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風はトモダチ、風を味方に 〜Willingen 個人第18戦 21/22スキージャンプW杯〜
これほど強く「2本目よ中止になれ」思ったことはないかもしれない。。。
私自身の試合、去年、優勝のかかった雪印メグミルク杯ですら、昨日ほど強く思わなかったと思います 笑
伊東大貴さんの1本目。
110m付近から吹き上げてくる風を捉え
更に130m付近で吹き上げてきた風に対して暴れるスキーを押さえ込み
HSに迫るジャンプを見せました。
しかも、この吹き上げてくる風がうまくWFに反映されず
減点がかなり少ないというラッキーな状況に。。。
1本目を2位で折り返しました。
このスポーツは、運も味方につけなければいけないスポーツです。
2本目が始まってがっかりしました 笑
北京に向けたフライト
良く試合をやったなと思います。。。
そして荒れた試合でも、2本飛べば
なんとなく収束するのがワールドカップ。
高いレベルのジャンプを2本揃えたLindvikが五輪前最終戦を制しました。
徐々に調子を上げてきて、ピーキングがうまくいっているといえるでしょう。
多少、踏切に荒さが出ることがありますが
レベルが高い上に調子が良いと見えます。
長い五輪期間、慣れない時差環境、初五輪、陽性回避
微妙に山積みな問題を乗り越えると、金メダルが近づいてきます。
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陵侑が1本目に沈んだのを見るやいなや
チャンスとばかりにイエロービブを奪ってきたGeiger。
ワールドカップ前半戦を抜群の安定感で首位ターンしました。
五輪初戦、得意のノーマルヒルで下馬評通りの金メダルをつかみ取れると
勢いに乗り、全種目でのメダル獲得が現実味を帯びてきます。
充実の五輪に向けて準備は万端です。
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このタイミングで1本目にスーパージャンプを決め
初表彰台を獲得したC.Prevc
序盤は好調だったものの、徐々に崩れ出し復活のチャンスを窺っていました。
そうした中で、先週は予選トップを獲得
そしてこの日、初表彰台を獲得しました。
チーム全体としてうねりを起こしそうなスロベニアチームに
また1人勢いをつけれる選手が増えたことになります。
スロベニアとしては団体と混合団体で金メダルを取りつつ
個人戦では誰かを表彰台に送り込むような戦い方になるのでしょう。
日本チーム
前の日に勝利し、イエロービブを奪い返した陵侑は4位。
やはり、本調子には程遠く
状況が好転しているとは言い難いと思います。
それでも、2本目に気持ちよさそうに飛び、弾みをつけました。
6日後には初戦ノーマルヒル、苦手と豪語しているもののメダルのチャンスは十分にあります。
ここで早々にメダルを取れると、本命であろうラージヒルが、だいぶ楽になるはずです。
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伊東大貴さんが8位。2年ぶりにワールドカップのトップ10を獲得しました。
風云々はともかく、ワールドカップで長距離飛行が見れて、個人的には嬉しかったです。
五輪に向けては、団体戦メンバー入りと、そこでのメダル獲得に向けて調整していく形になるんだと思います。
4年前は平昌でとてもお世話になったので、メダルを獲得してほしいです。
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中村直幹が16位。
良い風を引きこみきれなかったものの、久々に10番代を獲得しました。
序盤のような破竹の勢いこそありませんが
個人というより、団体戦での活躍に期待でしょう。
長距離ジャンパーですがノーマルヒルのタイトルを数多く持ってます。
北京の向かい風を捕まえれば、何かを起こせるかもしれません。
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佐藤慧一が26位。
とりあえず、ここ2試合はポイントをもぎ取りました。
五輪中、どこで過ごすか知りませんが
後半戦に向けて英気を養ってほしいですね。
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小林潤志郎さんが27位。
調子が上がってきているとは言い難い潤志郎さん。
能力的には、もっと上の順位が取れるのは確実なのですが
イマイチ計算はできません。
メダルという意味では、やはり団体戦になってくると思います。
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佐藤幸椰が30位。
1本目に風を捉えて4位に折り返したものの
2本目は条件に飲み込まれましたが、順位的にはトップ10に入っていました。
しかし、スキーの幅のルールで失格となりました
一昨日はnagabaの靴、昨日はSlatnarのスキーが否定されたと。。。
— G.Seekers内藤智文 −スキージャンプ選手- (@kcom14524751) January 30, 2022
訳わからんな 笑
笑い事じゃないけど。 https://t.co/vPMfCsl3DC
スラットナーのスキーは他のスキーとは違った形状をしているので
そうしたところに、つけいられたのだとは思います。
詳しくは良くわかりませんが、特に問題ないでしょう。
昨年同様、勢いに乗れそうで乗れない感じですが
ノーマルヒルで展開がハマれば、何かを起こせるだけのジャンプをしています。