フィボナッチリトレースメントを使ってみよう<基礎編>
皆さん、フィボナッチリトレースメントって使ったことありますか?
テクニカル分析を行っている人でフィボナッチリトレースメントを使用している人って意外と多いんです。
使っている人が多いということは、
その価格帯は意識される可能性が高いということです。
基礎編では
『フィボナッチリトレースメントとはどういう使い方をするのか?』
応用編では
『フィボナッチリトレースメントの引き方』
を解説します。
そもそもフィボナッチリトレースメントとは?
イタリアの数学者フィボナッチ(1170~1259年頃)が紹介した数列を「フィボナッチ数列」と言います。
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、、、
数学者のフィボナッチは「ウサギの増える」様子をみて、この数列を見つけたそうです。
1+1=2、1+2=3、2+3=5、、、、、55+89=144
といったように、一つ前の数字とさらにもう一つ前の数字を足した数字という規則をもつ数列です。
この数列は自然界の法則の一部とも言われています。
「DNAのらせん構造」「雪の結晶」など自然界を探してみると色々とあてはまります。
ついでに黄金比も解説してみる
黄金比って聞いたことありますか?
黄金比とは『1:1.1618』という数字で、「ミロのヴィーナス」「ピラミッド」などにその比率が隠されています。
『1:1.618』という比率のものを見ると人間は美しいと感じるそうです。
この黄金比はフィボナッチ数列の隣り合う数字の比と一致します。
144/89=1.6178
という具合に数字が大きくなれば1.618という数値に落ち着きます。
このフィボナッチ数列、黄金比を応用したものがフィボナッチ・リトレースメントというものになります。
フィボナッチリトレースメントの使用目的
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
チャート分析、テクニカル分析において、このフィボナッチリトレースメントをどういう風に使っているのか解説していきます。
①押しや戻しの目安として使う
フィボナッチリトレースメントは相場にトレンドが出ている時に、以下のような一時的な押しや戻りの目標価格を判断する際に使います。
・上昇トレンドの場合、どこまで押しが入るのか
上図の場合、押しは38.2%となり再度上昇したということ。
「38.2%のラインまでしっかり落ちたので、再度上昇に切り替わる可能性がある」という根拠をつけることができます。
実はこれが重要な考え方です。
意識される代表的な数値として、38.2%・50%・61.8%が特に意識される傾向があります。
②サポートやレジスタンスの目安として使う
上図の場合、サポート・レジスタンスは38.2%で意識されていたことがわかる。
サポレジ転換したラインがなんでこんなところにあるんだ?って感じたことないですか?
実はフィボナッチリトレースメントを引いてみると、38.2%などの水平線でサポレジ転換になっているということがままあります。
これも根拠付けのポイントですごく重要な考え方になってきます。
まとめ
多くの人が使っているフィボナッチリトレースメントを使うことによって、ひとつ根拠が増し、トレードの厚みが増えると考えています。
根拠をつけるということはトレードにおいて非常に重要になります。その話はまた別の機会にm(__)m
明日はどうやって実際に引くのかフィボナッチリトレースメントの引き方について解説していきます^^
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