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#sec49 目に映った景色

大会に参加したメンバーそれぞれの想いは個々にあると思いますが、
この大会で私の目に映ったことを書き綴りたいなと思います。

①(出場できる)チャンスが増えた

私がダブルダッチを始めた頃(10数年前)は、
日本では大会らしい大会はほとんどありませんでした。

あると言えば、神戸で毎年2月くらいに行われていた、
ダブルダッチチャレンジin神戸と呼ばれる大会。

その大会では規定種目と呼ばれる、決められた事を行う種目と、
2分間でどれだけ飛べるか回数跳びを計測する程度でした。
世界大会と呼ばれる大会も数えるほどで、
日本からの参加も少なかったと思います。
当時目指していた世界大会と言えば、ADDLかNDDLくらい。
(どういう大会かは割愛します)

そこから10数年の月日が経過し、
日本では毎年、年に3~4回大会が催されるようになりました。
イベントも多数開催されるようになりました。

世界大会もFISACと呼ばれる団体が主催の大会や
今回のWorld Jump Ropeのような大会へ参加できるチャンスも増えました。もちろん出場権を得るためには、
既定の国内予選を勝ち抜かないといけないですが、
10数年かけて日本でも、国内大会とか
そういった仕組みがだんだんと整ってきました。

すべて参加するとなるとさすがに無理が出てきそうだけど、
いろんなイベントや大会が増えてきて、
明らかに人前にでるチャンスは、増えてきたんじゃないかなと実感してます。

▲直前の練習(だと思う)顔つきがこえーな。(Photo by おかもん)

②世界のスタイルもすごい!

日本のダブルダッチのスタイルって、
ある種のショーケースのように、起承転結がしっかりと作り込まれていて、
縄も綺麗だし、世界から見ても独特で注目されています。

でもね、世界のスタイルもすごい。
え、なんでそこで縄通っちゃうの?って動きしたり、とにかく攻めてる。
競技スポーツとしての色が強いから、
ルールに則って、点数を積み上げていくスタイルが確立されていて、
男女問わず果敢にチャレンジしている感じがします。

▲おんなのこもバンバン宙返りしちゃう(Photo by おかもん)

世界のスキッパーは、ダブルダッチだけ、シングルロープだけ、
というような線引きはありません。
どちらも満遍なくバランスよく取り組んでいます。
これは、海外にクラブがあるというのが大きく影響しているんだろうけど。

③魅せるスタイルか、点を採るスタイルか。 

②でも触れていますが、海外の出場チームは、
(きっと)ある程度定、決められたルールに則って、
点数を積み上げていくスタイルが確立されているから、
60~75秒の限られた時間の中でも、
競技が開始してから終了するまでの内容がまったく異なります。

ダブルダッチを例にすると、日本のスタイルの場合は、

・まず、どんな曲で演技をするか
・選定した曲のどの部分で何をやるか。
・見せ場はどこか
・技と技のつなぎ目はどういう風にするか

に対して、海外チームの場合は、
起承転結というよりは、跳びやすいテンポの曲を使って、
60~75秒の限られた時間の中でも、競技が開始してから終了するまで
自分たちの出来うる技を積み上げる感じです。
(そういう意図で作られていなかったら申し訳ないのだが)

どっちが言い悪いという判別ではなくて、
どの技に何点、同じ技は繰り返しても点数としてカウントされない、
と、ある程度定まっている以上、確実に点数を積み重ねて行くには?
という点にフォーカスしていくと、
とりたてて、World Jump Ropeという大会においては、
海外のスタイルというのは理にかなっているのかもしれないです。

決められたルールの中で、より効率のよい点数の積み上げ方という点では、
海外のチームのルーティンの組み方はとても参考になるなと思いました。
※もちろん、日本の大会でこういうことをやったら、盛り上がるか?
 点数が積み重なるか?という点ではまた異なりますが。

④日本のロープスキッパーにはできる限り、いろんなスタイルを見て欲しい

シングルロープ、ダブルダッチ関係なく、
日本のスタイルにも海外のスタイルにもそれぞれ良いところがある。
だから、いろんなスタイルを見て欲しいし、
それを見たり体感する機会をたくさん作って欲しいなというのが
個人的な感想です。

日本のダブルダッチのプレイヤーのみでいうと、
日本に広まって、定着していくまでの名残なのか、
どうしてもNDDLを目指すということに、
比重が置かれているような印象があります。

もちろんNDDLを目標にするのも悪いことじゃない。
けどそれを全てにしてしまうと視野が狭くなってしまう。

例えば、自分たちが組んでいるチームで世界大会出場を目指していて、
且つ、上位(優勝とかトロフィーをもらいたい!)入賞という
目標があるとします。

その場合、参加条件(NDDLの場合は必ず女子1人以上とか)
競合にあたるチーム数、相対的な自分たちのチームのレベル感、
パフォーマンスの完成度諸々で判断してみて、
今が自分たちが目指していることが、
もしかしたらNDDLという大会においては、
地区予選もあるし、国内予選も上位3チームに入らないと進めないという、
狭い門を考えると、達成することが難しいかもしれなくても、

他の大会だったら、取り組み方ひとつで、
上位に入賞なんてこともあり得ます。(国内予選を通ることが前提ですが)

これは、出場するカテゴリだったり、競合にあたるチーム数にもよりますが、
最終目標はどこで、その達成のためにどのように取り組むかの戦略次第なのかなと思います。

⑤なんだかんだ言って、やっぱりなわとびは楽しい♪

ってまじめなこと書いてしまったのですけど
なんだかんだなわとびは楽しいなと、改めて感じました。
表舞台に戻ってきたのが3~4年ぶりくらい。
まともに大会にでるのは、7年ぶりくらいでしたが、
やっぱり、それまで積み重ねてきたことを舞台で魅せることは楽しいし、
大勢のお客さんから応援や歓声をあびることはすごく気持ちよかったです。
他のチームの演技を見ることもワクワクしました。
こういう機会を頂けたことに、大会出場まで支えてくれたみなさまに、
ただただ感謝だなと、改めて感じています。

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オザキ マサシ
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