ドンキーコングエリア先行体験記

ドンキーコングエリア先行体験記〜ちゅっ!ドンキーの女でごめん〜(正式タイトル)

 去る11月27日、ドンキーコングエリア先行体験が始まった。私が当選したのは夜の18時からの部であったので、私は午前中に所用を済ませ昼食もとったうえ、3時頃に家を出た。なんせ私は大阪府民かつJR沿線上に暮らす勝ち組である。余裕しかない出立であった。

 ユニバに着いてからエリアに入るまでのことは省略する。一言だけ伝えるなら「今季の期間限定フードはカロリーがパーリナイ」とだけ言っておこう。
 これを食べてしまったせいでドンキーコングエリアで何も食べられませんでした。プレオープン日程がまだのみんな! エリア外で飯を食うな! 中で食え! 以上!

 さて、ドンキーコングエリアに入った私の視界にはクレイジートロッコの建物がドーンと……入って……こなかった。雨天だったため見上げる余裕がなかったのだ。

 とりあえず真っ先に向かったのはフライ&バイ(売店)で、私はそこでドンキーのパワーアップバンドを手に入れた。DKと大きく書かれている。ええやん……。

 雨が止みそうにないので「もう濡れちゃってもいいさ」と考え、フライ&バイの斜め前にあるランビのジャングル・コンガの列に並んだ。前に並んでいる人は5組くらいしかいなかったためすぐ順番が回ってきた。

 三人分(6台)並んだコンガの正面にはランビが隠れている木箱があり、その左右にライトがある。このライトの点滅に合わせてコンガを叩けば良い……というもののようだ。クリアでランビが天ノ岩戸を解放してくれる。

 1周目は二人で、2周目は三人で、3周目もやっぱり三人、4周目は一人でプレイした。三人分全てのコンガでクリアを出さないとランビが出てこないので4周目は一人で全てのコンガを叩いた。左、右、左、右、右をリズムよく繰り返すだけなので簡単である。

 ちなみにコンガは大きなお友達から小さなお友達まで叩けるようにとそれぞれ高さが違っているため、一番低いコンガでは足を肩幅の倍ほど開き、「私はプロです」と言わんばかりの姿勢で叩くことになった。もちろん私がプロであることはもはや自明の理であるから、ランビを引っ張り出せず困ったときは呼んでくれたまえ。

 コンガを周回する間に一度、他の列に並んだ。ドンキーコングのミート・アンド・グリート、つまり記念撮影列である。雨が降ったり止んだりしているためグリーティングエリアが濡れてしまい一時中断になっていたのが、コンガ周回途中に再開されたのだ。

 列に並びながら前の人たちの様子を覗うと皆さんなんとも幸せそうな顔だことよ。嬉しそうなパパが主役っぽいファミリーもいれば、お子さん満面の笑みでママもニッコリなんてファミリーその他もたくさん。もちろん一人客も多かった。

 さて、長い時間待って、私の順番がようやっと回ってきた。クルーの指示は「DKの腕に抱きついてください」というもので、基本的には「客が」抱きつくポーズで写真を撮るようだ。さっきの満面の笑みのお子さんは脇に抱えてもらっていたが、ほとんどは「客が抱きつく」のである――が。

 抱きつきに行った私を……ドンキーコングは……脇に迎え入れてくれたのだ……!

 胸板が厚い――気がする! ドンキーの腕の中はなんだか温かい――気もする! 私はいつの間にかドンキーの女にされていた。なんて恐ろしい男なんだドンキーコング。女たらしめ写真買いますぅ3500円ですか仕方ないわね。

 いや、待て、ちょっと待つんだ。私がドンキーコングの女ということは……ドンキーコングは私の男ということになるのではないか? 困っちゃうな、へへ……世の中に数多いるドンキーコングガチ勢の皆さんに申し訳ないや。ちゅっ! ドンキーコングが私の男でごめん!

 なお、私はアニメでドンキーコングに触れた子だったのでcvは山寺だ。なんてことだ……こんなに恵まれて良いのか……?

 そんなこんなで、ドンキーコングと交際決定して写真も手にした頃にはもう19時近かった。天気予報通りに雨が降ったり止んだりを繰り返しており、親子連れは姿を消していた。

 つまり、チャンス到来である。

 人が少なくなった今こそがクレイジートロッコタイムだ。入り口から早歩きでトロッコまでガツガツ歩きクルーからの「手荷物は前に置くのでリュックを背中から下ろしてください」云々という注意にウンウン頷いて滑らかにトロッコ乗車。

 でもこのトロッコ、事前にもらったマップで「一部コースがない」とかなんとか……書いてあったんだよな……。どういうことなのかこれはぜひ乗ってみねばならぬ。私は迷わずトロッコに乗り込んだ。

 目の前に走っているレールを信用できないコースターに乗ったのは、これが初めてのことであった。

 「ぎえっ、ぶつかる!」と思いきや別の方向に走るし、一部はレールがないし、雨水なのかそういう効果なのか分からんが顔にバシャッと水がかかる。

 はっきり言おう、めっちゃ面白い。最高。

 ただ、クレイジートロッコはハリウッド・ドリームみたいに「キャー♡」なんて叫ぶスピード狂ではなく「ぐえっ」「ぬん!?」「うおっと」と声が漏れる暴れ馬タイプである。速度と乙女力を求める人は素直にハリウッド・ドリームに乗ろう。

 出口から入口に回る滑らかな動きを繰り返し、トロッコ2周目だったか3周目だったか。横に座った男性は見たところスーファミでドンキーコングをプレイしていただろう年齢で、「何周目ですか?」と訊ねたら「7周目です」とのことだった。ヒュー(口笛)! 最高じゃねぇか! そしてなんとこの方、年パスとUSJファンのそれぞれで当選したためもう一度プレオープンに来る予定らしい。ええ、いいな……ええやん……。マジでいいな……。

 トロッコはとりあえず4周し、それからパワーアップバンドのスタンプ集めに注力した。が、バルーンその他いくつかのスタンプが手に入らなかった。かなしい。

 結論。ドンキーコングエリアは楽しいぞ! オープンをお楽しみに!!
 でも一つ言っておくと、エリアは割と狭い!!!

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