その21 叱らない指導?叱る指導?どっち?(575文字)
1 はじめに
「叱らない指導」にスポットが当てられて、はや何年になるのでしょうか。
と思っていたら「いやいや『叱る指導』が大事でしょ!」や「叱って、なんぼでしょ!」みたいな考えも、最近よく聞くようになってきました。
さて、どっちがいいんでしょうか???
2 おわりに
どちらがいいのか、どちらが正解なのか、そんなことはわかりません。
と言うか、両方正解だし、両方不正解なところもあると思っています。
「叱らない指導」で救われ、育まれた子どもは、たくさんいると思います。
家庭で傷ついた子どもが、学校に来てまで叱られ続けることは、子どもにとってプラスにならないことが多いと考えます。
はたまた、家庭の事情はあるけれども、それを克服して強く生きるためには、叱ってでも宿題や授業に向き合わせて、その現状を打破する力を身に付けさせてあげることが必要なのかもしれません。
その過程を経て「叱らない」ことが功を奏するのかもしれません。
「叱る」「叱らない」の二者択一ではなく、子どもの事実、家庭環境、地域性、教育目標、価値観、生育歴、時期、時機等々考えきれないことを考え尽くそうとしたうえで、その時々に教師として、どうしてあげるのかが大事じゃないのかなと思います。
ですから、「叱る」し「叱らない」だと思います。
いや、「叱らない」けど「叱る」のかもしれません…。