1つの選択肢としての「公務員」の位置づけ

かつては職業としての公務員は「安定的」「高給」といった魅力が語られることが多く、就職先として魅力的な位置づけでした。一方で、採用試験の科目数が多く、受験勉強に労力が少なからず必要なことも知られていました。それだけに、公務員試験は困難であり、負担も大きいとされてきました。
近年、公務員に関して働き方が報じられることが増えています。「過重労働」「人手不足」「パワハラ」「カスハラ」など、その業務の問題点やハードさなどにも注目されるようになったことも一因として、単なる憧れだけで公務員を志望する人は減りつつあります。それは、各種公務員試験の申込者数や倍率の低下からも見て取れます。
しかし、民間ではなく公務員でしかできない業務にやり甲斐を求める人も一定数います。今後も職業としての公務員が就職先の選択肢として、その価値が完全に失うことは考えにくいでしょう。
上記の通り、公務員になるためには多くの科目を勉強するなどの負担はありますが、近年は試験に民間企業と同じくSPI3を使用する試験種も増えており、試験対策の負担は軽くなりつつあります(一方で、面接が重視されているのが近年の公務員試験の傾向です)。
倍率や試験制度の変更があったとしても、今後も就職先を考える上において、「公務員」が選択肢の1つとして位置づけられていくことは変わらないでしょう。


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