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感動!ショパンコンクール!
前回の続きです↓
ちょっといいスピーカーでじっくりゆっくり聴きました。
「一球入魂」って言葉、テニスや野球で聞いたことがありますが、一人一人演奏がまさに「一音入魂」。
滴る汗(鍵盤に落ちないか心配!)とすさまじい集中力、そしてそれぞれの素晴らしい音楽性に、見てるだけでも心をうたれてグッときました。
今日のこの舞台に立つためにどれだけの準備をしてきたのか・・・
それを思うとこちらも自然と背筋が伸びる思いです。
いいスピーカーというのもあったけど、録音もクリアですばらしいと思いました。
が、曲中に音量を急に絞られるところがあったりしてそこは残念・・・
でも、会場のピリっとした緊張感や雰囲気が画面通して伝わり、家にいながら手に汗にぎるLIVE感を味わわせてもらいました。
↓こんな感じで聴いています。もっと大きいテレビが欲しい!
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日本人の参加者の演奏はなるべく聴きたいな~と思ってますがかなり時間がかかるので、まず個人的に注目の御三方と他何名かの1次予選を拝聴。
どなたもそれぞれに個性があって素晴らしいのですが、
中でも反田さんの演奏には本当に感動しました・・・
自然に涙がでました。
ピアノでこんなに深く感動したのは久しぶりです。
しかもこれは配信なんですよね。
1曲目のノクターンの最初の1音目。
会場、聴衆を一気に引き込む音の美しさにいきなり心奪われました。
反田さんの音は、ビロードの上をビー玉がコロンコロンと転がるようなまろやかで、ほっとするような温かさを感じます。
「なんてきれいな音色なんやろう!」というのが率直な感想。
そして反田さんは表現できる音色の幅がとても広いです。
例えば色で例えると、白でもいろんな白がありますよね。
真っ白、マットな白、光沢のある白、クリーム色、ちょっとグレーがかった白、ベージュがかった白、などなど。
「白」でくくられる色展開が無限大で、パレットの上で自由自在に色が生まれるイメージ。
それを可能にする繊細な感覚とコントロール力をお持ちなのだと思います。
話しが変わりますが、
ちょっとデジャブな感じがあって、以前ドイツで聴いた「ランラン」の演奏を思い出しました。
音の一粒一粒が、長い間川を流れて角が取れた小石のようにまぁるく、キラキラと美しかったのが印象的でした。
コロナが落ち着いたらまた聴きに行きたいな!
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1次予選では4曲演奏され、その全てが素晴らしかったですが、特筆すべきは最後のスケルツォ。
とても有名な曲ですが、途中「あれ、こんな曲やったかな」と思うような不思議な感覚を味わいました。
反田さんの演奏でこの曲の新たな表情を見せてもらったように思います。
そして曲後半からは反田ワールドに引き込まれ、猛烈に心をゆすぶられて涙腺が崩壊・・・
1人幸せの涙を流しておりました。
堂々とした存在感と抜群の安定感で、途中からコンクールであることを忘れてコンサートを聴いているようでしたね。
生で聴けたらどんなに耳が幸せだったでしょう~
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音楽って本当にいいなぁ😊
そして弾く人の心を思いを乗せて、こんなに人を感動させるピアノという楽器のすばらしさを改めて感じました。
この御三方はすでに1次を突破され、2次予選出場が決まっています!
リアルタイムは難しいけど、引き続き応援したいです!