抜きだし問題が苦手です
2021年2月28日の22時から
akira先生のYouTube番組「日能研の歩き方」に出演させて頂きました。
たくさんの方からお聞きいただいた感想やお問い合わせを頂き、akira先生の影響力をヒシヒシと感じましたし、リスナーの皆さんで番組を盛り上げようという「チーム日能研の歩き方」という心意気、懐の深さを感じました。
皆さんありがとうございました。
さて、その番組の中でチャットの質問を読み上げるコーナーがあってその中で「抜きだし問題が苦手です、コツを教えてください」というご質問を頂きました。
まずはこの図をご覧下さい。
語彙の問題は2種類あると思ってください。
1つは「語彙の問題」
もう1つは文章の骨組みを問う問題
です。
語彙の問題
語彙の問題は物語や随筆の問題によく出てくるような問題。
又は論説文の中にでてくるフレーズを他の言葉に言い換える問題。
例えば
「日能研の歩き方ラジオ」でも申し上げた通り心情を言い換える問題
性格を表す言葉を言い換える問題
が有名なところでしょうか。
心情や性格を表す言葉などは毎回授業を受けて「この言葉は知らなかった」という意識を持って復習するのが一番の近道です。
心情や性格を表す言葉は日能研では4年生から扱われているはずです。テキストの該当単元の初めに書かれている説明を読んで内容を思い出したり、知らなかったのにそのままにしてしまった言葉を確認しておいてください。
また、毎回のテストに出てくる文章の中から心情を表す言葉、又は心情に関係のある表現を抜き出してメモして自分の部屋に貼り出すのもいいと思います。
論説文でも簡単そうに見えて何を言っているかよく分からない表現が出てきたり、筆者が分かりやすと思って書いた比喩がどの表現と言い換えられるかなんかを書き出して見るのがいいと思います。
100円ショップなんかにある可愛いメモなんかに書いて貼っておくといいでしょう。
メモに書いて張り出すと自分の知らなかった事が多いことに気が付きます。
akira先生も良く仰ってますよね「見える化」するのが大事だって。
語彙を増やすというのは自覚していないから、つまり、見える化していないから辛いのです。
初めて数回は面倒だし、小さな量なので「こんなの意味あるの?」って考えると思います。
そして、そう考えて「急に用事を思い出し」たり、「なんか机の方角が良くないんだよね、だからやる気が出ないのかな・・・?」とか言ってみたりすることってあると思います。
そういう「やりたくないことをやらない言い訳」は脳科学では「クリエイティブアボイダンス」というそうです。
でも、その言い訳を一生懸命考えようとはしたのですから、皆さんの頭の中は十分にクリエイティブです。楽しく「続けられる」工夫の方にその熱意を持って行けるようにしましょう。
そのためには大人の人もその中に加わってください。
一緒に書き出してカルタみたいなゲームを作ったりとか、大人に出来ることは沢山あります。
文章を画像ファイルにしてお子さんに問題を出して、答えが分かったら□でその部分を囲えるように設定してあげるのも楽しいと思います。
自分が「これだ」と思った所を指で辿ると□が伸びて囲えるようにすると、楽しくなって沢山やりたいって思いませんか?
是非、面白く学べる工夫をしてあげてください。
「文章の骨組みを問う問題」
文章の骨組みを問う問題は、論説文だと「意味段落を分ける問題」や「具体と抽象を分ける問題」が有名です。
形式段落を一つ一つ読んでいって、キーワードが変わるところで一区切り付けられるところが意味段落です。
また、具体例と意見文の切れ目を問うものもありますね。
これは論説文の書かれ方を分かっていると自然に出来るようになります。
お通いの塾の論説文の指導の部分を思い出して復習してみてください。
物語の方は「場面分け」ですね。
時間や場所で場面が区切れる時にその区切れ目を問われます。
これは読んで、切れ目を確認すれば出来ると思います。
でも、物語ってついつい面白くて先へ先へ読んでしまって、構成をよく考えていない時がありますよね。
趣味で読む時とは違う、もっと大きな絵を描いて読まないと場面を区切ることそのものを忘れてしまうのでまずは「くぎる」という意識を持って文章に臨んで下さい。
これで解決になったでしょうか。
コツは復習の仕方にあると思います。
抜き出しは必ず出題されます。その時に自分がどの種類の問題を解いていて、どうやって解けばいいのかを意識することです。
凄く厳しいことを言うと
「過去に出来ていなかったものをそのままにしているから未来から流れてくる情報を解くのが怖い」のです。
「できる過去を積み重ね」て次の未来へ進んでください。
決して自己評価を下げず。絶対に出来るという意識を持って積み上げてください。
辛くなったら「キョウコ先生、辛いよ!」ってコメント下さい。何かのヒントをまたここでお話できると思います。
ただの作業を努力と呼ばないこと、学習は楽しいということを理解することに壮絶な努力をしてください。
ではまた次の更新でお会いしましょう。
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