私が上手いと言われる肩もみ
私は、家族に肩もみがうまいとよく言われる。
私にもまれると、心が休まるそうだ。肩もみがうまい理由として自覚しているのは、テレビで見た肩もみ機の動きを再現しているからだ。
7歳くらいの時、テレビで流れていた肩もみ機のCMで「この機械のこの部分は肩甲骨より内側に優しく押し込んで、ゆっくり回しています。だから落ち着いた気分になるのです。」と言っていた。「ふーん、よし、お父さんにやってみよう!」と思いたちやってみるとこれがなかなか好評。子供ながらに嬉しく、「やったやったー」と喜びながらお母さんにやってもこれがまたまた好評。あの時の私の頬は紅潮していただろう。
それ以来私の肩もみは家族に好評で、たまに「ちょっとお願い」と言われる。もんであげると「ありがとう」と言われ、私も嬉しくなる。
家族を和ませる私の肩もみだが、うまいうまいと言われる私の肩もみを私が味わえないのがたった一つの残念なことである。