あなたと生きたい
よく、｢愛かお金(どっちが多く欲しい)か｣みたいな質問があるけれど、そもそも愛とお金は比較対象にならないと思う。愛は能動、つまり動詞だと思うから愛が欲しいというのは承認欲求の1種で受動的に他ならない。僕の中で｢愛｣は｢愛する｣の名詞系と言うとしっくりくる。愛は本来、他者に注ぐ、他者を理解しようとする、受容しようとする、尊重しようとする、自分をさらけ出そうとすること(仮に出来なくても)を努めることだと思う。だから、諦めなければ愛は続くし、当人が死んでも誰かに残る。逆に裏切られれば、憎悪に変わるし無に帰す。無関心へと。
愛は大袈裟なことがないと実感できないものなのだと思う。誕生日プレゼントをもらった時、怪我した時、誰かが死んだ時、そして自分が死ぬ時。普段雑に扱っているから後悔する。愛は日常で、手料理やお弁当、洗濯物、恋人との連絡、挨拶、大衆居酒屋で友達と飲み、他愛もない会話、これらが愛なのだ。と今の僕は思う。
幸い僕は愛への渇望はない。でも愛したいし愛して欲しいとも思う。愛されたら嬉しいから、僕も誰かを愛す。そしてそれを意識して大切に抱えていく。