【全公開】イラストの描き方手順 2024.6月
こんばんは、タラコです。
まもなく絵を描き始めて2周年となります。
先日、自分にできることを全力で入れ込んだ絵を描いてみたので、作業手順の整理・言語化を兼ねて、一年以上ぶりにnoteを更新してみました。
こちらの絵を描くまでの工程を、感想を交えながら書いていこうと思います。
【下塗りまで】
1、ラフ・下書き
・大まかなあたりを取って、構図やポーズのイメージを作る。
・色が決まっている時は基本カラーラフ無し。
・下書きはラフを元に形を取っていく。
・大きさのバランスもこの段階で整える。
(しっかり描くと線画で苦労しませんが、今回はザクザク描いてしまったので線画時に時間がかかってしまいました)
2、線画
・線の緩急を意識しながら下書きをなぞる。
・下書きがザックリの時は、線画段階で時間をかけてデティールを描く。
(今回は表情なんかも少し変えています。また、一番最後に外側の線を太くする作業も行いました)
3、下地
・塗り漏らし、はみ出しを無くすための下地作り。
・見やすいよう、とりあえず派手な色で塗っておく。
(色塗りはこれの上にクリッピングして行うことが多いのですが、最近「正直いる?これ」という気持ちになってきたのでそのうち無くすと思います)
4、パーツ分け
・塗りもらしのないようにパーツごと下塗り
・パーツがわかりやすいように派手で適当な色を置く
(線画が一番神経を使うので、この辺りの作業は脳死で休憩がてらやっています)
5、配色・下塗り
・公式絵など、色の見本がある場合はそれを見ながら。
・色味が違うと別キャラに見えたりもするので、ここは丁寧に。
・最後に全体のトーンやバリュー感を見て、彩度や明度を調整する。
(4のパーツ分けをしっかりしておくと、全体の色味を見ながら調整がしやすいです)
【描き込み】
6、陰影と血色
・1影、2影(より濃い影)を入れ、影をボカしたり形を整える。
・影色は都度考えて調整する。
・影の中にグラデーションを付け、影の中の凹凸を表現。
・影の縁に濃い色を入れ明暗差を付ける。
・薄く赤色でグラデーションをつけ、肌に血色を加える。
(明暗差、コントラストがある方が目が惹きつけられやすいので、影のぼかしすぎには注意。影の縁に濃い色を入れるとかなり見栄えがよくなります)
7、ハイライト・反射光・環境光
・ハイライトを入れる。見えづらい場合はハイライト縁に濃い色を加えて明暗さを付ける。
・影色が落ち込み過ぎないように環境光や反射光を加える。
(今回うまく出来なかったので要練習。ハイライトももっと大胆に乗せたいですね)
8、線画の色トレス
・髪や肌など線画に色を乗せ、柔らかさを加えていく。
・乗せる色も場所やどう見せたいかで都度考える。
(今回は馴染ませるようなやり方しか出来なかったので、もっと派手な色の色トレスにも挑戦したいです)
9、目元
・瞳に影や瞳孔を描く。
・影の中にグラデーション(より濃い部分を作る)
・瞳の下部に明るい色を差す。
・瞳の中にグラデーション(真ん中に少し色相を変えた色を乗せるなど)
・まつげ上部に薄く光を乗せ立体感を出す。
・まつ毛下部に瞳からの反射光を加える。
・まつ毛の左右端に血色(透け感)を加える。
(あまり目を書き込む方ではないですが、最低限このくらいやると見栄えがグッと上がります。今回のは結構びびって薄くのせたので、次回からはもっと強めに色を乗せても良いかなと思ってます)
最後に背景の色味を調整して完成です。少し光源側を明るく、黄色をうっすら足しました。
【おわりに】
今回はこれを素材にデザインを作ったので工程としては終わりですが、このままイラストとして完成させるならコントラストや色味は調整して良いと思います。
なるべくシンプルに書いたつもりですが、あくまで備忘録なのでわかりにくいところもあるかと思うので、もし質問等あればTwitter(現X)のリプやDMで遠慮なく聞いてください。
以上、読んでくださってありがとうございました。