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3連休をM11-Dで楽しんできました
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9月12日の発表直後にM11-Dを入手することができましたが、それから一週間は仕事で忙しく記録撮影でしか使う機会がありませんでした。この3連休にようやく自由時間を持つことができ、旅と撮影を楽しんできました。この数日で感じた印象を簡単に書いてみます。
性能
M11-Dは背面の液晶がないだけで、撮像素子や画像処理エンジンはM11やM11-Dとまったく同じです。つまり写りもまったく同じです。
特筆することが何もありません(笑)
と終わってはあんまりなので、M11シリーズの特徴を書き出しておきます。
6000万画素の恩恵でダイナミックレンジが広い
高画素でも(大きく引き延ばさないなら)手振れは気にしなくて良い
ホワイトバランスは非常に優秀
M10シリーズに比べて、シャッターボタンとシャッターレリーズのタイミングが非常に掴みにくい
M10シリーズよりバッテリーの保ちは格段によい
USB Type-Cで本体に付けたバッテリーを直接充電できるのは非常に便利
M11-Dは、M11-Pと同じく画像の来歴や情報を確認し、真正性を証明することができるコンテンツクレデンシャル機能を装備。この機能はM11とM11 Monochromにはありません。
操作性
操作性に至っては、M型デジタルライカは2022年1月に発売になったM11どころか、1954年に発売されたM3からもほぼ変わっていません。
M3から変わらない位置にあるシャッタースピードダイヤルを回し
レンズの絞りリングを回し
レンジファインダーを覗き、ピントを合わせ、構図を決め
これまたM3と同じ位置にあるシャッターボタンを押す
(人によっては4つの操作順番は違います)
フィルムライカと違うのは、
・フィルムを巻き上げる必要がない
・デジタルカメラなので電源を入れる必要がある
これくらいですかね。
ただこの電源を入れる、という点については、声を大にして言いたいことがあります。
M11シリーズは、M10シリーズより電源をONにしてから撮影できるまでにかかる時間が0.5秒ほど長いです。これはレンジファインダー機の機動力を削ぐ大きな欠点だと思っています。ライカ本社には次機では電源を入れてから撮影可能になるまでの時間を短くしていただけるように強くお願いしています。
チンピングのない楽しさ
VISOFLEX 2(EVF)や背面モニターでの露出や画像の確認に慣れてしまっていると、シャッターを押した写真がどんなものか不安になるかも知れません。しかしフィルムカメラでは誰もがそうやって撮っていました。RAWなら完全な白飛びや黒つぶれしていなければネガフィルム以上にデジタル現像で何とかなります。
カメラの露出計と自分の経験と勘を信じて、チンピング(撮影後にすぐに液晶モニターを確認する行為)せずに撮影するのは、慣れれば撮影にしっかり集中できて気持ちいいものです。
私は、M240でわざわざ液晶を隠してしまうカメラケースを作ってもらったりしていました。
こんな自虐性を誘うMなカメラだからM型というんですね(違)。
露出
感度分の16を基本に撮影していますが、夜の町の灯りのような露出が読みにくい環境でもファインダー内の三角形と丸のLEDによる適正露出情報に、撮影意図から露出補正をして撮影すれば、思ったより露出が外れることはありません。私は中央重点測光で使っています。
M11シリーズは高感度特性がかなり高いので、オート時のISOの最高感度を12500くらいまであげておき、ISO感度はオートに設定し、撮影意図でシャッタスピードと絞り値を変えて「(なんちゃって)マニュアルモード」で撮影するのもおもしろいです。
Leica FOTOSとAndroid機の問題
iPhoneでは失敗なくLeica FOTOSと接続できるのですが、Android系スマートフォンのLeica FOTOSとは接続によく失敗します。私だけの環境でのことかも知れませんがM10-Dもそうでした。うまくいく時もあるので原因がよくわかりません。
M11-Dについてのファーストインプレッションはこんなところでしょうか。
撮影
以下はM11-DにElmar 3.5cmというオールドレンズをつけて撮った散歩写真です。撮って出しの作例ではありません。M11-Dでの撮影とそのデジタル現像を楽しみました。
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最後に
写真の「強さ」「素晴らしさ」とカメラのスペックは関係ないと思っています。スマートフォンでもいい写真は撮れます。画素数が低くても、少しブレていても素晴らしい写真はたくさんあります。
M11-Dでしか撮れない写真なんてありません。
ではなぜ使うのか。
まずは断捨離から残った写りの好きなライカのレンズと相性がいいからです。
それに何より、私にとっては楽しいカメラだからです。趣味ですから、結果だけでなく過程も楽しめれば「一粒で二度おいしい」です。
もともとオートフォーカスも手振れ補正もEVFもないM型ライカが好きなんですから、もう一つ制約が増えても大したことではありません(笑)
それに、不自由そうに見えるM型ライカですが、慣れれば不自由だとは感じず、むしろカメラ任せでなく自分で写真を撮っている実感、楽しさを感じられます。
人生を楽しむために写真を撮っていますから、楽しく使いやすいカメラが一番です。
この感覚が他の方に通じるのかはどうかは分かりません(YMMV)。