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鳥獣花木図屏風を観てきたよ(^^)

今日は、先日の日帰り東京行きのメインイベントについて書いていきます。

行先は…出光美術館

※タイトル写真は出光美術館の休憩スペースから撮影した景色です。警視庁の建物がハッキリ見えますね。

「鳥獣花木図屏風」は
この不思議な象がいる屏風絵です。

伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」が展示されていてね、10月20日で展示が終わっちゃうからさ…。←もう終わっちゃったね(;^_^A

この作品は長い間「エツコ&ジョー・プライス夫妻」のコレクションの一つだったの。ジョー・プライスさんは、江戸中期の絵師伊藤若冲の作品の美しさに魅了され、若冲がまだ世の中に知られていない時代から、収集していたコレクター。プライス夫妻が所有していた「伊藤若冲の作品を中心とした江戸絵画」は、量も質も他にはない唯一無二のコレクションです。

「所有していた」と書いたのは、2019年にそのコレクション約600点のうちの190点が日本に里帰り、出光美術館の収蔵となったのです。ご夫妻は「コレクションが日本に里帰りして、日米の文化交流の役に立つことこそが、長年自分たちが収集してきた意味」という考えだったそうです。※残りは自宅の「心遠館」と「ロサンゼルスにある美術館」に収蔵。

この出光美術館へのプライベートセール(相対取引)を実現させたのは「クリスティーズ」という有名なオークションハウスで当時日本美術を担当していた山口桂さん。この方は2017年にNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられていました。ジュリうさぎは、その放送を偶然見てたの。番組終盤で彼がプライスさんの自宅を訪ねるシーンがあり、夫妻がコレクションの一部の里帰り先を探していることをその時に知ったのでした。

それからさ…ジュリうさぎは、
どこに里帰りするのかなぁ…って、
とても楽しみにしていたんだよ。

そんな中、2019年に出光美術館に収蔵されることが発表され…その収蔵記念として出光美術館では、2020年に「江戸絵画の華」という美術展が開催された…。

だけどさ…

コロナ自粛モードの真っただ中…

地方から東京へ移動して人ごみに出かけることは困難な時期で…泣く泣く諦めたジュリうさぎ。

そんなこんなで、しばらく出光美術館から遠ざかっていた…んだけど、2024年9月末…突然「Google先生」のピックアップニュースが目に留まる…9月7日から10月20日まで出光美術館で「鳥獣花木図屏風」の展示があるニュース★

いやぁ…タイムリーすぎるでしょ(^。^)

Google先生ありがとう(^^)/


出光美術館が入っているのは帝国劇場の建物。その建物が改修工事に入ってしまうので、来年からしばらく出光美術館は休館となってしまいます。だから、今回こそ観ておかないと…ということでの10月初旬の日帰り上京となりました。

ジュリうさぎ、若冲のこの屏風を観るのは3回目です。

■最初は…2006年
「若冲と江戸絵画展」
東京国立博物館・平成館
2006.7.4-8.27

この時若冲の作品の他
「酒井抱一の十二ヶ月花鳥図」を
初めて観た。

■2回目は…2013年
「若冲が来てくれました」
プライスコレクション
江戸絵画の美と生命
福島県立美術館
2013.7.27-9.23

東日本大震災復興支援として企画され
岩手・宮城・福島で開催されました。
このときも若冲作品以外に
「酒井抱一の十二ヶ月花鳥図」が来ました。

■そして今回…2024年
「物、ものを呼ぶ」
伴大納言絵巻から若冲へ
出光美術館
2024.9.7-10.20

「酒井抱一の十二ヶ月花鳥図」は
元々出光美術館に収蔵されていた
「十二ヶ月花鳥図貼付屏風」と
向かい合っていて、見ごたえのある
とても興味深い展示でした。

鳥獣花木図屏風が出光美術館収蔵となってからは初めての鑑賞でした★この屏風は、何回観ても気分が高揚するというか…ちょっとドキドキするんだよね。

まだ無名だった若冲をはじめ、江戸の美しい絵画をコレクションし、今まで丁寧に管理し続けてくれたエツコ&ジョー・プライス夫妻。

アメリカ西海岸のご自宅(心遠館)の映像を何回か見たけど「温度湿度、紫外線など細かい対策が施された収蔵フロア」があり…そこに自然光で作品を鑑賞できるステージがあるの。プライスさんが観たい作品をステージに出してゆったりと眺めているシーンがとても印象深かった。

お二人とも亡くなってしまったけど、お二人の美しいものを愛する気持ちはそのコレクションを通して、里帰りした日本の美術館でたくさんの人に伝わっていると思う。

江戸時代の美しい絵画を収集し、
愛情を持って所蔵、

そして、丁寧に保管し、
日本に里帰りさせてくれた
エツコ&ジョー・プライス夫妻に感謝(^^)


若冲に次はいつ会えるかな?

※追記
プライスコレクションとは別系統だけど…2010年に観た美術展があります。
「伊藤若冲アナザーワールド」
千葉市美術館
2010.5.22-6.27

小さくて見にくいけど
左側中の横長の作品が「樹花鳥獣図屏風」
左側下の横長の作品が「象と鯨図屏風」

この時の展示にあった「樹花鳥獣図屏風」「象と鯨図屏風」も好きな作品です。「樹花鳥獣図屏風」は、「鳥獣花木図屏風」と似たテイストで双子作品みたいだなと…。「象と鯨」はさ、配置が現代アートみたいな斬新な構図で観ていて面白いのです。

江戸時代にこういう発想に至って絵を描いた若冲の日常はどんな毎日だったのか?どこで何を見ていたんだろうね?


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