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Photo by
purleymay
Vol.13 キジ島の木造教会建築
妄想旅の良い所は、なかなか行くには大変なところにTRIPできることである。キジ島は正直、すごい労力と時間とそしてこのご時世危険を冒してまで行くには少し見合わないところがある。
でも、そこにある木造教会はやはり素晴らしいと思う。だからこうして旅にでる。
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高速船で訪れた小さな島。
その中心に建てられた木造教会。
顕栄聖堂(って敢えて漢字)がこの玉ねぎ教会の名前だ。
夏のお祭りのための建物で冬に来ることは出来ない。
夏だけ賑わい、あとは緑と湖に囲まれた静寂の小さな島。そんな雰囲気もこの木造教会の魅力に追加されている。
この玉ねぎ教会、全部木だ。釘を一本も使わずに作られているのが特徴らしい。
日本の職人に通じるものを感じずにはいられない。
生憎老朽化問題で中に入ることは出来ない。けれど外から見るだけでも十分素晴らしさは伝わる。
クレムリンのカラフルなロシア正教会の教会も可愛いが、木造の玉ねぎ教会も非常に味があってかわいらしい。なによりこの小さな島にはこの木造の教会が馴染む。
ご時世的にあんまりいい印象のない国だが、どんな国にも素晴らしい文化がある。それらをなんの憂いもなくただ素晴らしいと享受できる日が来るといいな。
と思うけど、どんな文化も素晴らしい側面だけを持ったものなんてない、というのもまた事実。ただ称えるだけにはいかないのも世界遺産なのだ。
というのはまたどこかで・・・
キジ島の木造教会建築
ロシア連邦共和国
登録基準:①、④、⑤
登録年:1990年