マウンティング しない・させない
先日、ある映画監督と会食をしているときに、こんなふうなことを言われました。
「ジャンプさんは間違ってます。 そんなふうに簡単に若者に手を差し伸べたりすると、ただの甘ったれた人間を生み出すだけ。若いやつは、むしろ突き放して苦労させなきゃダメです」
別に苦労してない若者を無理やり応援しているわけではないのに、なんでこの人はこんなことを言うんだろう……と、ちょっと悩みました。
けど、その後、いろんな質問を投げかけてきて、それにどれだけ真面目に答えても、とにかくことごとく否定してくるので、単にマウントを取りたかっただけなんだろうなと解釈しました。
後日その映画監督が撮影に関わった地方の方々にお話を聞いたところ、やはりかなり高圧的にマウントを取る人らしく、びっくりするほど評判が悪かったです。
マウントを取るというのは、簡単にいうと「お前より俺のほうが優れている」ということを相手に説得することで、自分自身で承認欲求を満たすという行為です。
一番簡単な方法は相手を否定することで、ネット上でもよく見受けられますよね。
この映画監督さんはおそらく仕事柄、偉そうにしていないといけないから、あたり構わずマウントを取っているんだろうなとは思いましたが、やっぱり何を言っても否定ばかりされると不快になるのは確かですね。
いろいろ観察していると、常日頃からマウントを取りたがる人は「自分はマウンティングなんかしていない」と思っている人が多いようです。
相手を否定していると意識していなくても、相手が否定されたと感じたらそれはマウンティングなんです。
そこがわかっていないおじさんが多い気がします。
若い人はマウント取られたら黙って逃げるし、僕くらいの大人になるとその場の雰囲気を乱したくないので黙っています。だから、本人は永遠に気がつかず、マウンティングを繰り返すわけです。
こうやって言われたことを晒すのはいかがなものか、という意見もあるかもしれませんが、マウントを取ってきた人を誹謗中傷するのではなく、自分がこんなことを言われて不快な気持ちになったということを表現することで、他にも救われる人がいるのかもしれないと思うのです。
ちょっと遠回りにはなりますが、いつか本人に伝わって、あなたの発言が人を不快にしているんだよということに気づかせてあげましょう。とはいえ、感情にまかせてその人を攻撃したり、誹謗中傷しちゃダメですよ。
それでは今日も楽しい1日を!
ジャンプ🚀