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前にやってた

COVID-19が蔓延して、できるだけ外に出ない、人に会わない生活を余儀なくされ、ストレスから家や仕事で人にあたらないよう気をつけようと自分に言い聞かせました。しかし良くも悪くも何でも直ぐに慣れてしまう性格のお陰か、たまには妻と意地の張り合いをしちゃいますが、思ったより楽しくよく笑って過ごせています。

僕の生活リズムが大きく変わり、娘も戻ってきて、家の中の環境は大きく変わりました。しかしこの環境になった直後の40日前と今とではほとんど変化がありません。つまり最初からわりとうまくいっていて何か変える必要がないようです。
これは人を観察する学問をやってきた目からはとても興味深いです。

仕事柄、外食の方が多い生活でした。しかしここ1か月以上ずっと朝昼晩3食すべて自宅で食べていました(仕事で自宅に戻れず2回だけ外食しました)。食生活が激変しましたがすんなり受け入れられました。ひとえに妻と娘の手料理がとてもうまいお陰でしょう(感謝)。妻のマリ料理、娘の和食と洋食、僕がたまにマグレブ料理と男飯と、料理にバリエーションがあるのも飽きない助けになっているでしょう。それに僕のなんちゃって料理がふたりの料理を際立たせているのもミソかも知れません(笑)

1日の過ごし方を見ると、わりとみんなリビングルームに集まってそれぞれ本を読んだりパソコン・タブレット・スマートフォンなどで動画を見たりしています。空間は共有しつつバラバラに過ごしている時間が多いですね。集中したい時、僕と息子と娘は部屋に籠もります。でも妻はずっとリビングルームでいいみたいです(笑)
我が家はテレビを全然見ないので、食事かおやつ・ティータイムがコミュニケーションのきっかけになっています。3回の食事以外のおやつ・ティータイムって大切ですね。
この家族の共有空間と自分だけの居場所にいる時間、リビングルームでバラバラに過ごす時間と一緒に過ごす時間のバランスは一ヶ月前と変わっていません。おやつ・ティータイムのわくわくも(笑)

あれ?
今の状態、過ごし方は初めてじゃないような、懐かしいような気がしてなりません。
そうか、インターネットのあるなし、血縁者や友人との交流など大きな違いもありますが、家からほとんど動かずに一日を過ごすのはかつてのサハラ砂漠の生活とほとんど同じなんです(笑)
おやつ・ティータイムを楽しんでいるのもサハラ砂漠のミントティーの儀式と同じですね。
我が家はかつて砂漠で今のようなかなり閉じた環境で過ごしていたので、この生活に耐性がある気がします。

僕が家にいる時間が長くなり、僕の家事分担が増えました。我が家は同じ仕事をみんなで交代制にせず、それぞれ自分の得意なことをやっています。それが幸いうまく噛み合っているようです。
ああ、これもサハラ砂漠の暮らし方と同じです。

これからまだしばらく続けるべきこの暮らしをうまくやって行くために、今の状況をレビューしてみたところ、こんな暮らしは前にやっていたと気がついたのでした。
でも僕の目や理解だけでは見えていないこと、間違っているところがいろいろあるでしょう。誰かがこっそりたくさん我慢していないといいけれど(友達と遊べない息子とフランスに戻れない娘はストレスを溜めているのでしょう)。できること、変えてあげることを見つけたいと思います。そしてそれが砂漠の暮らしにフィードバックできたら素晴らしいですね。

仕事がなく先の見えない生活をしていらっしゃる方、家族と離ればなれになってしまった方、その他生活の変化からご苦労されていらっしゃる方々には心からお見舞い申し上げます。


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