塾選び
これからお子さんが入る塾を選ぼうとしている方に向けての記事です。
親御さんの1番の望みは「量をたくさんこなして欲しい」ということになるのでしょうか?
したがって大手の分厚いテキストをもりもりこなしているお子さんをイメージしてしまう事がると思います。
しかし、特に量を多く頭に詰めなくてはならない科目ではクラスグレードが上がる事に「雑談」が多くなる傾向があるようです。したがって「授業中に量をこなすか?」というとそれはしないという先生もいらっしゃいます。
なぜかというと雑談をすることで、情報の抽象度が一つ上の情報として生徒さんの頭に入るからです。
雑談をすると、覚えなければならないことの周辺情報を聞き取り、言外の情報も先生の表情から分るんです。大人同士の雑談でもそういうことはあると思います。
ですから「スタークラス」の先生は雑談のネタも豊富。子供たちもものすごく楽しみにしています。
しかし、いま「雑談を禁止する」向きの塾が増えて来ています。
それが「親御さんの意向だから」です。
確かに静かに座って与えられた情報を休みなく解いてくれた方が親御さんは良いかもしれません。
しかし、それでは学力はつきません。
問題を解くためには確かに「知識をつける」というパートを鍛えなくてはなりません。
それは小さなピースをばらばらに覚える作業が確かに必要になりますが、それだけではダメなんです。
バラバラのピースを一つの大きな塊に捉え直す必要があって、それが問題を解くためにもう一つ鍛えなくてはならないパートです。難しい言葉で言うとゲシュタルトの構築というやつです。
先生の雑談にはその「知を一つの塊にしてみせる」という機能があります。
実演販売のようなものです。
ばらばらになった知識・・・・どうやって片付けよう、そうだ、この大きな「知の箱」に入れよう!的なね。
自分の知識のピースが一つに収まったという快感それが「出来た!」というアレです。
具体的なものが一つ上の段階へ集約できる時に人間は「出来た!」という体験をします。
技術の低い先生はこれが上手に出来ません。子供の方でこれを勝手に感じて出来る様になるというケースは非常に少なく、スタークラスの先生だって毎回この状態をお子さんに経験させるのは難しいんです。ただ、確率が非常に高いということは言えます。
ですから、雑談をたくさんしてくれる先生方はまるで授業をしていないような、でも、ものすごい「知の収納法」を教えてくれているようなスゴイ世界をお子さんに高い確率で与えているのです。
ぜひ、いろんな塾の体験授業を受けてその「大きな知の箱」を手に入れてください。
お子さんに合う合わないというのもあると思うので体験授業は必ず受けてくださいね。入塾テストだけで切るという塾もあるでしょうけれど、体験ができる塾の方を勧めます。
それから、テキストは大手であればそうそう大きくは変わりません。
手にしたテキストは1冊を愛し抜くように実施しましょう。
あのドラマ「下剋上受験」ではお父さんがお子さんの背丈より高く積み上げるように参考書や問題集を買っていましたが、そんなことをせずに1冊を潰しきる。ということを念頭に置いて下さい。
1冊を愛し抜いた上でほかの問題もやってみたいというのであれば背丈ほどの問題集を買ってももちろんいいですよ!
それはさておき、塾によっては様々なテキストを複合的に使うけれど、それでもその週に授業で行ったところ、宿題に出ているところを「優先順位を決めて」しっかりやること。
それがコツです。
もし、優先順位が家庭でつけにくければ、通っている塾に相談しましょう。
もちろん、キョンコロ先生もご相談を受け付けています。