どうしても子供のテストの点数を上げたいと思っている皆さんへ
きっとこれを読んでいらっしゃる受験生を持つ親御さんは「子供の点数を上げたい」「誰よりも得点を多くとらせたい」そんな心境でしょう。
そして、思い通りにいかないことを歯がゆく思っているでしょう。
どうですか?
しかし、あえて言いましょう。
その考えは間違っています、と 。
少しでも長く勉強させたい、寝ないでやってほしい、他の子が起きているかもしれないのに自分の子供はぐぅぐぅ寝ているのが歯がゆくて仕方ないと親御さんが思っている状態で子供さんが本当に伸びると思いますか?
他人のお家でそういうことがあれば「間違っている」と思うのではないでしょうか。
しかし、心配は募る。
募ってしまう。
確かにそうなるでしょう。
そんな時、何が不安なのか考えてみたことはあるでしょうか?多くの不安要素がありますが、おそらくお子さんの中の世界の通りに問題をとらえられないことが一番の問題です。これは広義の「問題」でもいいし「入試問題」でもいいのですが、受験生の親御さんが読んでいるでしょうから今回は小さく「入試問題」に絞ってお話を進めましょう。
問題を解いてみる、自分は大人だから解ける。そういうことはあるでしょう。しかし、どうして自分が解けるこの問題を子供は解けないのか?
それは解くにあたっての手順を知らないからです。
プロの先生と親御さんの大きな違いはこれです。
でも、絶対にプロに任せるべきでしょうか?
いいえ、違います。
だって、塾の先生だってはじめからうまくできる方は少ないですもの。
じゃ、どうすればいいのか?
自分ならどうするかという知恵をお子さんとシェアする事です。
知識ではありませんよ。知恵です。
「こういう問題が出たらまず、○○を試してみる」とか「これを覚えるには●●とまず考えることだ」とか目の前の小さな問題を解きつつ、次に出る類題も解ける様な知恵をさずける事です。
これって本当に一朝一夕には難しいものですが、例えばキョンコロ先生のクラスでは必ず「このやり方でやりなさい」という 手順をおしえます。これは集団授業でも個別指導でも同じように教えます。でも、一学期には全く覚えないということがほとんど、二学期になって少し意識して、でも、覚えるのが面倒で半分くらいだけ覚えてあとは忘れちゃう、で、冬期講習あたりになって急にすべての手順が頭に入って解けるようになることが多いんですよね。
途中で「他の方法はないか?」とか「もっと早くできる方法はないか?」とご質問を受けるケースもあったりして・・・。
でも、キョンコロ先生は「このやり方で解きます」と突っぱねることにしてます。私の中で「これだ」という信念があるからです。
ここが多くの親御さんの中では「揺らぐ」んです。
目の前の我が子の成績が今悪いということに目が行ってしまい、焦るんです。
それではだめです。
お子さんの数十年先を見ていますか?入試がその子の生死を決するというあおりに心が揺らいでいませんか?
受験する目的は「お子さんの幸せ」のためです。もうちょっとわかりやすく言うと「自分の能力に対して、自分できちんと評価し、その責任をとれる力をつける」ことが「幸せ」ということです。
事にあたり、自分で「どうすればいいか?」「どうすればもっとよくできるようになるか?」を自分で考えさせる余地がなければいけません。
一番いけないのは「親の評価が自分の評価であると勘違いすること」です。
実際お子さんたちでものすごく伸びるのはこんなお子さんです。
「あなたは、これからもっと伸びるよ」という評価にたいして「そう、そうそう、僕もそう思います!」という気概のある子。
少し気持ちが折れた状態で授業を受けに来ても、アドバイスを与えると頭の中が一瞬で変わって急に学習に対しての取り組みが変わります。
そして、「あなたはこれからもっと伸びるよ」という評価に対して「でも、ほかの多くの人は僕をそのように評価しません、したがってお気持ちはうれしいけれど、僕はそのいい評価を信じることができません」というマインドのお子さんは残念ながら高いお金を払って教育を無理に行っても伸びにくいうえに、心身の健康を害して入試にうまく取り組めません。
こういう子供さんの心をほぐすことに大変時間がかかるものです。
自分の今学習している教材を信じることができず「先生、これをやっている間にライバルがほかの問題を解いていると思うと頭に問題が入ってきません」ということも多くあります。
こういうお子さんを作るのは「親の評価が絶対」という環境です。
そういうことのないようにきちんと世界を俯瞰してとらえられるように親御さんが導いてあげてほしいのです。
そのために問題解決の知恵を授けてあげてください。もし、そこで親御さんがどうしても引っかかるようでしたら、キョンコロ先生にご相談ください。
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