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ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン 4000年プレイ記:最終皇帝編

はじめに。

Twitterでスクショをバラバラ上げて、ぐだぐだとプレイ日記的なのを書いてたけど、流石に最終皇帝編は長ーーーくなるのでnoteに記すことにした。なので4000年プレイ記とあるが、いきなり最終皇帝編である。

4000年プレイはロマサガ2をプレイする上で、ロマサガ2という作品への敬意を込めた作法だと思う。

それではお付き合いくださいませ。

帝国歴4061年:最終皇帝現る。

歴代皇帝達が集まっていく演出がニクい。

ついに現れた最終皇帝。
ゲームを開始してすぐに名前を付けた謎のキャラは、この物語を締めくくる最後の皇帝なのだ。

余談ではあるが、当時小学生の自分は良く分からずに「これがジェラールなんでしょ?」とまんまジェラールと名付けていた。(意外とそういうプレイヤーは多かったらしい)

そういえば最終皇帝出現までにオアイーブと再会していなければ、ここで彼女が現れて伝承法の限界について説明がされたのだが、本プレイではすでに再会済みなので、「そういえばあんなこと言ってたなァ」くらいの回想で済まされてしまった。

SFC版にもあった、アバロンの子供達からの贈り物。

アバロンの子供たちから贈り物を受け取るイベント。旧作版ではただの会話イベントだったけど、リメイクにあたりムービー化。子供たちを見送った後、決意を改めるような表情の最終皇帝が印象的。

\アリだー!!/

さて、最終皇帝になってすぐのイベントと言えば、アバロンがターム(白アリの魔物)に襲われるイベントだ。

文官や仲間達が次々とタームに体を食い破られるショッキングなシーンを見たくなかったので、今回は最速撃破に向かった。(このイベントは、継承後の戦闘回数で進行度が変化する)

アバロンの地下に潜んでいたのは、先帝がサバンナで討伐したタームの女王、クィーン。

クィーンは死の間際、皇帝に卵を産み付けていた。それがアバロンの地下で長い時間をかけて成長したのがこのリアルクィーンである。

大アリから人型の姿で羽化するリアルクィーン。

大アリの中から虫の羽を生やした人型の魔物が羽化するって、どういうセンスをしてたら思い浮かぶんだ???

4000年プレイは戦闘回数をひたすら稼ぐので、必然的にこちらの戦力がかなり高くなる。序盤から中盤こそツラいところもあったが、敵勢力レベルが打ち止めになって以降は過剰戦力ともいえるくらいに戦闘がグッと楽になる。つまるところ楽勝であった。

クジンシー、復活

最終皇帝が帝位に就いた直後、クジンシーから挑戦状が届く。

【レオンが封印したダンジョンで待つ。 クジンシー】

・・・律儀か!
リアルクィーンイベントを進行させたくなかったので後回しにしていたが、時系列はこっちが先である。まぁクジンシーだし…いっか!

封印のダンジョンの奥で待ち受けていたクジンシーは、手下をけしかけ皇帝一行を消耗させようと画策する。

しかし皇帝はクリムゾンフレア並みの火の玉ストレートでこれを一蹴。

最終皇帝の言葉があまりにも辛辣すぎて笑ってしまった。

【七英雄の弱卒に過ぎないお前に私は倒せぬ】

これにはクジンシーも激昂。何だかもう、哀れすぎて同情する余地もない。

復活するも、小物感が強くなった七英雄の弱卒。

クジンシー第2形態。
コイツを流し斬りでトドメを刺すのはみんなやると思う。自分もやる。それがヴィクトール兄さんへの手向けでもあり、プレイヤーからクジンシーへの敬意でもあると思うからだ。(まぁ、慣れてくると忘れちゃうんだけどね)

復讐のノエル

さて。七英雄の弱卒を倒し、残る七英雄は2人。ノエルとスービエだ。どちらを攻略してもいいんだけど今回はノエルを討伐することに。

ノエルと言えば、モンスター化した七英雄の中でも人の姿を保って、かつ理性的という異色の存在。テレルテバ解放もやりようによっては無血攻略が可能なほどだ。

そんな彼が怒りに我を忘れ、豹変することがある。妹であるロックブーケを倒すと、問答無用で襲い掛かってくるのだ。今回、ロックブーケは討伐済みなので、移動湖には激おこノエルが待ち構えているはずだ。

恐る恐る移動湖の遺跡の最奥部へ行くと・・・。

妹のカタキを討たんと鬼気迫る表情のノエル。

ご 覧 の 有 様 。

眉間にバキバキにシワ寄せて鬼の形相で詰め寄るノエル兄さん。しかも第2形態。どうすんのこれ。

ちなみに旧作版ではソードバリアさえ張れば完封できたが、今作ではソードバリアが永続ではなくなったため、完封はできなくなった。残念。

ソードバリア弱体化で相対的に強化された兄さん。

激おこ兄さん第2形態。
件の完封戦法は弱体化されたので今回は真正面から戦う事に。

なんと今作、まさかの幻体戦士法を使って分身。ただプレイヤーの使うそれとは違って、2体目の分身兄さんが出現する増援ギミックだ。

そんな追加要素も難なく攻略し、無事にノエルを討伐。七英雄は残すところスービエのみ。彼らは血の誓いによって最後の1体は本体の守護にラストダンジョンに移るので、決戦はそこまでお預けとなる。

兄の亡霊

さて、アバロンに戻ると宮殿ではヴィクトールの亡霊がが現れる。

ヴィクトールは夜な夜なかつての自室にに現れるので、アバロンのダニキャットの時よろしく、自室のベッドで休んで夜を待つ。

最終皇帝に父と弟の面影を見るヴィクトールの霊。

「未練を残した亡霊」みたいな言われ方をされていたが、本人はいたって穏やかな様子。最終皇帝がレオンとジェラールと見間違えられるのは、彼らから連綿と受け継がれてきた想いと歴史を思うと実に感慨深い。

自個人的にアプリ版から追加されたこのイベント、ヴィクトールの救済をしてくれてとても好きです。当時のスタッフと、リメイク版スタッフに感謝。

記憶を受け継ぐ最終皇帝も嬉しそうなのが良い。


最恐の女王、権現

少し時間軸は前後するが、エンディングを最後に回したいので先にこちらに触れておく。

このイベントはラスボスを倒した後の裏ダンジョンと隠しボス。つまりクリア後ののお楽しみ要素である。

今作の隠しダンジョンは恐妃の都。アプリ版の追加ダンジョンがなくなったので、新たに追加された完全新規のダンジョンだ。

【恐妃】。つまりそういうことである。

迷路のように入り組んだダンジョンにはタームと強力なモンスターがびっしり。最奥部には人間だった頃の七英雄の再現データと戦うことが出来る場所もあり、ここで規定ターン数以内に各七英雄に勝つと強力な武器を手に入れることが出来る。

この武器が本当に強力で、それぞれの固有技が無月散水富岳八景など、サガシリーズファンならニヤリとするものになっている。これらを手に入れられればこの先に待ち受ける隠しボスとの戦いが楽になるのでぜひ取っておきたいところ。

ドレッドクィーン(恐妃)。
アプリ版から追加された裏ボスである。

最奥部にて皇帝を待ち受けているのは本作最強のボス、ドレッドクィーン。かつて七英雄たち古代人を苦しめたタームの女王で、皇帝がこれまで遭遇したクィーン、リアルクィーンとは別の個体。姿こそリアルクィーンに酷似しているが、その戦闘力は別次元だ。

彼女の猛攻を耐え凌ぎ、トドメを刺したと思いきやドレッドクィーンは完全に羽化し、第2形態へ。人と虫が融合したような姿をした最恐の女王。ちなみにコイツとの戦闘でクイックタイムを使うと、「クイックタイム返し」をされて術が無効化されてしまう。そもそも、今作ではSFC版から猛威を振るったクイックタイムが弱体化されているので使う機会は減ったのだけれども。

ドレッドクィーン第2形態。最強の敵を打ち倒せ!

連携を駆使してドレッドクィーンを撃破。最強のボスだけあってその攻撃は苛烈を極めた。あとで知ったのだけど、HPが減るほど攻撃回数が増えていくんだとか。早期撃破に成功してよかった。

最終決戦へ

ラストダンジョン出現

文官からの報告。いざ、4000年に及ぶ因縁に終止符を。

6体目の七英雄を倒すし、いよいよ七英雄の本体が眠るラストダンジョンへ。ちなみラストダンジョンの名前がまんまラストダンジョンなのが実にサガ味があっていい。子供と子ムーとか。

ラストダンジョンでも登場する河馬人間。
スタッフに愛され過ぎ。

ラストダンジョンは旧作版とはガラッと変わり、途中に待ち構えるボスモンスターを倒しながら階層を進むスタイルに。ヴリトララルヴァクイーンといった、旧作版の最強ランクの雑魚モンスターがボスとして皇帝を待ち受ける。特に2階層目のラルヴァクイーン戦前に河馬人間が再登場するところは必見。スタッフの河馬人間愛を感じた。


最後の七英雄

今更だが七英雄戦前に挟まれる、
SFC版のドット絵を再現した演出が秀逸・・・!

そして最奥部では七英雄の本体を守るスービエが待ち受ける。SFC版では放置してしまえば第1形態のままだったのが第2形態に変わってしまっていた。今作では時間経過で変わってしまうのか、どこかでフラグを間違えたのか?詳細は分からないが、倒すことには変わりない。

みんなのトラウマ。SFC版ではこれを聞いてから
セーブすると最悪、詰むケースも。


ラストバトル

スービエを倒し、いよいよ最終決戦。ここで引き返そうとすると、

・・・逃がさん・・・
・・・お前だけは・・・

と引き留められて戻れなくなってしまう。この状態ででセーブしてしまい、ラスボスが倒せず詰んだプレイヤーが後を絶たなかったのは有名な話。なんせロマサガ2のラスボスはRPG史上最強のラスボス談義では必ず名前が挙がるような超強敵。今作では詰み状態が出ないようにセーブポイント制になったそうだが、だいたいコイツのせいである。

今作のラスボス、七英雄。リメイクでは
人間体の集合体ではなく、第2形態の集合体に。

いよいよラスボス、七英雄との最終決戦。肉塊のようなコアから各七英雄の本体が次々に生えてくる醜悪極まりない姿は健在だったが、リメイクではモンスター化した七英雄が第2形態の姿で生えてくるようになり、配置も変わっていた。(旧作版まんまのデザインだと色々問題ありそうだしね)

コイツがRPG史上最強ボスの一角と言われるのは、それぞれの七英雄がそれぞれの得意技を放ち、最大7回行動をしてくるから。忘れた頃にやってくるテンプテーションにソウルスティール、カマイタチやぶちかまし、マリオネット、メイルシュトローム、サイコバインドと強力な技のオンパレード。さらに全員集合してから放つアストラルゲート味方1人を混乱させた上に透明化させる凶悪なもの。

これらの猛攻に耐え、七英雄を倒せた時の達成感は筆舌に尽くしがたい。リメイク版では全員集合する前に倒せてしまうのが少し残念だった。てっきりHPを削り切れば全員集合するものかと思って速攻をかけたらエンディングに入ってしまい、ちょっと肩透かしを食らったのは内緒。この辺はアプデで上方修正してあげてもいいと思う。ダメ?

決着!爆風に翻るマントがカッコいい。


エンディング

ロマサガ2はプレイヤーの数だけ歴史が生まれるゲーム。歴代皇帝が歩んだ軌跡を振り返るこのエンディングの演出は涙腺に来るものがある。今回、4000年プレイを支えてくれた歴代皇帝たちを紹介して締めくくろうと思う。

父上。ここからすべてが始まった。
ジェラール。初代伝承皇帝。
ロマサガ2の顔と言えばやはり彼だよね。
ジェシカ。帝国所属クラスでは、
帝国軽装歩兵女がいちばんお気に入り。
クリームヒルト。陣形アマゾンストライクは、
今作ではあまり出番がなかったかもしれない。
アガタ。ギャラクシィを閃いたのは彼女。
帝国の戦力向上に大きく貢献してくれた。
ハクヤク。人魚と駆け落ちして伝説て。伝説て。
コッペリア。今作は最終皇帝以外ではクリアできないので
コペ帝4000年プレイは断念。
ロビン。歴代皇帝でいちばん影が薄かったかもしれない。
ゴメンね。
レギン。今作からの新クラス帝国鍛冶職人。
棍棒適性を火山の岩砕きで発揮してもらった。
ダブー。ヤウダ攻略はとにかく濃いイベントだった。
思い入れのある皇帝の一人。
シオン。忍者はアプリ版からの追加クラス。
ベルセルク千手観音は今作最強レベルの火力。
シュウサク。デストロイヤー目当てに
散々ダンターグと戦ったのはいい思い出。
最終皇帝ルドヴィーク。帝国4000年の歴史に幕が下りる。


最後に

ロマンシングサガ2 リベンジオブセブンを無事クリアしての感想だけど、やっぱりロマサガ2は凄いゲームだな、と。SFC版では説明がなかった部分の解説、マスクデータなどをしっかり可視化するだけでこんなにも変わる。贔屓目なしに「ロマサガ2って今のゲームに負けないくらい面白いシステムだったんだな」と実感させられた。

実は内部データもSFC版とほとんど変わりなく、各キャラの閃き適正、モンスターのドロップアイテム、イベントの攻略ルートなどはほぼそのまんま。SFC版の攻略法がそのまま使えるって凄い事だ。聖剣3リメイクもそうだったが、株式会社Xeenのスタッフの原作愛には脱帽である。

思い出深い2作をどちらも素晴らしいリメイクとして生まれ変わらせてくれて、本当にありがとうございました。

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