私が最初のひと月でメキメキ上達したお絵描きの練習方法【お手軽ファンアートのススメ】
こんにちは、熟成タラコです。
駆け出しファンアートおじさんとして、ファンアートを描き始めた人向けに、自己紹介もかねて自分の練習方法を紹介していこうと思います。
描き始めて半年ちょっとの人間が何言ってんだって思うかもしれませんが、まあまあ、とりあえず絵を見てくださいよ。
半年でこれは頑張ってない??? 私は自分で自分をほめたい。
ということで描き始めて一番伸びた「最初のひと月」何をしていたのか順を追って書いていきたいと思います。
お絵描きスタートダッシュ
絵を上手く描きたいと思って、まず最初に取り掛かったのは「顔の模写」と「全身のクロッキー」でした。
当時はそこまで考えていませんでしたが、パッと見の上手い下手の印象を決めるのは「顔」と「全体のバランス」だと思うので、この選択は正解だったと思います。
髪の描き方と色塗りはごまかしごまかし、なるべく練習量が少ないように済ませた記憶がありますw
プロを参考にした「顔の模写」
まずトレスと模写の違いですが、トレスは線をなぞる、模写は似せて描き写すことです。
トレスを練習として取り入れることを否定するつもりはありませんが、模写の方が「自分の絵とこの人の絵のどこが違うのか」「どうしたら理想の絵柄に近づくのか」という気づきが多いため、私は模写のみ行なっています。
さて、では模写についてですが、まず好みのイラストレーターさんや漫画家さんを探して、いくつか描きたい表情をピックアップしましょう。
ちなみに私は「2.5次元の誘惑」という漫画をチョイスしました。
形の真似はもちろんですが、輪郭・目・口・鼻の位置・眉、それぞれの位置関係を考えながら、可能なら「それぞれのパーツがどう変形しているのか」をメモで書き出して、「この表情の時はどう描けば良いのか」を自分なりに言語化してみましょう。
実際にやっていたのがこちら↓
何回も書き直したのでこの一枚で3〜4時間、もう一枚描いて半日以上かけた記憶があります。気のすむまで繰り返しましょう。
パパッと真似できたらあまり時間は描けなくて良いですが、私くらい時間がかかっても大丈夫。これである程度以上自分好みの顔が描けるはずです。
最初は自分の絵柄を考える必要はないというか、完全に真似はできませんし、そのうち変化していってしまうので気にせずガンガン真似していきましょう。
若干余談気味ですが、色々な角度の顔を描くための練習としてはこちらを行いました↓
ポーズづくりのための「クロッキー」
クロッキーは「速写」ともいい、一言でいうと「人や物を素早く(といっても1分~10分ほど)、線のみで描く」ことを指します。時間をかけて立体感や陰影を描き込んで行くデッサンに比べて、一度の練習時間が短く済み、漫画やイラストの線画に近いのでより即効性が見込めます。
要するに非常にコスパが良いです。
私はポーズマニアックスというサイトで出て来るポーズをひたすら速写する「60秒ドローイング」をしていましたが、まったくの初心者やクロッキーが苦手な方は下記リンクの「簡単クロッキー」を試してみてください。
簡単クロッキーはhide channel様の造語で、骨格を非常に簡略化した形でクロッキーをしていく、初心者にも優しいクロッキーのやり方です。
また、その他にもこちらの動画を参考にしたポーズ練習も行っています。
具体的にはアクションフィギュアを使って同じポーズを色んな方向から描いたり、アクションポーズ集に出て来る一連の動きを全部クロッキーしたりしていました。
こんな感じ↓
アクションフィギュアやポーズ集はお金がかかるので、アクションっぽい絵や色んなポーズを描きたい!みたいな目標がなければスルーで大丈夫です。私の場合はカッコいい画面作りがしたかったので取り入れましたが、可愛さに振っているファンアートを描くなら正直優先順位は低いかなと思います。
ただ、クロッキーを繰り返していくと、簡単なポーズなら資料無しでさくっと描けるようになるので、日々のお絵かきが楽になりますよ!
頭頂を意識して髪を描く
髪の毛を描く時、基本は前髪・横髪・後ろ髪で分けて考えると良いです。
まず頭頂がどこにあるかを考えて、そこから房(ふさ)を生やすようにパーツごとに描いていきます。房がイメージしずらい場合はテープやリボンのような薄いものをイメージすると分かりやすいかもしれません。
髪のボリュームがないと見栄えが悪くなるので、ある程度厚みを持たせて描いていきましょう。
束を細かくしていくとリアルな感じに、大きな束で描いていくとデフォルメのきいた感じになります。好みで調整することになりますが、最初はそんなに細かくしなくてもいいです。
細かく描いた方が流行りの絵柄っぽくなりますので、上手に見られたい場合は徐々に細かくしていくといいかと思います。
コスパ重視の「色塗り」
さて、ここからはデジタルのカラーイラストの話になります。
私はデジタルに移行して最初のひと月くらいはバケツ塗りツールをつかった「ベタ塗り」をして、そこに簡単な影を見よう見まねで付けていました。
(好みもありますが)色塗りが単調でも、線画のバランスが大きく崩れていなければ「うわっ」とはなりづらいです。逆に色塗りを頑張って効果を付けたりブラシ塗りをしても、線画段階でバランスが大きく崩れていると「なんか気持ち悪いなこの絵」となりやすいです。
そのため色塗りを細かく行えるようになるよりは、最低限の線画を描けるようになる方が見栄えや上達の上で優先順位が高いかなと思います。
なんなら影無しのべた塗りだけでもそれなりに見れますよ!
そんな考えで練習して、描けたのがこちら
べた塗り+シンプルな影の「アニメ塗り」ですね。頬や指、肩と膝に少し赤みを足して、髪の毛にジグザクのハイライトを描きました。この絵は線画段階で髪の毛なんかをめちゃくちゃ何度も書き直した記憶があります。対して色塗りは1時間くらいかな。比較的さくさく終わらせました。
まあ変なところも多々ありますが、お絵描き歴ひと月の絵としてはかなり上等じゃありません??? 私は自分の事すげぇ褒めたい(2度目)
また背景については必須ではありませんが、あった方が見栄えが良くなるので、非常にコスパに優れたこちらの描き方をどうぞ。
まとめ
とりあえずここまで、大体描き始めからひと月の流れを紹介しました。最初のころの絵を引っ張り出してきたのでめちゃくちゃ恥ずかしいですね。
ただ最初の頃は同じ絵を何度も何度も描き直して良くしてきたので、このころの絵を見返すと感慨深いものがあります。
(今も描き直しは多いですけど…w)
さて、ポイントをまとめると
・初心者脱却のために「顔や体のバランス」に気を付ける。
⇒そのために顔の模写&顔の角度を変えた時のパーツ配置を覚える。
⇒体のバランスを意識したクロッキー練習を行う。
・色塗りや背景はなるべくコスパ良く、最低限に!
というのが、かなり時間や体力を抑えてお絵描きできるかなと思います。
あと私は将来的な上達を考えてほぼ全身絵で描いていますが、最初はバストアップの絵をメインにすることをおすすめします。
言葉を選ばずに言えば、正直描き始めはバストアップが1番評価に対してのコスパがいいです。
(というか全身絵は練習にも描くのにも時間や体力を使います)
バストアップに慣れてきたら腰から上の絵、全身絵と広げていくと良いかと思います。
それでは頑張ってください。私も頑張ります!!うおおおおお!!!!11111
(気が向いたら次回に続く)