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世界選手権を見終えて〜指定外選手のなすべき事〜
昨日の50キロクロスカントリーで、世界選手権が幕を閉じました。
頑張ったなー、宇田崇ニ。お疲れ様でした。
— G.Seekers内藤智文 −スキージャンプ選手- (@kcom14524751) March 7, 2021
引退とは〜クロスカントリー選手、宇田崇ニから考える〜|スキージャンプ選手 内藤智文 @kcom14524751 #note #スポーツ観戦記 https://t.co/Y0QWKTRiN6
ジャンプが絡む種目で見逃したのは、女子ラージヒルと男子団体戦、女子複合の3試合です。
男子団体戦の日本チーム。本当にすごかった。
佐藤幸椰と中村直幹、かっこよかったですね。。。
見逃した試合以外は全ての試合をライブ観戦し、ラジオ配信やこのnoteでアウトプットしながら見る事ができました。
学んだこと、見えた事があったので書いていきたいと思います。
見ていて楽しかった
今季はワールドカップもしっかり見ていたせいもありますが、日本選手も健闘し非常に楽しくみる事ができました。
特に複合とジャンプはメダル争いやメダル獲得を見ることもできて
普段見ない人でも楽しめたはずです。
また、男子団体戦は見れていませんが、熱い試合が繰り広げられ
下馬評の高くなかった日本チームが健闘したこともあって、エキサイティングな試合だったのではないでしょうか。
また個人戦では、沙羅と暁斗さんがメダルを獲得。幸椰と陵侑もメダル争いに絡んできて、楽しめたと思います。
とはいえ、団体戦。
日本チームとしてメダル争いを演じた試合もありますが、結局メダルを獲得には至りませんでした。
日本チームの問題点がここで浮き彫りになったと思います。
個で強い選手はいるけど集では戦えない
渡部暁斗さん、高梨沙羅、小林陵侑、各種目の日本のエースはワールドカップを制してこの世界選手権に入りました。
こうやって書くと日本チームが強そうに見えますね 笑
第二エースの山本涼太、佐藤幸椰、伊藤有希も強い選手たちです。
山本涼太は今季表彰台獲得。佐藤幸椰も何度も表彰台を窺いました。伊藤有希はやや調子がイマイチ。
これを見てもやっぱり、日本チームは強そうです。
それでも団体戦ではメダルに届きませんでした。
指定外選手のなすべきこと
ルールによって間口が狭くなり目指すことすらできない
それが「指定外選手」の現状です。
いわば連盟から、必要戦力として数えられていません。
前述しましたが、現存戦力でも個ではメダルを争えるし、団体戦でもそこそこ戦って見せ場を作る事ができる。
「必要以上にチームを掻き回すことをしなくても良い」と考えるのは、ある意味普通かもしれません。
男子スキージャンプ で「指定外選手」が北京に行く方法は全日本選手権ラージヒルで勝つこと
女子も国内ワールドカップがなければ全日本選手権ノーマルヒルで勝つことが求められています。
男子は小林、佐藤を倒し、女子は高梨、伊藤を倒さなければいけません。
そしてエースになる
今、日本チームに求められてるのは
世界のトップとしのぎを削っているエースを倒せる人材、エース候補です。
団体戦で決定的な仕事ができる選手しか求められていません。
実際問題、3番手、4番手が絶好調の「選考外・補欠選手」に変わったところで、団体戦の順位には影響しないでしょう。
団体戦で試合をひっくり返す力を持つ選手、可能性がある選手しか必要なさそうな感じです。
3番手、4番手の代替ではダメ。そんなふうにこの世界選手権を見て思いました。
ワールドカップを戦っていくうちに成長していく事で、そういった選手が完成していくのでしょうが
#そのうち佐藤慧一は完成するでしょう
一段飛ばしで、国内で力を貯めてそれをしなければいけません。
無理だろ
常識的に考えれば、そんなことは無理ですが
スキージャンプというスポーツはそれができるスポーツだと、私は考えています。
そして現在「指定外選手」である以上は、それに向けた道筋を立ててトレーニングしていかなければいけません。
少しここの話にもつながってくるのかな。
表彰台に上がった、スロベニアとオーストリアの男子チームはいずれも2軍。それでも両国共、「エース」と呼べる活躍をする選手がいました。
ということで、
個人的にオリンピックを目指す=日本のエースを目指す
という風に置き換えて、戦っていきたいと思います。
「無理だろ」という声が頭の中で聞こえてきますが
私は「無理だろ」って思いながらも、それに向けて頑張るタイプです。
オリンピックに出るためにはエースになるしかない。
中々ハードな道ですが、どこかに突破口はあるかもしれません。
Seekerとして、手探りで頑張っていきたいと思います。
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