只見線に揺られ旅〜帰路:会津西街道でいざ関東へ〜
私の念願だった、「只見線の全線走破」ですが、家に帰るまでが遠足です!
旅程を変えるなんて私にとって日常茶飯事。現実的に面白ければ結果オーライ。帰り道も一味つけることにしました。
前の記事はこちら。ぜひ読んでください。
1本目:只見線(会津坂下行き)
会津若松駅 17:42 → 西若松駅 17:49
少しだけ来た道を戻ります。東北標準色のキハ110もカッコいいですね。
小出行きの最終列車は1本前なので、このまま只見線を行っても関東には帰れません。こちらも学生がちらほらいる感じでしたが、乗車率はそこまで高くなかったです。会津坂下〜会津若松間の区間輸送は上りの方に需要があるのでしょうか。
西若松駅で途中下車をしました。近代的な駅舎になっており、目の前にヨークベニマルがありました。(自販機もあったのですが、乗り換えまでの時間があったのでそちらで飲料を購入。)
2本目:会津鉄道線(会津田島行き)
西若松 18:13 → 会津田島 19:16
西若松駅で切符を購入し、20分くらい待っていると、会津若松方面から2両編成のディーゼルカーが。1両目が赤い車両。なんとAIZUマウントエクスプレス仕様のディーゼルカーらしく、フリーストップ型リクライニングシートの車両が来ました。こちらの列車は高校生もそこそこ多め。毎日こんなシートで通学できるなんて贅沢だなぁ〜と思うのでした。
途中、何人か乗降しながらゆっくりと会津西街道の主要街の会津田島へ。会津田島駅に着く頃には真っ暗で、辺りは何も見えませんでした…残念。
3本目:会津鉄道線(会津高原尾瀬口行き)
会津田島 19:18 → 会津高原尾瀬口 19:42
途中、何人か乗降しながらゆっくりと会津西街道の主要街の会津田島に到着。ここから分単位の接続劇なのですが…対面接続なのでそこまで気にする必要もなかったです。2両編成から単行となったディーゼルカーに数人の高校生(文字通り高校生しかいない。)と乗り込み、南へ向かいます。辺りは真っ暗で良くわからない(2度目)。終着の会津高原尾瀬口に着く頃の乗客は3名。県境が近づいてきたな…と実感するのでした。
3本目:野岩鉄道線(新藤原行き)
会津高原尾瀬口 19:43 → 新藤原 20:17
文字通り、「1分乗り換え」。さっと写真を撮ったのち、適当に乗り込みました。野岩鉄道線の終電らしく、これを逃すと尾瀬の山奥で1夜を明かす必要があるので駅周辺の散策は省略…無念…
懐かしの東武鉄道6050系(野岩鉄道の車両らしいですが、私には違いがわかりません。)。「やがピィカー」に使われる車両らしく、1両目はジョイフルトレインみたいな改装が加えられておりました。一般仕様の2両目で新藤原駅まで向かいます。
会津坂下駅から高校生が常にいたような状態になっていましたが、ついにここでいなくなりました。乗客は私含めて2名。ほぼ貸切状態です。流石に気になって声をかけたところ、只見線から全く同じルートを辿っている猛者でした。途中駅は何個かあるのですが、乗り降りは無し。少し不安になるような状況でした。
私の知っているこの車両はそのまま春日部とか北千住とかに行けるはずですが、残念ながら新藤原行きですので、乗り換えが必要です。少しの寂しさを感じながら新藤原駅で東武線に乗り換えました。
4本目:東武鉄道鬼怒川線(下今市行き)
新藤原 20:19 → 下今市 20:51
会津西街道を締めくくる、最後の列車も対面接続。新藤原駅での乗車は野岩鉄道から乗り継いだ人だけでした。鬼怒川温泉駅で大学生のグループが乗車。少し賑やかになりつつ、終点の下今市駅。
南栗橋駅行きの終電を見送り…下今市駅の外に出たのでした。
下今市駅の天気はそこそこの雨。福島や新潟が天気良かったのですっかり忘れていたのですが、関東の天気はとても悪かったことを痛感しました。雨に濡れつつ、日光線の今市駅へ移動。疲労もあってかなり気重な移動でした。
「東京は雨降り 何故 はかなく過去を濡らす(桑田佳祐 東京より)」
5本目:JR日光線(宇都宮行き)
今市 21:11 → 宇都宮 21:46
JR日光線からは再び青春18きっぷを使用。実はE131系の初乗車でした。先ほどまでと比べるとそこそこ乗客は多く、都市圏が近づいてきたことを実感するのでした。
6本目:JR宇都宮線(上野行き)
宇都宮 21:49 → 大宮 23:12
「実家のような安心感」。近郊型のE231系やE233系に乗ると、もう家に帰れるんだな〜と言う気分になります。疲れても寝れる安心感。それ以上の感想が思いつかないくらい、安心して乗れます。乗客もそこそこ多かったですが、座席が埋まらない程度だったので、ストレスフリーで帰宅することができました。
総論:たまには旅程から離れてみるのも良い
青春18キッパーの業というか、どうしても可能な限りJRの在来線を使いたくなってしまうものですが、一旦目を瞑って、いくらか私鉄に課金してみることによって鉄道旅が大きく変わります。
(まあ、車窓は真っ暗で車内の動向しか掴めなかったのですが…)切符も手に入りますし一石二鳥。
(ただ正直、そんなことはどうでもいい。)
会津に行った帰りは是非、会津鉄道、野岩鉄道へ!!
本当に好きになる路線でした。