いつでも敵は心の裡にあり

漫画が好きである。

最近はLINEマンガやサイコミなど待てば読めるものが多くて便利で良い。

比較的何でも読むほうだと思う。

恋愛漫画を読んでいてふと思ったことがある。

「恋のライバルや当て馬がないと盛り上がりを作れないものなの!?」と。

やっと2人が付き合った!めでたしめでたし!のあとの物語を作るのはそんなに大変なのだろうか。

恋愛の危機はライバルという"外部"だけなのだろうか。

むしろようやく付き合い始めたならば2人の心の裡の問題や危機がてんこ盛りなのではないだろうか。


他人と一緒に長い時間を過ごすことになるときの1番の問題は"価値観の擦り合わせ"ではないかと私は思う。

付き合って何がしたいかのビジョン、付き合うことの意義、キャリアプラン、お互いに使う時間をどれくらいと想定しているのかetc…

外部にかき乱される2人より、価値観の違いをどう擦り合わせていくのか、どう妥協するのかのほうが私は見たいし、人は人とどうやったら共存していけるのかを私は知りたいから物語を消費している。

ということに当て馬の登場に舌打ちする自分を観測して気がついた。

みんながみんな言葉を尽くせばわかり合える訳ではないけれど、諦めちゃだめだよと励まされたいし頑張ったから分かり合えたよ!という物語に胸と目頭を熱くしたい。

物語のパワーを信じているから、リアルな問題に躓きながらも現実よりほんのちょっとだけ勇気をもらえるそんな物語が好きだな、という気づき。

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