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固定金利と変動金利のトータル金利の違い:長期借入 vs 短期借入

★わかりやすく解説

固定金利と変動金利は、それぞれトータルの金利に違いがあります。長期借入と短期借入のどちらでトータルの金利が高くなるかを、具体例を用いてわかりやすく説明します。

★長期借入の具体例

長期借入(30年)

  • 固定金利:2.5%

  • 変動金利:初期1.5%、10年後に3.5%に上昇

借入額:3000万円

  1. 固定金利のトータル金利

    • 毎月の返済額:約118,000円

    • 30年間の総返済額:約4240万円

    • トータル金利:約1240万円

  2. 変動金利のトータル金利

    • 最初の10年は1.5%で返済額:約103,000円

    • 残り20年は3.5%で返済額:約134,000円

    • 30年間の総返済額:約4410万円

    • トータル金利:約1410万円

結果:長期借入では、金利が上がるリスクを考えると、変動金利の方がトータルの金利が高くなる可能性があります。

★短期借入の具体例

短期借入(10年)

  • 固定金利:2.0%

  • 変動金利:初期1.2%、5年後に2.5%に上昇

借入額:1000万円

  1. 固定金利のトータル金利

    • 毎月の返済額:約92,000円

    • 10年間の総返済額:約1100万円

    • トータル金利:約100万円

  2. 変動金利のトータル金利

    • 最初の5年は1.2%で返済額:約88,000円

    • 残り5年は2.5%で返済額:約94,000円

    • 10年間の総返済額:約1090万円

    • トータル金利:約90万円

結果:短期借入では、変動金利の方がトータルの金利が低くなる場合が多いです。

★これを知っておくと理解が深まる

長期借入では、固定金利の方が金利変動のリスクが少なく、トータルの金利を抑えることができます。短期借入では、変動金利の低い初期金利を活かして、トータルの金利を低く抑えられることが多いです。

★何が問題なのか?

変動金利は、将来の金利上昇リスクがあります。長期借入の場合、これが大きな負担になる可能性があります。一方、固定金利は初期金利が高いため、短期借入ではトータルの金利が高くなることがあります。

★用語解説一覧

・トータル金利
説明)借りた金額に対して支払う全ての利息の合計です。
・総返済額
説明)借入金額と支払う利息を合計した金額です。
・金利上昇リスク
説明)市場の金利が上がることで、返済額が増えるリスクのことです。

★そもそも論

固定金利と変動金利は、それぞれの特徴に応じてトータルの金利が変わります。長期借入では、固定金利が安定していてトータルの金利を抑えやすく、変動金利はリスクがありますが、短期借入では変動金利の低い初期金利を活かして、トータルの金利を低く抑えられることが多いです。自分の返済期間や経済状況に合わせて、適切な金利タイプを選ぶことが重要です。

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