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河の畔を渡り歩いて vol.10 [2024/10/07-10/13]

10/7(月)
朝8時半からエアコンの点検が来るというので、7時に夫が家を出るときに起こしてもらった。余裕をもって少し早めに起きたつもりだったけれど、部屋の片づけなどをしていたらあっという間に時間になってしまった。しかし点検の作業の方は9時すぎにやって来たのでセーフ。
団地の決まりで三ヶ月に一回点検がある、というのは聞いていたが、実際に来るのは今回が初めてだった。実際は点検というよりは清掃に近い。作業の間見守っていなければならないという決まりもないけれど、なんとなくずっと近くで作業を眺めながら、他にすることもないので、週末の日記を書いたりしていた。
11時くらいに作業が無事終わり、午後も別の作業がある予定だったので、軽く床掃除をしたあと、お昼ごはんまでベッドで休んだ。あまりちゃんと寝るつもりもなかったのに、早起きが堪えたのか、すっかりぐっすり眠った。
お昼ごはんに、昨日近所の知り合いからおすそ分けしてもらったクリームシチューを食べた。牛肉がごろごろ入っていて、なぜか茄子も入っていて、他人の家の家庭料理っておもしろい。しかし久しぶりに乳製品を食べたせいか、午後はお腹が張ってしまって大変だった。苦しくてお昼寝もできなかったので、韓国語の勉強を一生懸命やった。
夜、夫が帰ってくるまでの間スタライ4thのScatterを観た。現地に行った記憶が全然なくて、それどころか公演を観た記憶すらなくて、姉に問い合わせのLINEをした。
夜ごはんは昨日の昼ごはんの残りの卵焼きとお味噌汁と、大根と牛肉の煮物を夫が作った。煮ている間にスタライの残りを一緒に観ていたら、すっかり煮詰まってしまっていて、夫はちょっと落ち込んでいたが、結果的にはすごくおいしかったので気を取り直していた。わたしはよく食べ物を焦がしたり煮詰めすぎたりという失敗をするので、美味しく食べれるうちは失敗ではないと思う。
夕飯のあと、解凍してしまった鶏肉があったので、ふたりで協力してタンドリーチキンの仕込みをした。なんでこんな夜中に料理をしているんだ、とは思ったけど、夫と料理をする楽しさに最近気づいてしまったのでそんなにしんどくはなかった。さあ寝よう、というところで、ずっと前に買ったスイカが熟れすぎてぐじゃぐじゃになってしまっていることに気がついて、片づけをしたのには、さすがにうんざりした。熟れすぎたスイカというのは、内側から崩壊していくらしい。割れた頭のような、惑星滅亡のときのような、不思議な眺めだった。

10/8(火)
そんなこんなで昨日は早起きの夜更かしだったせいか、朝からあまり元気がなかった。お昼ごはんを食べたあと、手帳に手書きの日記を書いたら、もうそれ以上何もする元気がでなくて、おとなしくお昼寝をした。
3時間くらい寝てしまって、さすがに寝すぎだよなと思いつつ、どうしようもないので、過眠について調べたりした。
夫が早めに帰ってくると言ったのに全然帰ってこないので、お風呂に入って、おやつに冷凍しておいたバナナケーキを食べた。それからスタライ4thのRefractを観た。
夫の帰りは結局21時を過ぎていたけれど、土曜日に買った豆腐(中華食材店の自家製)がそろそろ悪くなりそうだったので、麻婆豆腐茄子とオクラチャーハンを作った。なぜか毎晩夜中に料理をするひとたちになってしまっている。とても美味しくできたのでまあ良しとするけれど。

残念ながら映えない!

10/9(水)
本格的に元気が出なくて、朝11時半くらいに起きたはいいものの、何もする気になれなかった。しょうがないので、きょうは家事をしなくてもいいことにして、一日ごろごろして過ごした。ほんとうにいくらでも眠れるのだからすごい。
なにもしたくないからYouTubeでおすすめで流れてくる動画を適当に見ていたら、「舞台魔法使いの約束」の次回公演のPVが出てきて、調べてみたらちょうどわたしが日本に帰るタイミングで上演されるし、なんとチケット公式先行も昨日始まったところだった。姉に「わんちゃんあるかな」と相談したら「休みとれるよ」とのことだった。夫にお昼ごはんのときに軽く相談したら、「そういうのは日本にいないとできないことだし、ここで我慢してもしょうがないでしょ」とのことだったので、申し込むことにした。趣味の合うきょうだいと、オタ活に理解ある夫というのは、得難いものである。
いっぱい寝たら夕方くらいにちょっと元気が出てきたので、スタライの続きを観た。よくよくちゃんと確認してみたら、きょうから毎日計画的に観ていかないと、無料配信期間内にすべて観終わらないということに気がついた。計画性がなさすぎて、2週間もあれば余裕でしょ~と思い込んでいたのが良くない。しかし頑張って次々観ていたらすごく疲れてしまったので、21時くらいからは、また何もせずにごろごろしていた。なんだか落ち着かなかったので、ストレッチをしたりヨガのポーズをしたりしていたらかなり落ち着いた。
夕飯は月曜日の夜中に頑張って仕込んだタンドリーチキンと、夫お手製の落花生入りレモンライスだった。レモンライスをするのに残っていたバスマティ米を4合ちょっと一気に炊いたら、鍋から溢れそうになって大変だったらしい。夫が「お米をなめてた」と言っていたのがかわいかった。お米は全部をレモンライスにしたわけではなく、白米の状態でも取っておいたらしく、タンドリーチキンもたくさん焼いたので、「これでいつでもビリヤニが作れる」とのこと。食べながら、ストラスブールから引っ越す前にビリヤニを作ったことがあったよね、という話になった。わたしの記憶では、ワクチンを打った日に痛む腕で一生懸命スパイスをつぶして、それにとても時間がかかったので、やっと食べれたのは2時くらいだったと思ったのだけれど、夫はまだ冬のころに夕方6時くらいの明るいときに食べた、と主張していて、すっかり記憶が食い違っていた。ふたりして必死に写真を探して、結局わたしの記憶が正しかったのだが、夫はいったい何と混同していたのだろう。ちなみにビリヤニを食べたのは引っ越しの3日前の夜中だった。なぜそんなぎりぎりにそんな時間のかかる料理を作っていたのだろう。謎だ。
最近夫の帰りが遅くてふたりの時間があまり取れていなかったので、寝る前に「A TABLE!」シーズン2の第一話を観た。こういう穏やかな時間が欲しいなあと切実に思う。夜中に料理をするんじゃなくて。

10/10(木)
昨日ちゃんと休んだおかげか、きょうはだいぶ元気だった。いつもよりちょっと早く10時過ぎに起きて、お風呂に入って、夫が昼に戻ってくるまでに家事も終わらせた。
お昼過ぎに紫乃から「ハン・ガンがノーベル文学賞を取ったよ!」とニュースが入った。最近わたしがプチデジタルデトックスをしているのを知っているのでわざわざ教えてくれたのだろう。ありがたい。最近読んだ『引き出しに夕方をしまっておいた』がとても良くて、日本に帰ったらハン・ガンの本をたくさん仕入れてこようと思っていたところだったので、タイミングが良い。それになにより、好きな作家が評価されるのは嬉しいことだ。
しかしお昼ごはんを食べたら猛烈に眠くなってきたので、色々諦めて、とりあえずひと眠りすることにした。最近にしては少し短めの2時間くらいで目が覚めた。それから溜まっていた日記を書いた。
18時くらいに帰ってくると言っていた夫から、18時半になっても何の音沙汰もないので、おやつにバナナケーキを食べた。他にも食べるものはたくさんあるけれど、自分で焼いたこのケーキが美味しくて、ついついこればかり食べてしまう。
それから夫が帰ってくるまでにスタライ5thのSerataと、Brand New Starsを観た。昨日よりずっと楽しくて、やはり元気のないときに無理に観ても楽しめないなと反省した。しかし元気がないときは、なにもしないでいるのもしんどいので困る。
スタライを1stから順に見ていると、ついつい2017年の年末からいままでの自分の人生にも思いを馳せてしまう。この間に、留学して、就活して、大学を卒業して、就職して、退職して、結婚もして、そして再び海外生活になった。いろいろなことがありすぎた。この期間、なんども姉と大喧嘩をして、口を利かないような時期も長くあったけれど、お互いに人生においてしんどい時期だったからこその喧嘩だったんだろうなといまなら分かる。いま、あんスタに復帰できて、姉とも夫とも良好な関係でいられて、ようやく人生が落ち着いてきたような気がしている。
20時半くらいにやっと夫が帰ってきて、それから冷凍のピザを焼いて、ズッキーニとコンビーフのパスタを作ってもらった。パスタは紙の箱に入っているので、もともとカビが生えていることは気付いていたが、きょうのはなんと虫まで湧いていて、ちょっと嫌になってしまった。食品に虫が湧いていることが多すぎて、もはや驚きはないが、それでもげんなりするものはする。
夕飯を食べながら「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」を観た。食後に片づけをしたあと、「Ā TABLE!」の続きも観た。先週からずっと夫の帰りが遅くて、「大人しく待っているのもあんスタが無料配信をしているうちだよ」と脅しているからか、夫としてもストレスが溜まっているのか、ふたりの時間を作ろうとしてくれるのが嬉しい。

10/11(金)
朝から暑かったせいか、明け方から変な夢をたくさん見た。変な夢を見ると、つい書き残しておきたくなるが、夢日記をつけるのは精神衛生上よろしくないと聞いたことがあるので、怖くてあまり詳細には書けない。それはそれとして、おもしろい夢を見ると小説にできないかな、とつい画策したくなってしまう自分もいる。
ほんとうはお掃除デーなのだけれど、どうにも眠くてしんどかったので、お昼ごはんのあとにいつも通りの簡単な掃除だけして、諦めて寝た。目が覚めたら17時半くらいで、曇っていたのでもう外は暗くて、何もしないうちに一日が終わってしまった気持ちになってちょっと落ち込んだ。最近とても眠くて一日12-15時間くらい眠ってしまうのは、ストレスでちょっと気分が落ち込んでいるせいだとは分かっているけれど、しかし寝すぎてしまって何もできないとそれはそれでストレスが溜まるので困る。
色々考えすぎても余計落ち込むだけだと思って、お風呂に入って、温かいバーベナティーを飲みながらスタライ6thを観た。バーベナティーは先週夫が、輸入品を多く扱うスーパーで安くなっていたといって買ってきてくれた、リプトンのもので、効能を調べたら気分の落ち込みに効くらしい。それを信じて、そしてもとより味がとても好みだったので、今週はずっとこればかり飲んでいた。スタライ6thは、日本を出る前に最後に姉と行ったライブで、当時あんスタから離れていたので、全然知らない曲ばっかりだったという記憶がなんとなくあるだけだったけれど、それもそのはず、新曲ばかり披露されるめちゃくちゃ豪華なライブだった。改めて観てもやっぱりすごく楽しかったし、一番好きな「Brilliant Smile」が披露されていたのがすごく嬉しかった。
スタライを見始めたのが19時過ぎで、2時間半以上ある長い公演なので、夫が帰ってくるまでに最後まで観終わらないかと思っていたが、夫がとても遅く帰ってきたので、観終わることができてしまった。嬉しいけど悲しい。
夕飯は火曜日の残りの麻婆豆腐茄子と、料理上手の知人から教えてもらったレシピで作ったトマトとオクラとソロの煮びたしと、糠漬けと、茹で落花生で、晩酌としゃれこんだ。食べ終わったのは0時を回っていたけれど、ちゃんと後片付けを終わらせてから寝たのは偉かった。

10/12(土)
9時に起きて、午前中は買い物に行った。買い物中に夫に言われたことでちょっとカチンと来て、帰ってから文句を言ったら、喧嘩になってしまった。そのせいでお昼ごはんを食べ逃して、15時半くらいにカップヌードルをふたりで半分こした。
それからまた家を出て、近所に新しくオープンしたスーパーをちょっと覗いてから、夫の同僚のSさんの家に行った。餃子パーティーをするので、早めに来て餃子を包むのを手伝ってほしいと言われていたのだ。Sさんとしては夫の料理の腕を見込んでのことだったと思うけれど、実は餃子を包むのはわたしのほうが圧倒的にうまい。皮から手作りの餃子だったので、三人で皮を一個分ずつにするひと、皮を丸く伸ばすひと、包むひとに分かれて、役割をローテーションしながらやった。わたしはすべてにおいて天才的な才能を発揮して、夫とSさんにもすごく褒められていい気分だった。
18時くらいから他のメンバーもぼちぼち集まって、餃子パーティーが始まった。あいこさんも呼ばれていて、お子さん2人と旦那さんも一緒に来ていた。お子さんたちには初めて会ったけれど、一緒にスマブラやSUSHIショットをやって仲良くなった。
ごはんのあとにカラオケもして、家に帰ったのは23時すぎだった。朝から活動していたしお昼寝をしていなかったので、とても眠くて、ばたんきゅーだった。

羽つき餃子🥟

10/13(日)
目が覚めたら12時近かった。昨日の疲れが出たのか、すっかりぐっすり眠ってしまった。夫はもうとっくに起きて、またバゲットの仕込みをしていた。
軽く朝ごはんを食べて、金曜日にできなかったぶん、ふたりで家中の掃除をした。いつもひとりで掃除をしていると、途中で疲れてしまうけれど、ふたりでやると早いしなんだか楽しい。家がぴかぴかになってとてもいい気分になった。
お昼はごはんを炊いて、昨日持ち帰った余りの餃子と、オクラとわかめと卵のスープを食べた。お昼ごはんを食べたらまた眠くなってしまったので、2時間くらいお昼寝をした。
起きたらなんだか頭が痛くて、身体もとってもだるくて、どうにも調子が悪かったので、そのままベッドでごろごろした。
20時くらいにようやく元気が出てきたので、夕飯の鶏肉の赤ワイン煮の準備を手伝って、お風呂を溜めて入った。ちょっとお湯を熱めにしていたので、夫はすっかりのぼせてしまって、出てきてからベッドで伸びてしまったので、塩飴をなめさせたら復活した。
お風呂に入ったら身体の調子が良くなったので、夕飯にロゼワインを飲んだ。そしたらなんだかいい気分になってしまって、もう夜中だったのにも関わらず、かぼちゃとクリームチーズのパウンドケーキを作り始めてしまった。バターとクリームチーズを常温に戻してあったので、作らないわけにもいかなかったのだけれど、それにしてもちょっとどうかしていたと思う。レシピはクラシルのを参考にした。

うちのパウンドケーキ型が大きめなのと、賞味期限切れのクリームチーズがたくさんあったので、3倍の量で作ったら、生地の量がものすごいことになってしまって、混ぜながら「ほんとに大丈夫かな?」と言い合った。結果的には、なんとか大丈夫だった。でも量が多すぎて、焼くのにレシピの倍くらいの時間がかかったので、焼き上がりが3時を超えてしまった。途中までは、絵しりとりをしたりして待っていたが、さすがに眠かったので3時前くらいにわたしだけ寝た。

夫のバゲットは売りものみたいな出来。



先週の日記はこちらから。


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