張って書きます。


作品の方向決めについて


今回は偽名戦と言う事で自分の普段作らない作風を作るのが最適解のイベントです。
そして作品にテーマ性や個性を付けるとバレやすい事が多いです。

……ですが自分は「流石に歴だけは長いのでどうせバレるだろう」という意識が先に来ました。
なので今回はバレにくさだけでなく、作品の個性もそれなりに重視したいと考えました。

そこでイベントのテーマである「異世界」にフォーカスした作品を作ると最初に決めたのです。

最初期のBGA案で出した異世界ウェイトレス(AI生成です)

とは言え偽名戦なので制作初期は00PSよりもっとかけ離れたジャンルを作ろうとは模索していました。
上記の画像は最初期の頃に「胸がBIGなウエイトレスさんが延々と奉仕してくる異世界に転移してしまった!」みたいな案を考えていた頃に出したAI画像です。正気か?

でもこちらの方向性は曲がうまくガチっとハマらなかったのと時が流れてAIへの警戒心が強まってきたのをうけて没りました。
メスガキイベントの流れでこういう方向性のBGAで感づかれる可能性もあるからね。

くっ……。AIが無理でも、俺に絵師さんとの強いコネクションがあったら最初期案だった「色んなウエイトレスさんが出てくるBGA」ができていたのに!

すまないウエイトレスさんが性癖の人達……。


三タイプのウエイトレスさんを出すBGAを考えてた。


話を戻します。

その後も没が連続で発生したため、もうちょっとモチーフを増やそう、と考えました。
そこでイベントルールのある事を思い出しました。

ミスターX。点数にすごい補正がかかる、参加者以外の謎の勢力。

ルールページでは曲も強いと書かれており、ものすごい曲が来ることが考えられました。

「偽名BMS作家異世界転生バトル! 」公式サイトより。超強い?聞き捨てならんな……。


それを思い出して自分、考えました。

「そうだ、この人っぽく仮装しよう」

仮装は偽名BMSイベントの常駐手段です。ですが自分、特定の作風に仮装するのは苦手なのでその選択肢を外していました。
でも最初から実態がぼやけている人に仮装するのはなんか楽しそうだと思い、ミスターXっぽい作品を出すことに決めました。

イベントに密接なかかわりを持つミスターXが作りそうな異世界テーマ作品。そしてつよつよアーティストが作りそうなボスっぽい早い作品。
ミスターXっぽさを考えこの二つを主軸に製作を進めました。
面白い音源を揃えている時期と重なったこともあり、以後の制作は割とサクサク進みました……。

まぁミスターXさん本人は間に合ってないんですけどね!
ちょっとだけこのオチは予想はしてたから良しとします!


それと「ミスターXに化ける」っていう方向性、ルゼ先生と丸被りしましたね。まぁ、だれかとこの方向性被るとは思ってました。独自要素を使わないわけないよなぁ!?

曲について


曲、及びBGA構成はBGAに出てくる手の人物の心情を元に構成しました。

転移エラーに理解できない静かなパート、混乱し始めるパート、ここから出してと混乱するパート、疲れ果てあきらめだすパート。
そして草やコケが生えるほどの時が経過し、一度は落ち着いたと思った精神が再び乱れていき……みたいなストーリーラインで進めました。

後半ちょっと明るくなるのは、主人公の愚者以外にとっては平和な異世界だと言う事を表現しています。草がこんなに生い茂るなんて、すっごく平和な世界ですね。愚者が埋まって苦しんでる点以外は。


一応主人公の愚者さんの手。女神に埋められたり草生やされたりしたのでブチ切れたり諦めたりまたブチ切れたりする人。


BPMはボス曲と言う事で246。なんで256とか240にせずこの数値にしたのかというと、最初は123BPMというそれなりに規則的な数値で作っていたからです。低速の速フレーズボス曲を考えてたのですが、いつの間にか倍取りになっててものすごく早くなってました。

偽名戦と言う事で前半のコード進行にあんま使ったことのなさそうな進行を使ったり、歪んだキックを入れてみたり、普段の音色も若干音源を変えたりと工夫はしました。とは言えどうせバレそうだとは思っていたので普段使いしている音展開も気にせずちょいちょい入れてると思います。あんまバレなかったけど。

ちなみに序盤と中盤はそれぞれ違うボス曲系アーティストさんをちょっと意識して作って、後半は自分のやりたいようにボス曲っぽく作りました。流れはあるので後半も特定のアーティストさんっぽいかもしれませんが。


BGAについて


全自作という前提で進めるにあたり

流石に手書きはバレる! 
2Dモーショングラフィックスもまだバレない程度の自信ない! 
AIイラストはさっき言った通り、海外インプレイヤーの皆様を中心に警戒されそうなので使いたくない! 
実写は無理! 
あと一枚BGIも良い個性が出しづらい!

という様々な選択肢を考えて、3DCGを選択しました。というかこの曲は3DCGを使う事前提の曲作りではあります。

最近の作品でも割と3Dは使っていたので、その時の手癖が残っていてそこから推理できるだろうなぁと思ってたんですが……意外と少なかったです。BGAの印象、全部ギャグで吹き飛んでたりします?

過去作「がをがをトラジ」より。類似する手癖は多かったと思う。

でもクオリティ性とかを考えると最適な選択肢だったとは思っています。特にサビの草原の疾走感は好きです。


ちなみにジャンル名のマロール、タイトルの00PS(Oopsをちょっともじった表記)などはウィザードリィの「いしのなかにいる」ってゲームネタを今回の「転移エラーで岩に閉じ込められる」という状況と重ねて付けました。ネットネタでしか知らない単語だったのでウィザードリィはやった事ないですが。
これはジェネレーションギャップの問題で推理の幅を狭めてしまう小ネタではありますが、他に状況をスパッと説明しやすいジャンル名が思いつかなくて……。

譜面について


ボスっぽく!と言う事でめっちゃ早いフレーズになったので全体的にわざとらしいくらいムズイ感じです。objを別名義に分けた理由は攪乱です。正直なところ全譜面に載せるよりIと0だけに載せた方が引っ掛かりやすそうですが、そういう常識にとらわれない偽装もたまには楽しいよ。
一つずつ譜面の解説をします。

【N】


N譜面。裏メロ叩きが主。

かなり高速な曲ではありますが、それなりに簡単なフレーズを裏に配置できたのでそれをメインに叩かせることで☆2くらいの譜面を作れました。

ただし前半は流石に簡単メロディー入れづらい程度に音の隙間がきつきつだったため、高速メロディを大幅にデフォルメしたような歯抜けの叩かせ方をしています。
こういう配置には複音化も有効でしょうが、自分は複音化経験が最近の作品にある作者なのでバレを恐れて複音化してない配置となっています。すまんな。

【H】

H譜面。デフォルメした配置をごく当然に使う。

メロディの八分歯抜けを多用している譜面です。
この譜面が一番叩かせ方に悩みましたが、歯抜けでもメロディ叩かせる方が気持ち悪さは薄いと思ったのでこの形式をメインにしました。それに自分みたいなベテランほど「歯抜け使わなさそう」ってイメージありそうな気もしましたし。自分は割と歯抜け容認派です。

一番悩んだのはピアノパート。ここはずれっずれのピアノメロディなので歯抜けがしづらかったんです。なのでNでも叩いたバイオリンメインの叩かせ方にしました。

ちなみに査定は大分逆詐称だったみたいです。インプレ見る限りこの逆詐称や譜面の低難度感が減点要素としてでかかった印象もあります。

【A】

A譜面。ただただこの譜面のような階段をやりたかった。

一番最初に作った譜面で、一番気合を入れた譜面です。
というかこの譜面作りたかったからこういう曲になった感あります。

基本的にただメロディを弾いてるだけなんですが、それで12中盤くらいの難易度にはなったと思います。早すぎメロディーが過ぎる。
変則的な乱打、早いズレ、ものすごい大階段の連続など「完璧に弾けて楽しい!」とは違った「ちょっと弾きづらいのに楽しい!」みたいな楽しさを出せたと思っています。
色んな譜面の練習になれる譜面だと良いなぁ。

【I】


I譜面。トンデモ譜面だが最難関譜面ではない

ここからトンデモ譜面パートが始まります。
桃山はIをトンデモ譜面展覧会と勘違いしています。
BPM246の16分二重乱打やら、高速階段やら、ずれっずれのピアノやら。それすらも序の口で、後半に進むにつれBPM246の24分での配置も混ざり、やがてそれがせっまい二重階段となって局所的な豪雨のように襲います。しかもラストは16分二重乱打にキックが混ざる物量絡みのラス殺し。見事「少なくとも★24」との声を頂きました。

ボス曲なのでめ~っちゃ難しい譜面は用意したいとは思ったので、Aより上の譜面を作るのは規定事項でした。でも調子に乗って、このレベルになってしまいました。

普段過剰難易度なINSANEは12か0と付けますが、偽装のために今回はあんま査定が分からないとはいえ数値付けはしました。このレベルの高難易度帯は詐称でのインプレ影響は薄めと判断し査定要員なども募集せず22としましたが、もっと高難度の難易度付けも上達したいですね。

ここで終われば詐称超高難度譜面が入った曲ってだけで終わったんだけどなぁ……。

【0】


メロディが始まった瞬間にBPM246で全てを終わらせる0譜面さん。

なんでも詰め込むトンデモ譜面のための。

Iは少なくともクリア者はいるくらいの難易度にしたいなぁと思ってましたがこっちははなっからクリア者の事考えてないです。いわゆる観賞用。

音を切りすぎたのでそれを見せたいと思った事や、ディレイでの追加配置を置きたいと思った事、その他暴走機関車のごとし欲求の塊でできました。BMS初心者でももうちょっと節度持つだろ。

序盤はある程度「押せそう感」を取り繕っていますが(本当か?)、後半に進むにつれてそんなもんもかなぐり捨ててフリーダムになっていきます。やめろフリーダムになるな自制しろ。

でもこの譜面、まだ音がけっこう余っているのでこれでも手加減しているんですよ、その証拠に没バージョンはもっと詰めてたんですよ、と主張したいです。主張してなんになるんだよ。

ラス殺し。実は試作版よりナーフされてる。

偽装について


序盤に言った通り、ミスターXの仮装だと言う事で曲とBGAと譜面の偽装はそこを意識しました。どうせバレるだろ、とクオリティを維持するための自分らしさは残したつもりですが……ほとんど誰も気づかないのである!

ファイル構造なども普段とは違う感じにしています。
確定要素と思える細かな部分も地味~に変えてたりするので、ファイルを覗くより曲とBGAから推理するのが正攻法なんじゃないかなぁとは思っています。
でも正攻法での成功者もあんまいないみたいで意外でした。


zipのタイムスタンプが5:05(SOS)だったり
音声ファイル名がストーリー仕立てだったり小ネタも入れた。

最後に

今回の結果は素のスコア順位17位、正解者一人とどちらにも突き抜けられなかった結果になった印象です。
BGAから分かる通り、上位に入れる方向性優先でバリバリ頑張ったのですがこんな結果に。


悔しい!!!!!!!!!!!!


次回も頑張りたいですね。

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