12回:ものの値段の決まり方・銀行の仕事と日本銀行・経済成長・景気の変動のまとめ
1. ものの値段の決まり方
概念の説明と因果関係
| キーワード | 説明 |
|-------------|------|
| 需要 | 商品を買いたい人の数や量 |
| 供給量 | 商品を売りたい人の数や量 |
| 価格 | 商品の値段 |
| 需給 | 需要と供給の関係 |
因果関係
| 状況 | 結果 |
|------|------|
| 需要 > 供給量 | 価格が上がる |
| 需要 < 供給量 | 価格が下がる |
グラフ:需給関係
需要 > 供給 → 価格が上がる
需要 < 供給 → 価格が下がる
2. 銀行の仕事と日本銀行
概念の説明
| キーワード | 説明 |
|-------------|------|
| 利子 | お金を借りるときに払う追加のお金 |
| 中央銀行 | 国の金融の中心となる銀行(日本では日本銀行) |
| 日本銀行券 | 日本銀行が発行する紙幣(お札) |
| 銀行の銀行 | 一般の銀行を相手にお金の出し入れを行う役割 |
| 政府の銀行 | 政府のお金の出し入れを行う役割 |
| 唯一の銀行 | 日本銀行は唯一、紙幣を発行できる銀行 |
日本銀行の役割
| 役割 | 説明 |
|------|------|
| 日本銀行券 | 紙幣を発行する |
| 銀行の銀行 | 一般の銀行を相手にお金の出し入れを行う |
| 政府の銀行 | 政府のお金の出し入れを行う |
図:日本銀行の役割
日本銀行
├── 日本銀行券(紙幣を発行)
├── 銀行の銀行(銀行相手にお金の出し入れ)
└── 政府の銀行(政府のお金の出し入れ)
3. 経済成長
概念の説明
| キーワード | 説明 |
|-------------|------|
| 国内総生産 (GDP) | 一国で1年間に生産された物やサービスの総額 |
| 経済成長率 | GDPの増加率 |
因果関係
| 状況 | 結果 |
|------|------|
| GDPが増える | 経済成長率が上がる |
グラフ:経済成長の概念
国内総生産(GDP) = 一国で1年間に生産された物やサービスの総額
経済成長率 = GDPの増加率
4. 景気の変動
概念の説明
| キーワード | 説明 |
|-------------|------|
| 好景気 | 需要が増え、企業が生産を拡大し、賃金が上がる状態 |
| 不景気 | 需要が減り、企業が生産を控え、賃金が下がる状態 |
| デフレ | 物の値段が下がる状態(賃金が下がり、貨幣の価値が上がる) |
| インフレ | 物の値段が上がる状態(賃金が上がり、貨幣の価値が下がる) |
| 公共事業 | 政府が行う建設やサービス |
| 減税 | 税金を減らすこと |
| 金利 | お金を借りるときにかかる利子の割合 |
因果関係
| 状況 | 結果 |
|------|------|
| 好景気 | 需要が増え、生産拡大、賃金上昇 |
| 不景気 | 需要が減り、生産縮小、賃金低下 |
| デフレ | 物の値段が下がる、賃金が下がる、貨幣の価値が上がる |
| インフレ | 物の値段が上がる、賃金が上がる、貨幣の価値が下がる |
景気対策
| 状況 | 政府の対策 | 日本銀行の対策 |
|------|-------------|----------------|
| 景気が悪い | 公共事業を増やす、減税 | 金利を下げる |
グラフ:景気の変動と対策
好景気 → 需要増加 → 生産拡大 → 賃金上昇
不景気 → 需要減少 → 生産縮小 → 賃金低下
デフレ → 物の値段が下がる(賃金低下、貨幣の価値上昇)
インフレ → 物の値段が上がる(賃金上昇、貨幣の価値低下)
景気が悪いときの対策:
├ 公共事業を増やす(政府)
├ 減税(政府)
└ 金利を下げる(日本銀行)
暗記カード
ものの値段の決まり方
カード 1
表: 商品を買いたいという〇〇が多く、供給量より多い場合、価格が〇〇。これを〇〇という。
裏: 消費量、上がる、需給
カード 2
表: 原材料費や働く人に支払う賃金などを〇〇といい、これに〇〇を加えて生産価格が決まる。
裏: 生産費、利益
銀行の仕事と日本銀行
カード 3
表: 銀行などの金融機関で、お金を借りる場合、借りた金額とともに〇〇を支払う。
裏: 利子
カード 4
表: 一国の金融の中心となる銀行を〇〇という。日本では日本銀行がこの役割を果たしている。
裏: 中央銀行
カード 5
表: 日本銀行のはたらきには、紙幣を発行する〇〇、一般の銀行を相手にお金の出し入れを行う〇〇、政府のお金の出し入れを行う〇〇がある。
裏: 日本銀行券(紙幣・お札)、銀行の銀行、政府の銀行
経済成長
カード 6
表: 一つの国で1年間に新たに生産された物やサービスの総額を〇〇という。
裏: 国内総生産(GDP)
カード 7
表: GDPの増加率が〇〇として示される。
裏: 経済成長率
景気の変動
カード 8
表: 消費者の需要が増え、企業が生産を拡大し、賃金が上がる状態を〇〇といい、反対の状態を〇〇という。
裏: 好景気、不景気
カード 9
表: 景気が悪いとき、物が売れずに賃金が下がり、物の価値が上がるこの状態を〇〇という。〇〇は物の値段が下がることです。反対の状態は〇〇で、〇〇は物の値段が上がることです。
裏: デフレ、デフレ、インフレ、インフレ
カード 10
表: 景気が悪いときに、政府は〇〇を増やし、〇〇を行い、日本銀行は〇〇を下げる。
裏: 公共事業、減税、金利
仮定問題と記述問題の例
仮定問題 1
表: 日本銀行が紙幣を発行する役割を持つ理由を述べよ。
裏: 日本銀行は唯一、紙幣(日本銀行券)を発行する権限を持つため、中央銀行としての役割を果たしている。
仮定問題 2
表: 景気が悪い時に、政府と日本銀行が行う対策を説明せよ。
裏: 政府は公共事業を増やし、減税を行い、日本銀行は金利を下げることで経済を刺激しようとする。
記述問題 1
表: デフレとインフレの違いを説明し、それぞれの経済への影響を述べよ。
裏: デフレは物の値段が下がる状態で、賃金が下がり、貨幣の価値が上がる。インフレは物の値段が上がる状態で、賃金が上がり、貨幣の価値が下がる。デフレは経済活動を停滞させ、インフレは経済活動を活性化させることがあるが、過度なインフレは悪影響を与える。