一橋MBA合格体験記③:小論文試験(1次試験)編
こんにちは。じゅたろう@一橋MBAです。合格体験記の第3弾ということで、今回は小論文編です。
小論文の過去問はこちらの大学ウェブサイトに掲載されています・・・が、著作権の関係で問題文が全くない!笑 幸い、出典とページ数の記載はあるので、面倒ですが受験までに図書館等で借りて、一度解いてみることをおすすめします。
本記事では、①問題の傾向、②小論文を書く際のお作法、③論理的に思考するヒントについて簡単に書きたいと思います。
1.一橋MBAの小論文問題の傾向
一橋MBA(経営管理プログラム)の小論文ですが、基本的に難易度はそんなに高くないと考えています。なぜなら、経営学の知識がないと解けない問題は基本的に出ないからです。例えば早稲田は、特定の知識がないと解けない問題が出ることもあと聞きます。
一橋の場合は、内容の読解ができて、論理的な回答ができれば大丈夫なので、大学入試の国語の問題に近いかと思います。事実、読まされる文章自体も経営学と直接的には関係のない文章も出ます。
つまり、一橋の場合は「知識よりも論理的思考力を見ている」と言って良いと思います。
私が受験した2020年度入学の入試はこちらの本。出題箇所は主にOECDについての文章でした。
よって、平均点が高くなりやすい問題です。取りこぼしがないように、確実に解答することが重要です。
出題内容については、
・数理的な問題(文章から数字を類推したり、グラフを読み解く)が1題
・読解しての要約や説明が2〜3題
・自身の意見や独自の見解を述べる問題が1題
概ねこんな形だと思います。
私のときは自分の意見を述べる問題がなかったので、本当に国語の問題に近く、終わった後に手応えはあったものの、「受験生、全員できたなこれは」という逆の不安に襲われた記憶がありました。
ただし、今年は「実際のビジネスにに基づいた具体例」を出した論述(700字)が出題されたようです(今年受験した方に教えていただきました)。傾向は変わる可能性があるのでご注意を(ちなみに、一般的には秋と冬は同じ先生が問題を作ると言われています)。
2.小論文を書く際のお作法
小論文には、書く際のお作法が存在します。そのお作法を守ることの目的は「伝達効率を上げること」です。伝達効率とはその名の通り、読み手に自分の考えを効率よく伝えることであり、同時に100名以上の受験生の小論文を読む大学院入試にとっては非常に重要なことです。
具体的には「PREP法を意識した段落構成で書く」ことが一つの手法かと思われます。
論文を書く場合だけではなく、上司への報告やプレゼンにも使える手法です。これに基づいた段落構成で解答を作ることで、伝達効率を高めることができます。
なお、日本語の作文について不安がある方は、こちらの本を一読するのがおすすめです。一橋入学後の課題図書にも指定されているので、時間的余裕があれば先に読んだ上で小論文試験を受験すれば、より安心かと思います。
3.論理的に思考するヒント
一橋の場合は「知識よりも論理的思考力を見ている」と書きましたが、具体的にはどのようにすれば論理的思考ができるのでしょうか。
ヒントとしては、よく言われることですが「ロジックツリー」を作って思考することが第一歩です。その先には「クリティカル・シンキング」の習得が待っています。
ネット上にも色々な情報がありますが、こうした思考力を教科書で学ぶのは中々難しく、ご自分のビジネスの中で学ぶのが最も現実的だと思います。
もし機会があればグロービスの単科で「クリティカル・シンキング」という科目もありますので、そういったものを受講しても良いと思います。論理的思考のためのツールやフレームワークと、頭の使い方を学ぶことができます。
そんな時間ないけど結構不安…という方は、同じくグロービスが出しているこちらの本を読んでみるのがおすすめです。
とはいえ、繰り返しになりますがこうした思考力は本を読むだけで習得できるものではありません。中々難しいと思いますのであくまでヒントとして…。むしろビジネスパーソンとしてしっかり仕事をされている方は、論理的思考力に問題はないと思いますので、あまり気にしないでも良いのかもしれません。
突然の予備校の話
なお、私は小論文や自分の論理的思考力のレベル感や、受験に関する情報全般が少なくて危機感があったため、予備校の助けを借りました。(受験を決めたのがちょっと遅くて焦っていたこともあった)
ここまできて予備校かい!という感じですが、決して予備校からキックバックとかもらっているわけじゃないので悪しからず…(笑) 本当に役に立ったと思ったので紹介です。
通っていたのはアガルートアカデミーの国内MBA講座です。こちらのバナーの飯野先生(THE ALFEEみたいな見た目ですが、まともな人です笑)が指導してくださいました。
小論文に関しては、結局のところ実際に書いてみて添削してもらうのが一番です。そういった意味で、決められた時間で問題を解き、客観的に評価してもらえることは合格の近道だと思います。とはいえお金も時間も必要なので、ご自身の中で余裕があればおすすめします(私は校舎に通いましたが、今はオンラインでも受講できるはずです)。
以上、「当たり前だろそれ〜」と思われるようなことばかりだったかもしれませんが、小論文試験について書かせていただきました。実際、当たり前のことをいかにやれるかが、こと一橋MBAの入試に関しては重要だと感じます。
冬入試の方は本番まであと少しですが、ちょっとでもお役に立てれば幸いです。頑張ってください!来年キャンパス(だといいな)でお会いしましょう!
それではまた!