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予選の賞金 〜21/22スキージャンプW杯 Engelberg 予選レビュー〜
プレビューはこちら
危なげなく、予選トップを獲得した小林陵侑。
これで予選は4連勝となりました。
トレーニングの2本では、トップを取れませんでしたが
予選にはきっちり合わせてきた陵侑。
今季はジャンプ台の対応にやや苦戦しています。
あれだけのジャンプをするには、微細なコントロールが必要みたいです。
はたまた、まだ本調子じゃないだけか。。。
ワールドカップ予選
スキージャンプ・ワールドカップの本戦に出場できるのは男子は50人、女子は40人です。
一昔前は、総合10位以内だと予選免除となっていました。
何かの拍子で、そのシステムがなくなり
最近は予選の価値を高めようと、予選の勝者にも賞金がつくようになりました。
賞金額は3000スイスフラン。日本円にして30万円ちょい。
大した金額ではないかもしれませんが
今までもらえなかったものが、もらえるようになるというのは大きいです。
前述しましたが
今季、小林陵侑は予選4連勝で既に12000スイスフランを獲得しており
ワールドカップ1勝分以上の賞金を予選だけで稼いでおります。。。
プレビュー
弱いとはいえ、やはり追い風傾向。
さらには厳しいゲート設定で
多くの選手が「後半のひと伸び」を欠いていました。
そうした中で、ただ1人後半スーッと伸びてきた小林陵侑。
今季の最大の武器を遺憾なく発揮してきました。
これに踏切の高さがついてくるので、怖いものがありません 笑
「絶対に怪我だけはさせない」という気迫が伝わってくる
Kos(SLO)が136m飛んだところで、あっさりと 1段ゲートを下げ
慎重に慎重を重ねていました。
そもそも厳しめのゲート設定にも関わらず、そこからの 1段下げ
多くのトップ選手が苦戦し、上位に来たのは
割と追い風が弱かった選手たち。
ただ、WFがよく効いており
非常に僅差となっているため、この順位表はあまり参考になりません。
今日の本戦でも 1本目と2本目で大きく順位が入れ替わる可能性があります。
日本チーム
小林陵侑を除いて、全体的に悪くはないのですが飛びずらそうに見えました。
Nizhny TagilとRukaでは元気だった日本チームですが
Ruka以降、スーツ技師が男子の現場を離れているのが
少々影響しているような気がします。
中村直幹が16位。ジャンプの質は変わってないように見えますが
ひと伸びに欠けているようにも見えました。得点差はさほどありませんがトップ10がちょっと遠い気がします。
佐藤幸椰が26位。こちらも踏切はビタっと決まっているようにも見えますが
全体的に推進力に欠けています。
小林潤志郎さんは30位でしたが、あまり良い風ではなかったので
もう少し条件が変わるだけで、順位が大きく変わりそうです。
伊東大貴さんが49位でギリギリの予選通過。
ジャンプ自体は変わりなく飛んでいますが、Wislaから芳しくありません。
佐藤慧一は予選を通過する事ができませんでした。
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開幕スタートダッシュが成功しただけに
見るハードルがやや上がってしまったせいもありますが
2本目のトップ10紹介の10連ガチャで日本人を見たいですね。